伸秋先生の俳句
- 2013.10.18. 夜々同じところに鳴いてをりし虫
- 2013.10.19. 色鳥のかくれ遊びをたのしめる
- 2013.10.20. 灼けてゐるやうでも秋の雲なりし
- 2013.10.21. 揺れてゐるものに止りし蜻蛉かな
- 2013.10.22. ひたすらに鳴きゐて朝の虫なりし
- 2013.10.22. 残る虫雨にびしょ濡れかと思ふ
- 2013.10.22. 残る虫いつも遠くの方で鳴く
- 2013.10.22. 鯊釣に橋の下まで夕焼けて
- 2013.10.22. 揺れる性どこかに秘めて萩芒
- 2013.10.22. 秋草を詠みてこころの隅充たす
- 2013.10.23. 秋風が海よりも吹き山からも
- 2013.10.26. 鳴けばすむ虫それだけではすまぬ虫
- 2013.10.29. ばつたんこたしかに刻の過ぎ行けり
- 2013.10.30. 一天を紺に戻して野分過ぐ
- 2013.11.01. 山峡に瀬音と秋の日睦み合ひ
- 2013.11.02. 駆けつこはいつもしんがり鰯雲
- 2013.11.05. 野分過ぎ海まだ紺を戻さざる
- 2013.11.06. 萩枯れて一縷の影を失はず
- 2013.11.07. うつくしきものに空あり冬日和
- 2013.11.08. 遊ぶ子を路地に集めて冬ぬくし
- 2013.11.13. わが影に枯木の影を加へたる
- 2013.11.15. 日向ぼこして捨てきれぬ過去のあり
- 2013.11.16. 藁家には藁家の匂ひ冬日和
- 2013.11.17. 浮寝鳥俄に翔ちてゆきにけり
- 2013.11.22. 冬空にして一隅といふもののあり
- 2013.11.24. 山眠るすべてを過去に戻すごと
- 2013.11.30. 雨寒く屋台の酒のうまきころ
- 2013.12.01. はればれとどの冬山も明るくて
- 2013.12.02. 雪道がどこへともなくついてゐし
- 2013.12.03. 素面とはさびしきものよ薬喰
- 2013.12.05. 黙すよりほかなき日あり萩は実に
- 2013.12.06. 冬草の瑞瑞しさをこころとす
- 2013.12.07. 路地寒く日向に遊ぶ子らを見ず
- 2013.12.11. 人の世をうかがふごとく懐手
- 2013.12.13. 寒風に捩じまげられしごとく居り
- 2013.12.14. 寒風にこころささくれだちて來し
- 2013.12.20. よろよろとよろぼふごとく冬山路
- 2013.12.27. 風塵をあげ人の世の道の冬
「伸秋先生の句集」よりの一日一句を掲載しています。
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