トランクス君もちゃんも僕の大事な幼馴染だ。 トランクス君は大親友。(本人からは『悪友』だと言われるけど) 僕と違って勉強も出来るし、お金持ちだし。 ちゃんはとにかく可愛い。 僕の周りの女の子達とは違って料理も美味いし、優しいし。 トランクス君はちゃんが好きだ。 すっごくモテるのにトランクス君は誰とも付き合わないのはそのせい。 しっかりしている様でもこの手の話にはウブなのか今だに告白はしていない。 ちゃんはちゃんで界王神様の世話とか、家事とか、修行とかで忙しい。 トランクス君の気持ちにはまったく気付いていないみたい。 ちゃん相手に苦戦しているトランクス君を僕は少し距離を置いて見守ってる。 この状況を1番に楽しんでいるのは紛れもない僕だ。 でもいつかちゃんはトランクス君と付き合っちゃうのかな? そう思うと少し胸が痛むんだ。 【壊さないように 】 「悟天くん。また彼女と別れたんですか?」 彼女と別れて時間が出来た僕はちゃんの家にいた。 ちゃんの家に行くと必ず美味しい紅茶と手作りのお菓子を出してくれるから。 「うん!何か僕は『運命の相手』じゃなかったんだって♪」 僕はよく彼女が変わる。 告白するのは僕だったり女の子だったりするけど、ふられるのはいつも僕の方だった。 来る者は拒まず、去る者は追わずな性格だから特に傷つく事もないけれど。 「そうですか…。『運命の相手』と出会うには中々苦労するのですね」 どんな事にも哲学的に考え込む癖があるちゃん。 それがどんなに馬鹿馬鹿しい事でも僕の答えに真面目に応えてくれる。 そんな所がたまらなく可愛くて、からかっていたらよくトランクス君に注意されたっけ。 「そういえばちゃんは好きな男のタイプってどんな?」 親友として一応探りを入れる。これもちゃん家に来た時の日課だ。 心配以上に、興味があるからなのはトランクス君には内緒。 言えば確実に半殺しだもん。 「へ?タイプですか…そうですね〜…」 予想どおり腕を組んで考えこんだちゃん。 何分そんな話題を振るのはたまにくる僕位なものだから恋愛の話にはとにかく慣れていないらしい。 「じゃあさ!トランクス君なんてどう?彼女いないみたいだし」 こんな事言うとトランクス君にまた怒られちゃうかもしれないけど。 親友ゆえのお節介したくなるんだ。 「?彼女がいないなら今の悟天くんもそうじゃないですか」 「…あぁそっか!!」 言われてみればそうだった。 この聞き方じゃあ確かに僕も含まれる。 そう分かっちゃったら何だか恥ずかしくなってきちゃった。 「クス…面白いですね悟天くんは」 嗚呼ちゃんが笑った。 このお日様みたいに柔らかい笑顔が子供の頃と何一つ変わらないんだよね。 温かくてホッとするその笑顔が僕は大好きなんだ。 その笑顔をいつも僕に見せてもらいんだ。 でも でもね 僕はトランクス君も大好きだから だから この感情は誰にも言わない 僕だけの中に閉まっておくんだ でも 少し 少しだけ 君が誰かのモノになっちゃうまでは もう少しこの時間を大切にしていたいんだ。 プラウザを閉じてお戻り下さい。