母さんに黙って持ち出したタイムマシンで俺とは誤って別の未来に来てしまった。 気絶していたの為に水を汲みに行ってから戻ると と自分と同じ姿の男が抱き合っていた。 しばらく立ち直れそうもない。 【Today or Future?】 -悪魔の笑み- 「ちゃーん!トランクスたちー!!朝ごはんよぉ」 見慣れたはずの自宅で母さんの声が響く。 見慣れているはずなのにやはり異次元の時代のせいか落ち着かない。 結局あれから俺とは、 こっちの世界のオレの誘いでこっちのコプセルコーポレーションで世話になる事になった。 「…あ」 「あ…」 廊下で『こっちの時代』の俺にばったり会ってしまった。 「おはよう。よく眠れたかい?」 「う…うん」 自分と同じ顔に気遣われるとは中々貴重な体験かもしれない。 でもその爽やかな態度をとられると複雑だ。 こいつはと抱き合っていた。 いや誤解だと言うのはすぐにわかったけど。 でも やっぱり面白くない。。。 … 『こっちの時代』の母さんの朝食。 本当に同じ母さんなのだろうか?と言う位うまかった。 しかし、そんな事に感動している場合ではなかった。 「…それでね。あなた達が乗ってきたタイムマシン。 ただエネルギーを充電するだけじゃなくて2人乗りに改造もしないとだから結構時間かかりそうなのよ」 「今のままじゃあ駄目なんですか??」 機械に疎い1人だけポカンとした顔で母さんに尋ねていた。 「ちゃんが良くてもあっちのトランクスが困るんじゃない?」 ニヤリと俺の方を観て母さんは言った。 こういう時の目はうちの母さんとまったく一緒なんだから敵わない。 「…重量オーバーの状態でタイムマシンが正常に動かなかったら大変だろ?」 慌てて正論を言ってを納得させた。 勿論それは間違ってないし、それがもっともな理由なわけで… 決して、あの狭い機内の中で2人きりでぎゅうぎゅう詰めなのが恥ずかしいとかじゃなくて…/// 「トランクスくん。顔赤いですけど…熱でもあるんじゃあ」 「あぁちゃん。気にしなくていいわよ〜ねぇトランクス♪」 俺にウインクして合図した母さん。 助かったのか? いや…あれは新しい玩具を見つけた目だ。 顔から汗が噴出してきた。 「そういえばみなさん。今日はどうしますか?」 以心伝心というものだろうか? この居心地の悪い空気を変えてくれたのはもう1人の俺だった。 「そうですね…」 「な…なぁ?折角だから一緒に街でも…」 「あんたは私の手伝いよ♪トランクス?」 言いかけた矢先、母さんにガシっと肩を掴まれた。 気のせいか背中から悪寒が…。 「色々聞きたい事もあるしね〜♪」 悪魔だ。 この目は悪魔。 (助けて〜!!!) と情けない話だが必死で目で訴える。 「!!」 ハッとした。 (気付いてくれた?俺のSOSに気付いてくれた?) 「そうですよトランクスくん。折角、ブルマさんがお話したいと仰っているんですから」 思考→(きっとブルマさんはベジータさんの事とか聞きたいんだわ。) 「なっ!!?」 「あら話がわかるじゃない♪そんじゃあ行くわよトランクス」 首根っこを掴まれた俺はずるずると作業場まで引きづられて行った。 … 「で、どこまでいってんのよ?」 俺達が乗ってきたタイムマシンをいじりながら聞いてきた母さん。 あぁやっぱりそうだよね。 「どこって…」 「キス?いやもしかしてそれ以上…」 「なななななっ!!!?何言ってるんですっ!!!!!」 え?何?違うの? って顔でポカンとした母さん。 下手に隠して誤解されても困るので仕方なく説明した。 「…って訳で」 「な〜んだ!母さんてっきりもうあんたの彼女かと思ってて…。 って何でこう私の子ってこうも奥手なのかしらねぇ。」 え? 『子って』何? 「まさか告白もしてないなんて…はぁ情けない…」 どの時代でも母親にこうも呆れられるとは… 俺の方が情けない… 「…あ。じゃあまずかったかしら…」 しまった。という顔で母さんが申し訳なさそうに俺を見た。 「何がです?」 いまいち状況が理解できず、首をかしげた。 「…いや〜…あはは。。。何でもないわ…ま、いっか」 「??」 そう この時俺は気付かなかった 俺が母さんに捕まっている今、 はもう1人の俺と2人っきりだという事に。 FIN ---------------------------------------------------- …3話目終了です。 前回、現トラと未トラで取り合い〜なんて言っていながらこの有様。 申し訳ございません… ブルマさんに現トラいじられてたら…と言う妄想が先走り、この結果です。 次回…次回こそは取り合いで!! H21.11.25 次へ お戻りの際はプラウザを閉じてお戻り下さい。