ステップ7 「新境地開拓!牛も使ってみました」

 鶏、豚と並んで最もポピュラーに肉と言えば、牛肉です。昔は、牛肉=高いと言うイメージでしたが、輸入自由化のおかけで、100g当りの単価でみれば、豚肉と同じです。

 ラーメンの素材として「牛」と言うと、ブレイクした頃の「まるかん」、「雪濃湯」などの牛骨ラーメンを、真っ先に思い出します。奇しくも、牛骨ラーメン全盛期に狂牛病が出た事で、一気に下火になってしまいましたが…。
 ただ、基本コンセプトである「スーパーで買える食材」、となると牛骨は除外せざるを得ません。スーパーに限らず、専門店でも、牛骨は見掛けません。
 前に、町田市に住んでいる知人が、「町田には、屠殺場が在るから、新鮮な良いモツが安く手に入るし、珍しい部位も買える」、と言っていました。そう言う特殊な環境なら、牛骨も手に入りそうですが、普通ではお目に掛かる事すらありません。

 余談になりますが、前に「豚骨が普通のスーパーで買えるか」、と自分で自分にツッコミを入れていましたが、「スーパーFuji・上野川店」で、売っていました。(右写真)
 しかも1本98円と、「肉のハナマサ」よりかも安く、1本単位で買える便利さ。(「ハマナサ」は、だいたい1袋4本入りで、450前後)

 流石に豚ガラなどは置いていませんが、普通のスーパーの店頭で、豚骨が買える事が判明しました。今まで、「スーパーで買える食材」を条件が足枷になっていましたが、この点をクリアー出来たのは、大きいです。

 さて、話しは牛に戻りますが、牛骨以外から出汁を取るとなると、無難に思い付くのが、韓国料理です。90年代末〜00年代初頭にかけて、韓国料理がマイブームでしたので、その頃に完成させたカルビクッパのレシピを引っ張り出して、作ってみました。

 

 

 

カルビクッパ/ラーメン編 

1.スープ作り
 一人前に必要なスープの量は、概ね300cc前後になります。自分のレシビの計算式として、牛肉量の2倍の水で炊き始め、最終的に牛肉の量の1.2倍のスープを取ります。
 この計算式に当てはめますと、一人前に必要な牛肉の量は、250g程度となります。下記の分量は、約二人前の量で出してあります。

・牛肉500g、・水800t、・酒200t、・長ネギの青い部分1本分弱、・ニンニク1欠片。

 牛肉の部位は問いませんが(カルビクッパと言う以上はカルビですが…)、煮込む料理ですので、霜降りの高い和牛は向きません。輸入牛肉の肩ロース辺りが、出汁を取るのにも、具として食べるにも適していますが、この辺りはお好みでOKです。

 下ごしらえとして分量外の湯で、牛肉を軽く湯通しします。牛肉を入れた時に、湯の温度が下がり難いよう、なるべく大きな鍋で、尚且つ牛肉は数度に分けて入れて下さい。
 ここでは表面の汚れ、臭みなどを取るのが目的ですから、色が変わるくらいで取り出します。

 次に規定量の水と牛肉を鍋に入れ、火にかけます。出てくる灰汁は、小まめに取り除いて下さい。これが味のポイントです。沸騰状態で煮込んでも、灰汁が出てこなくなったら、酒、長ネギ、ニンニクを入れて、更に出汁を取ります。
 圧力鍋を使用する場合は、必ず灰汁が出てこなくなってから、蓋をして圧力をかけて下さい。肩ロースでしたら約20分、モモやスネ肉でしたら30分程度が、調理時間になります。(圧力鍋の性能によって変わりますので、目安です)
 圧力鍋がない場合は、地道に炊いて下さい。水が少なくなりましたら、足して、最終的に欲しい分量のスープを取ります。また、具として干し椎茸を使う場合は、その戻し汁が良い出汁になりますから、捨てないでスープに足して下さい。

 だいたい上記の分量と調理時間でしたら、概ね二人前のスープが取れると思います。出汁を取った牛肉は、具として使いますが、やや肉が多めの感じになりますので、これに鶏ガラスープを足して、3人前にする事も出来ます。

2.調味料と仕上げ
 上記二人前の分量に対して、

・コチュジャン大さじ2、・醤油大さじ11/2、味醂大さじ1、砂糖小さじ1、塩小さじ11/2前後、豆板醤小さじ1/2、ゴマ油又はラー油少々。

 を加えます。塩は、使うコチャジャンや豆板醤によって塩分が違いますので、味見をしながら、加減して下さい。絶対に、一度に入れないで下さい。取り返しがつきません。
 個人的には辛いのが好きなのでラー油を使いますが、苦手な人はゴマ油の方が良いと思います。また、更に辛いのが苦手な人は、豆板醤を抜いて下さい。

 一方、具の方ですが、自分は干し椎茸、ニンジン、タケノコ、ニラ、長ネギを入れましたが、これはお好みで構いません。
 また、個別に種類を買うのが面倒だったり、無駄が多くなる人は、「ローソン100」などで売っている「筑前煮の具」などを1袋買えば、椎茸、人参、大根、筍など、クッパの具として使える野菜が、一通り入っています。

 具材に火が通れば、出来上がりになります。最後に溶き玉子を入れるか、入れないかは、お好みで。

 ご飯は分量に入っていませんが、これも、お好きな量を用意して下さい。

 後は、ご飯を盛ったドンブリに、熱々のスープをかけて、完成です。
 薬念醤、或いは食べるラー油などを加えると、更に美味しくなります。

 …で、これで完成したのはカルビクッパです。確かに美味しく出来ていますが、クッパで、ラーメンではありません。
 以前、「八風家」でカルビラーメンを食べた時、クッパとしては美味しくても、ラーメンとしては成立しない。と言う事を、痛感しました。

 いくらクッパとしては美味しく出来るレシピでも、そのまま中華麺を入れて、ラーメンとして成立する程、甘くはありません。勿論、「八風家」と同じ轍を踏むつもりも、ありません。

 では、どうすればラーメンとして、美味しく成立するか?

 ポイントはご飯と中華麺の違いです。中華麺は、ご飯ほどにはスープを吸わず、味が絡まないので、結果として麺とスープがアンバランスになります。

 そこで麺に解決方法を求めるのであれば、1.鍋物用の煮込むタイプの麺を使う、2.極端に低加水率の麺を作りスープを吸い易くする、と言ったところになります。

 スープの方で解決するなら、麺に絡み易くすれば済むので、こちらを選択する事にしました。

 そこで麺にスープを絡ます方法としては、単純に粘度を上げれば良いのですが、その方法は何通りもあります。

 先ず、ステップ1で使用した骨粉砕方法ですが、牛骨が手元にありません。仮に有ったとしても、牛骨が粉砕できる程になるには、相当な時間煮込む必要があります。また、豚骨や鶏ガラは違う動物の骨なだけに、牛の風味を損なう可能性を考えて、使うのを止めました。

 無難なのは水溶き片栗粉を使って、とろみを出す方法です。中華料理のあんかけにも使われる方法だけに、手堅いのですが、芸がありません。

 他にも、カレーなどに手軽にとろみを付ける方法として、ご飯やお餅などの炭水化物を使います。某有名つけ麺店でも、この方法でとろみを出しています。その意味では手堅くもあるのですが、食べ物(ご飯や餅)を食べ物の材料にするのは勿体無い気がして、どうにも…。

 結局、カレー繋がりで思いついたのが、小麦粉です。ホワイトソースの要領で、小麦粉をゴマ油と牛脂で炒めてルーを作り、これを前述のスープで伸ばすと言う方法です。
 これなら好みの加減に粘度を調節できますし、ゴマ油と牛脂ですから、クッパのスープとも相性はバッチリです。

 そのままご飯にかけて、カレーライス風クッパにも出来そうですが、まったく意味がありませんね…。

 今回、麺は、市販品を使用しました。「肉のハナマサ」で5玉入りで売っている物で、1玉あたり約70円です。
 1玉40円程度でバラ売りしている安い麺もありますが、わりと味や食感が好みの麺なので、この5玉入りの物を使っています。この麺ですが、消費期限が短いので、残った物は冷凍庫に入れて保存しています。
 なるべく薄く伸ばして冷凍しておけば、凍ったまま湯に入れても、問題なく使えます。この麺ですが、茹で時間が短いので、むしろ冷凍の方が使い易いくらいです。

 具は、出汁を取った時の牛肉、筍、薬味兼用の葱、それと薬念醤代りの食べるラー油、です。

 実食!

 思惑通り、スープが上手く麺に絡み、味のバランスが良いです。また、小麦粉ベースでとろみを付けている為、自然な感じでスープを単体で飲んでも、違和感がありません。

 カルビクッパのスープと中華麺、双方がちゃんと成立しており、安易にクッパのスープに麺を入れただけの物とは、完成度が違います。

 …ただ、これはカルビラーメンの欠点を克服して、完成形にした。と言うだけで、牛を使ってはいますが、オリジナル・レシピのラーメンとしては、ちょっと違う気がします。
 今にしておもえば、出汁を取った時点で、味付けを別の方向性で捜した方が、趣旨には沿っていた気がします。…味は、良かったんですけどね。

 このレシピは「クックパッド」にて、カテゴリー登録されました。

 

 

 

 

 

  

牛スジラーメン編 

 上記のカルビラーメンは、まぁ、悪くは無いですが、あくまでカルビクッパのラーメン版と言った感じで、牛を使ったラーメンとは、ちょっと言い難いです。そこで牛をダシに使ったラーメン、その目的の原点に戻って、考え直してみました。
 動物系のダシを考えた場合、鶏にしても、豚にしたも、ダシを取るのは安い素材です。わざわざ松坂牛の霜降り肉でダシを取る、といった無駄な事をする人は居ないでしょう。デミグラスソースなど、牛ベースの材料として思いつくのは、スジ肉です。牛肉でも、安い部位の代表格ですが…。

 確かに昔は安い部位というイメージがありましたが、スーパーの店頭で見たところ100g150円前後と、普通に牛肉を買うよりかも高い! また、コンスタントに店頭にある訳でもなく、3店舗回って国産、外国産など、やっと3種類を購入。

 100g150円の高級素材をダシを取るだけに使うのはあまりにもったいないので、牛スジの定番である煮込みを作りつつ、ダシを取る事にしました。

 まず下処理をした牛スジ肉を圧力鍋で軽く煮て、その後から時間差をつけて煮込みの具材とダシの香味を兼ねた野菜を入れ、再度、加熱して調理(下写真)。普通の鍋ですと時間が掛るイメージがありますが、流石に圧力鍋で加圧調理しますと、大幅に時間が短縮できました。

 スジ肉は、煮込み用として取り出しますが、この時、脂身はラーメンのトッピング用として、分けておき、後で使います。トッピングの脂と言えば、豚の背脂が定番ではありますが、鶏油にしても動物性の油な訳ですから、牛の脂だけがラーメン合わない筈が無い、考えての事です。

 

 鍋から出したスジ肉は、圧力鍋で調理しただけあって、トロトロに柔らかくなっています。普通の煮込みのように調理しては、形が崩壊しそうなので、濃い目の味を絡める程度に、軽く調理するだけに終わりにしました。

 一方、牛スジから取ったダシですが、見た目はなかなか良い感じです。部位の違いはありますが、同じ牛肉から取ったダシなので、上のカルビクッパとスープと似ています。それ故に、ラーメンの出汁としては、やや弱い気がします。

 

 

 牛をダシに使ったラーメン=牛骨ラーメンと言うと、濃厚なイメージがありますが、開店直後の「まるかん」は、アッサリと言うか、薄い感じのラーメンでした。美味しいか否か、或いは万人受けするかは別としても、何も、牛のラーメンは濃厚でなければならないと言う不文律はありません。

 そこで汎用の醤油ダレを使って、先ずはラーメンにしてみました。

 麺は、愛用の「ハナマサ」で売られている前述の中細麺、トッピングは普通にチャーシュー、メンマ、ナルト、自家製の分葱、そして食感を考慮したキクラゲ。

 完全自家製ではありませんが、今回からメンマも、半自家製に変えました。自作ラーメンに消費するメンマの量もバカにはならず、一瓶100円のメンマも良かったのですが、空瓶の処理が面倒になってきましたので、CGCの水煮メンマを購入、自宅で味付けする事にしました。

 以前、「日本駅弁紀行」(CS)で、崎陽軒の焼売弁当を放送した折、「ウチの筍は、砂糖と醤油以外、何も使っていない」、と言っていました。本当にその2つで、あの味が出せるのか? 出せるとしても、余程特殊な醤油と砂糖なのだろう、と思いつつも、シンプルに醤油、砂糖。それに若干の旨味として顆粒中華スープと粉唐辛子を加えて、煮てみました。

 崎陽軒のあの味、…には遠く及びませんが、何となくソレっぽい物にはなりました。ラーメンのトッピングでは最も好きなアイテムだけに、本来ならもっと拘りたいのですが、今回は一発目と言う事で納得。

 ちなみにCGCグループのプライベートブランドなので、同系列の店ならば、何処でも売っていると思います。2袋も買うと結構な量になりますので、作り置きしておくと、重宝します。

 このレシピは「クックパッド」にて、カテゴリー登録されました。

 

 

 実食!

 牛スジ肉その物に、結構脂があるだけに、それがスープに溶け出しているので、それなりに油はあります。それでもラーメンとしては標準的な量の油ですし、気になる程の量ではありません。また、適度に牛らしさが残る程度の香り、或いは臭みですが、残っているので、それなりに牛らしさは感じます。

 味の方は、豚や鶏ではない、牛らしいスッキリとした味わいで、美味しいです。

 ただ、鶏ガラや豚骨の数倍する素材を使って、わざわざ作る価値のある味か、と言えば疑問符が付きます。副産物として煮込みが作れるとは言え、費用対効果が良好とは言い難いです。単にアッサリ味のラーメンと言うなら、鶏ガラの方が手軽さ、材料費などの面で、遥かに優れています。

 また、単に牛風味のラーメンと言うだけなら、市販の中華スープに、スーパーの店頭で無料で貰える牛脂などで風味を足してやれば済む訳ですから、高価なスジ肉を使う必要はありません。

 それに、どうしても牛のラーメンと言うと、前述のように「雪濃湯」のような、濃厚なラーメンを連想します。ならば、一般的なイメージの牛骨ラーメン、それっぽくは出来ないか? 

 豚骨はともかく、スーパーの店頭で牛骨を見た事はありません。それに豚骨ですら時間が掛ると言うのに、牛骨から出汁を取るとなると、光熱費も馬鹿には出来ません。何とかスーパーに入手できる材料で、牛骨ラーメンライクな物を作れないか、その方向性を模索してみました。

 前述で取ったスープの残り半分をベースに、牛骨ラーメンにするには?

 最も大きな違いは、乳化です。乳化のメカニズムは油が、ゼラチン質によって、水と混ざり、白濁化した状態です。そこで、牛脂を使って油、それに牛の風味を追加。ゼラチン質は、市販のゼラチンを使い、疑似的に乳化したスープを作れないか、試してみました。

 麺は、前回に引き続いて、市販品を使用。かえしも、同じです。

 

 写真では少々分かり難いですが、上のラーメンと比べると、わずかに白濁化はしていますが、大きな違いはありませんでした。麺とかえしが同じで、ダシに手を入れたとは言っても、見た目での変更で、味の面では弄ってないので、全体での味の差は小さかったようです。 

 それに乳化した白濁したスープが持つ、特有の粘度、ザラっとした舌触りが、まったくありません。これがなくては牛骨ラーメンライクとは、とても言えません。旨味と粘度は実績のある鶏骨粉砕方法で再現、風味のみ牛に担当させれば、より高い再現度になったかも知れませんが…。 

 むしろ、一般的にイメージする牛のラーメン(=牛骨ラーメン)を目指すより、新たな牛を素材を使ったラーメン、そちらを目指したいと思います。グレービーやデミグラスなど、牛を素材にしたソースは色々あります。

 あまり度が過ぎるとラーメンではなく、新種の麺料理になってしまいますが…。

 一回で結論を出すのは早計と言うもの。牛ベースについては、今後の課題として、引き続き研究していきたいと思います。

 

 

  

 お手軽 坦々麺編

 表題は「新境地開拓!牛も使ってみました」ですが、なかなか新境地を開拓するのは難しく、ちょっと閑話休題的に、お手軽かつ美味しい自作ラーメン、それを紹介します。

 日本の冬の定番と言えば、種類は色々とありますが、やはり鍋料理でしょう。鍋の時期には大車輪の活躍をしたゴマダレも、気温が緩むにつれて、登板回数が激減。ともすれば冷蔵庫の隅へと追いやらていませんか? そんなゴマダレに最後のご奉公をしてもらいましょう、残り物で「坦々麺」。

 

 鍋物用のゴマダレ、豆板醤、かえし(醤油味)をドンブリに入れ、ここにスープを入れて、という簡単なものです。麺も、市販品を使用しました。近所のスーパーで売っているサッポロ系の中太麺で、味と食感が良いのですが、単価の方も相応です。それでも入手し易いので、わとり使っています。

 トッピングは挽肉とザーサイを炒めて、自家製の食べるラー油を加えた、これまた簡単なものです。

 このように簡単なものですが、味の方は、なかなか良く、残り物の処理にしては、上出来です。難点を言えば、ゴマの風味が弱く、スリゴマを足した方が、より良い仕上りになったと思います。あまり拘って作った訳でもありませんし、お手軽という点を考慮すれば、納得の範囲内です。

  

 

 

 鶏骨ラーメン編

 しかし、これでは今回はまったく成果が無いと言うか、試行錯誤だけで終わってしまうので、何とか形ある成果が欲しいところです。そんな時、先日、「奥深き!ら〜めん道(CS)」で見て、作ってみたくなったのが、鶏骨ラーメンです。

 番組で紹介していたのは「天天有」など京都府の店なので、実際に食べに行った事はないですし、また行く事も先ずないと思います。別に再現レシピを研究している訳でもないし、鶏骨ラーメン自体は何回も作っているので、気分的に作りたくなった、といった感じです。
 ただ、先の番組で観て面白そうだったのが、鶏骨と背脂の組み合わせ。今まで、鶏骨ラーメンの時は、鶏油(チーユ)を使っていましたが、豚の背脂と合わせた事はなかったので、試してみました。

○材料 鶏ガラ2羽分+α、ボンジリ4〜5個、水2L+α、葱の青い部分15cmくらい、ニンニク3〜4欠片、ダシ昆布5×10pくらい、生姜少々  

1.鶏ガラは、水にさらして、血抜きをします。鶏ガラは、足が早いので、調理開始から逆算して、血抜きを行って下さい。もし、手元に唐揚げや鍋物の残りの鶏の骨があるなら、ついでに使ってもOKです。

2.血抜きを終えた鶏ガラを、軽く下茹でしてから、きれいに洗い下処理を済ませます。内側に内臓が残っているので、これを丁寧に取り除きます。下処理が悪いと、スープに雑味がある上に、色も悪くなります。

3.下処理を終えた鶏ガラとボンジリを、分量の水で炊いていきます。灰汁が出るようでしたら、小まめに取り除いて下さい。圧力鍋を使う場合は、必ず沸騰してもアクが出なくなったのを確認してから、加圧調理を始めて下さい。

4.圧力鍋で2時間程度、圧力を掛けて炊いたら、一度、蓋を開けて中を確認します。水が少ないようでしたら、水を足して下さい。また、この時、木箆やオタマなどで、鶏ガラを砕いて、ダシが出易いようにします。

5.上記より更に1〜2時間炊きましたら、ニンニク、昆布、生姜、葱の青い部分を入れて、最後に1時間程度、圧力をかけて炊きます。鶏の香りを残したい場合は、香野菜類は入れないか、少なめに調節して下さい。

6.最後に、蓋を開けて状態で加熱、スープを乳化させていきます。また、量が少なければ水を足して、仕上量を調節します。上記分量で、概ね3杯分(1〜1.5L)は、スープを取る事が出来ます。

7.ちゃんと下処理をしていれば、九州豚骨(長浜系)のような、きれいな乳白色のスープが完成します。

8.かえしは前述の汎用醤油ダレを使用、麺は市販品を使用、お好みとトッピングをのせて、完成。

 

 …ちなみに写真は、背脂をのせる前です。スープの量が多めで、全体的に見栄えが悪いですね。

 

 

   

 実食!

 鶏骨は、豚骨よりかもクセが少なく、軽いので、万人受けする食べ易さです。実際、店によっては豚骨100%ではなく、何割かは鶏骨を混ぜて、豚骨ラーメンを作っている所もあります。見た目よりかも、ずっと軽い口当りなので、背脂のコクが足されても、嫌味にはなりません。
 ただ、無理に背脂を足さなくても、そのままか、鶏油でも良かった気がします。(好みの問題ですが…)

 予想の範囲内ではありますが、普通に美味しいです。万人受けし易いと言う事は、その分だけクセが少なく、強烈にインパクトにも欠けます。

 利点としては、食べ手をあまり選ばないので、誰に出しても喜ばれそうな味。豚骨よりかも入手し易く、調理時間も短いので、そこそこ手軽に作れる。といったところでしょう。  

  

 

オリジナル・レシピ 家系ラーメンU

 既にレシピとしては一定の完成(?)を見ている家系ラーメンですが、レシピの探求とは別に、純粋に好きなラーメンのジャンルとして、食べる為に作りました。

 変更点はありませんが、強いて言うのであれば、麺切りが上達した点でしょうか? 

 ただ、この種のマイルドな家系だけではなく、醤油味が強めながらも、それに負けない出汁の旨味を有しつつも、スッキリとクリアーな味わいのスープ。
 「川崎家」のような正統派の家系スープにも、挑戦したいですね。

 正調と言うのなら総本山たる「吉村家」の名前を出すべきなのでしょうが、食べた回数も少ないですし、何より醤油味が強すぎて、好みで言うのであれば、ややストライクゾーンからは外れていますので…。

 あと、直接関係はありませんが、家系ラーメンとご飯の相性って、最高だと思いません?

 確かに味が濃い物を食べる時、白いご飯が欲しくなるものですが、家系ラーメンとの相性は別格だと思います。スープに浸した海苔、スープをたっぷり含んだホーレン草、これをご飯にのせて食べる幸せ…。

 こう書いていて、ふと思ったのですが、単に美味しいラーメンではなく、ご飯のおかずとしてのラーメン、と言うのも面白い気がしてきました。

 つまり、ご飯と相性の良いラーメン、です。

 前述のクッパは韓国料理ですが、日本でも鍋物の後に〆として食べる雑炊、味噌汁をご飯にかけた汁かけご飯(犬まんま)、究極のシンプル料理としての玉子かけご飯など、ご飯に何かをかける食べ方は、多々あります。
 今後の研究課題の一つとしては、面白いテーマだと思います。

 

  

  

 

 

つけ麺 煮干し風味リトライ 編 

 過去、何回かつけ麺は作ってきましたが、自作麺のテストケース、余ったスープの利用方法など、あまり真剣に取り組んできたとは言い難いジャンルでした。

 そこで今回は、それなりに真面目に、つけ麺に取り組んでみました。

 今回用意した麺は、約500g。どうせ費用は材料費のみなので、自らの限界に挑戦する意味でも、「大勝軒(滝野川)」などを想定して、800g〜1kgにしておけば良かったと、ちょっと後悔…。

 それはそれとして、以前から疑問に思っていたのが、店で見掛ける「普通盛××g、中盛○○g、大盛△△g」、という表記。
 麺の重さは茹でる前なのか、後なのか、という事です。

 気になっていただけに、絶好の好機と思い、計量してみたところ、茹でた後は約750gでした。

 ラーメンで麺300gと言うと、かなりのボリュームですが、つけ麺で300gだと、意外と呆気ない感じです。
 過去につけ麺で500gを食べ切った事はあるので、その量に設定して作ったのてすが、750g(つまり1・5倍)ともなると、未踏の領域です。

 さて、このページは爆盛に挑戦するのが主旨ではないので、本題に戻します。今回の目的は、麺やスープ、ましてや量でもなく、つけ汁。
 と言うよりそれに入れる、香油。煮干の味ではなく、風味だけを生かす方法として、試してみたかったんです。

 煮干の風味を効かす、これを目的にしながらも、過去2回失敗しましたが、その教訓が生かされたのか、今回は狙い通りの感じになりました。

 勿論、過去に比べれば、と言った感じですので、作り方を公開するには、今一歩の改良が必要だと思っています。

  余談ですが、食べた感じからして、やはり店に出ている表記は、茹でる前の重さでしょう。    

 

 

   

 

  

 オリジナル・レシピ 家二郎 仮想「麺徳」チャーシューメン大 野菜増し 編

 

 少し前に「爆盛〜」と書いておきながらの、コレです…。

 「麺徳」のチャーシューメン大・野菜増しを想定して作りました。ただ、麺の量は1割増の330g、モヤシで見えませんが太さ、食感なども、似せてあります。

 勿論、スープの方もかなりのレベルで再現! と言うより「麺徳」よりかも上? と自負。

 そして圧巻のモヤシですが、使った量は4袋・800g。過去、「麺徳」で食べた時に撮った写真(左)を元に、再現した結果、こうなりました。

 ちなみに不味さも再現する為に、野菜は茹でたてではなく、作り置きしてから乗せました。

 後から気付いたのですが、「麺徳」の薬味は刻み玉葱なのですが、そこを忘れてしまいました…。 

 

 

 

 

  

 上からの写真だけだと分かり辛いと思い、幅と高さの目安としてカッターマットを背景に置きました。方眼の1目盛は5pです。

 ボリュームがある為に「天地返し※」が出来ないので、手前から地道に掘削して食べて行きます。(※二郎系ラーメンの食べ方で、上の野菜と下の麺を、ドンブリ内で上下逆転させる事)

 量の比率から言って、ラーメンのスープでモヤシを食べ、麺が具、といった感じです。  

 それはそれとして、過去の家二郎の研究の成果もあり、本当に美味しかったです。味変アイテムも用意しましたが、あまり使う事なく、完食!

 

  

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