私はこの戦いで使命を果たすようにと育てられた。

そしてきっとそれは実行されるであろう。



自分の命と引き換えに





【Heroine's story】
   -使命の為に-



『お前は弱いね』


『お前は役立たずなんだよ』



…役立たず…



『お前は何も出来やしない役立たずさ』



…そうかもしれないわたしは何の役にも…



『力が欲しくないかい?』



ちから…?



『力さえあえばもう惨めな思いをしなくてすむよ?』



ちから…があれば…



『そうすればお前の大好きな界王神も喜んでくれるよ?』



シン…さま…?



『お前は死んだ付き人と同じように役立たずのままでいたいのかい?』



付き人…キビトさまのこと?



『そうさ。あんな惨めな死に方したくないだろう?』
『界王神も馬鹿だよねぇ。もっと使える奴を傍に置けばよかったのに』



…まれ



『?』



だまれ
だまれっ
だまれっ!!


キビト様を…
シン様を侮辱するな



出てけ
出てけ!
出てけ!!

わたしの中から出てけっっ!!!
視界が揺らいだ。
薄暗い
ここはどこ?




「おー起きたか?随分のんびり寝ていたね??」



甲高い声が聞こえた。
気付くと大きな水晶の光が声の主を照らしていた。
小さい、一見老人にも見える。



「あなたが…バビディ…」


そーだよ。と笑う彼の顔は口調に反して邪悪なものだった。
それは彼の後ろには巨大な魔人ブゥが封印された珠からのものでもあった。
そしてその横に居た私を連れてきた張本人も。


「残念だったね。お前の仲間のベジータとか言う奴はもう僕の下僕さ♪」


バビディの指差す水晶には
荒野で超化した悟空さんと禍々しい形相のベジータさんが移っていた。
自制心を失ったベジータさんと悟空さんとが激しくぶつかり合っている。





2人の戦闘でダメージがどんどん魔人ブゥに送られている。

状況はさらに悪化していた。





ダーブラが途中で戦いをやめたのはベジータさんが目的だった…

では何故私はつれてこられたの?





「どうして私を?わざわざ敵を懐に連れてくるとは随分と自信があるのですね」





焦るな。
恐れるな。
あくまで冷静に
淡々と
こちらの思考を読まれぬように



「お前を操ろうかと思ったんだけどさ〜。僕の支配が効かなかったんだよ
まったくベジータも完全に支配出来ないし、面白くないなぁ!!」


「…」




さっきのは夢ではなかった。
1歩間違えば私もバビディの配下にされていたという事か。




チラリと横にいるダーブラに視線を変える。
邪悪な笑みで私を見るその目には少しも隙なんてない。
少しでも妙な真似をすれば殺される。





殺される?

キビト様が殺されたように?

私は死ぬのか?






…余計な事は考えるな

今は何が最善かを考えろ






「そういえばお前、界王神に随分気に入られてるみたいじゃない?大した力もないくせに」



意地悪く私の顔を覗き込むバビディ。



「そう見えたのなら光栄ですね。シン様とは師弟の仲ですから」



どうせここで嘘を言ってもしょうがない。
奴らはずっと私達を監視していたのだから。




「あの界王神が弟子?何だか怪しいなぁ」



どこまでも疑り深い…
何か気付いているのだろうか?とも取れるバビディの行動がの思考をさらに尖らせる。



「まぁよろしいではありませんかバビディ様」



とバビディの間に入ってきたのは横に居たダーブラだった。



「何者であろうと、私がいるのですから」



自信に満ちた言動はの身体に寒気を発生させる。



「ん〜…それもそうだね〜」



しかしダーブラのおかげでへの興味が剃れたのは好都合でもあった。




「良い事思いついた!お前をメタメタに甚振った姿を界王神に見せ付けるなんてどうかな?」



「目の前でお前を殺したら、界王神の奴どんな顔するんだろうね〜♪」




どうせだったら苦しめてから殺したい
あいつはパパの仇だから
とワクワクした様な表情でバビディは目を細める。





「…そう簡単に殺させる訳にはいきません」




そうだ

ここで死ぬ訳にはいかない


『死ぬ』のはここではない





超化し戦闘の構えをするも、ひるむ様子は一向にないバビディとダーブラ。
特にダーブラの目には少しも隙がなく、自身、頬を伝う汗以外動く事が出来ない。
しかしこうしている間にも、どんどん魔人ブゥに力が送られている。










すべては世界の為に
すべては大切なあの方の為に


すべては使命の為に












…やるしかない。
























FIN






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読んで下さって本当に有難うございます。
4話目に入り、今度は短くしてみました…。



また目標到達ならず…毎度毎度懲りずにすみません…

なんか夢小説なのに全然ラブってねぇじゃんと書いていて思う今日この頃(遅)
夢主も全然可愛くない子供だし、てか7歳じゃねーだろ絶対。
なんてお思いの方も少なくないはず…。。。
あれですよあれ…一応設定上、種族の知識を引き継いでいるから〜的な流れですのでね…
説明になってませんね。。。
物心ついた頃から何でも知っていたのでかなりドライな性格に育っているんです夢主は(汗)

こんなハチャメチャな流れですが、今後もどうか見捨てないで見守ってくださると幸いです。

H21.12.02
















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