日本のカメラは優秀で、外国の報道カメラマンなども日本製のカメラを使用しています。そしてレンズの機械検査による各種性能も、日本製レンズは優秀です。
しかし写真にした時の芸術性や表現力となると、ドイツのライカにはかないません。ピントの合い具合と、それ以外のボケの部分の表現は、ライカレンズで撮影した写真を見ると、日本のカメラは使う気にならなくなる程です。実際自分もカメラが好きで5台所有(実際使うのは4台)し、交換レンズはミノルタカメラ用が中古で安く購入できたので、多数所有しています。そして写真をだいぶ撮りましたが、なかなか思ったできばえのものがありませんでした。
しかしライカのM5を入手し撮影すると、ピントを合わせたところはカリカリに、それ以外の部分はきれいにぼけた写りをしていました。ピントのあった部分をきわだたせ、写したい部分は何なのかをはっきり表現します。やっと思った写真が撮れるようになったと思いましたが、これは自分の腕が上がった訳ではなく、ライカレンズの表現能力によるものであるのは明白です。
ところで「ライカ」は外国のカメラメーカー名であることを知っている方は、結構いらっしゃると思います。非常に有名ですから・・・。
攻殻機動隊S.A.C.で出てきた、右の画像の義体用レンズは実は「カールツァイス」製です。
カールツァイスを知っている方は、ライカより少ないのではないかと思います。このCarl
Zeissもライカ同様、ドイツのカメラメーカーでレンズも作っています。
しかし値段はと言うと、ライカよりリーズナブルなものとなっています。
つまりよほどのお金持ちならいざ知らず、普通、汎用義体なら義眼レンズも国産を使うでしょう。ただし外務大臣(この画像の人)ともなれば、多少のこだわりがあってドイツでも有名(ライカと並ぶメーカー)なカールツァイス製のレンズを使っているのでしょう。
最高のレンズメーカーのライカを使わず、多少知名度は落ちるがリーズナブルな価格のカールツァイスを使うところが、攻殻機動隊のにくいところです。
「こだわっているな」と感じました。
そしてこだわっている部分は他にもあります。
カメラレンズと同じように、レンズの周囲にレンズ性能を描き込んでいる部分。そして、その内容です。
「Carl Zeiss F1.0〜3.2 f*14〜80mm」と描かれています。
最初の「F1.0〜3.2」は、レンズの明るさです。通常50mm(標準レンズ)だと、開放でF1.4位。F1.2〜1.8の間が普通です。F1.2となると明るいレンズで、そのメーカーの最高ランクになります。また前玉(一番先のレンズ)は、他のランクのレンズに比べ、口径が非常に大きくなります。
今回の設定である、「F1.0で人間の眼球レンズと同じ大きさ」というのは、現在では超高性能です。通常使用するレンズとして考えると、この性能は攻殻世界で実現可能なのではないでしょうか。
次の「14〜80mm」は焦点距離で、14mmは魚眼クラス、80mmポートレート用の望遠レンズとなります(スチールカメラ用で考えると)。
そしてこの表現からすると、ズームレンズと言うことです。
ちなみに自分が所有する、デジタルカメラ(1眼レフ)のレンズは17〜70mmです。スチールカメラ用で換算すると、約1.5倍の28〜105mmもしくは135mmと言うところでしょうか。
14〜80mmというのは、現在でもお金を出せば実現可能な焦点距離だと思いますが、これもやはり、通常使用のレンズ性能としては、攻殻世界で実現されるのではないでしょうか。
もう一つ。「80mm」と言う数字です。実はポートレート用のスチールカメラレンズでは、「90mm」が理想の焦点距離なのですが、これはライカが特許を持っている為に他のレンズメーカーが作れない焦点距離なのです。
その「90mm」を使わず「80mm」としたところも、攻殻機動隊のこだわりだと思います。
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