地球に来てからの様子がおかしい。 私やキビトに超サイヤ人になれる事を隠していた。 どうして無理をして笑ってみせたんでしょう? まだ何か私に隠している事があるのですか? 今のあなたの笑顔はとても哀しすぎる 【Heroine's story】 -哀しい笑顔- 悟空とベジータが戦っている時 悟飯と界王神は魔人ブゥの復活を阻止すべく、罠であることを承知で宇宙船の地下へと降りていた。 「界王神様…ちゃんは何故連れて行かれたんでしょう?」 「分かりません…もしかしたらの正体がバビディに知られているのかも…」 界王神の拳が強くなる。 事態は悪くなっていくこの状況に少し罪悪感を感じた悟飯は 「大丈夫ですよ界王神様。ちゃんなら僕達が付くまでは何とかもつとは思いますし…」 を育ててきた自分が、昨日今日知り合ったばかりの悟飯に気遣われるとは何とも滑稽な話だ。 そう思うと笑っていいものかどうかと困ったように界王神は思った。 「分からないんですよ…悟飯さん」 「え?」 「が…何故超サイヤ人になれる事を隠していたのか…。 私に嘘なんて付いた事もなかったと言うのに…」 そして キビトの死にも無理をして笑って… 心配させまいとして笑ったのは理解できます でも 何か 何かひっかかるんです あなたは何を隠しているのですか? … 「界王神様!最後の入り口が開きましたよ」 「はい!」 最深部であろう部屋へたどり着くと 邪悪な空気に2人は身構えた。 そしてその後ろには、魔人ブゥの封印された珠が不気味に脈打つ。 「ようこそここへ〜♪」 「ダーブラ…」 (すごい…今まで感じた事のない位、巨大で邪悪な気だ) 魔導師バビディとダーブラは薄暗い邪悪な気に満ちた一室で界王神達の前に立ち塞がっていた。 しかしそこにはの姿はない。 「ちゃんをどうしたんだ!!」 の気を感じられない事に悟飯は尋ねた。 「あ〜あいつねぇ〜…ダーブラ?見せてあげてよ」 ダーブラはニヤリと笑い自身のマントを除け、後ろで傷つき倒れているを見せた。 姿を目にして悟飯もようやく自身の気に気付く。 あまりにも邪悪な気が集まっているせいか彼女の弱っている気にようやく気が付く。 「っ!!?」 「本当は界王神が来てから目の前で甚振ってやろうと思ったんだけどね〜 何かおかしな技をしようとしたからボロボロにしちゃったよ〜」 「なんて事をっ!!…」 悟飯は即座にダーブラの後ろに回り、後ろに居たを抱えて界王神の下に戻った。 「悟飯さん!は!?」 「大丈夫…弱ってはいますが気絶しているだけです」 生きている事を確認し、安堵した界王神だが、問題は全く解決していない。 改めて、厳しい目線でバビディとダーブラに目をやる。 「悟飯さん。 あの魔人ブブゥの珠のエネルギーが溜まる前に、なんとしてもあの二人を倒さなければ… 魔人ブうが復活してしまえばこの地球なんてあっという間に壊滅させられてしまう」 「はい!」 バビディは界王神に静かに微笑んだ。 「界王神。地上へ出ようか? 魔人ブうはもうすぐこの珠から出てくるはずだよ〜 そうした時に勢いあまってこの宇宙船を壊されては困るからね〜♪」 「…いいだろう どうあってもお前達を倒し魔人ぶうの復活を止める!」 パッパラパ〜とバビディの呪文が木魂し、地下深くの薄暗い宇宙船から地上へ一瞬で移動した。 「界王神…嬉しいよ。これでやっとパパの仇がとれるんだ」 「くっ…」 ピピピピピピピッ! 緊迫した空気の中。 魔人ブゥの置かれた機械から音が発せられた。 「ままさか…まさかそんなに早くは…」 恐る恐るメーターに目をやったバビディから汗が吹き出る。 「おー!!ふふ…ふふふっ!」 「どうしましたかバビディ様?」 「フルパワー…魔人ブゥがフルパワーになったぞー!! ついに魔人ぶうが復活だー!!!」 「何だって!?」 「…なんて事だ! こんな最悪の結果になるなんて…完全に私の誤算だ!!」 … 「…つっ…」 「あ界王神様!ちゃんが気がつきましたよ!!」 「!?」 気がつくと悟飯の大きな腕の中。 体中がズキズキと痛むが不思議と温かく感じる。 これが人の温もりと言うものなのだろうか? 「…もしかしたらあなたは目が覚めなかったほうが良かったのかもしれませんね…」 シン様? どうしてそんなに哀しそうな顔をしてるんですか? どうして どうしてそんなに身体を震わせているの? 「…ちゃん。魔人ブゥの珠が…フルパワーに…」 「そんな!?」 痛む身体を我慢して顔を邪悪な気の方向へ向ける。 禍々しい気は風に乗り、達に恐怖と悪寒を与えた。 魔人が封じられている珠からは勢い良く白い煙が噴出している。 それはもう魔人自身の息遣いとも思えるほど。 「。悟飯さん。逃げましょう」 「え!!?」 「!?」 「もう復活してしまったら私達にはどうする事も出来ない。このままではみんな殺されてしまう」 シン様が怯えている。 この世界で最も尊い『界王神』のあの方が。 それほどに魔人は恐ろしいものなの? 「…悟飯さん。降ろしてください」 「え?でも…」 大丈夫です。 そう言っては悟飯の腕から降りると界王神の震える手をぎゅっと強く握った。 「…シン様。大丈夫、大丈夫ですから…。」 「…しかし」 「これでやっと使命を果たせます」 ゆっくりと手を離す。 は界王神に一礼すると悟飯に目をやった。 「悟飯さん。『禁術』を完成させるのに力を貸していただけませんか?」 「それは構わないけど…その身体で大丈夫?」 心配そうにに問う悟飯。 『魔人を凌ぐ』と言われた技をするのにの気の減りようは納得がいかなかった。 「はい。問題ありません。 …それに実はもう『禁術』は発動しているんです」 は柔らかく笑った。 「何ですって!?」 本当は界王神が来てから目の前で甚振ってやろうと思ったんだけどね〜 何かおかしな技をしようとしたからボロボロにしちゃったよ〜 (そうか…ダーブラが言ってた『おかしな技』っていうのが『禁術』だったんだ) 『禁術』の可能性との柔らかい笑顔を見て、悟飯と界王神にも希望が沸いてきた。 「わかったよちゃん!それで僕はどうすればいいの?」 「では…」 悟飯の前には立ってまた柔らかく笑う。 「どうか私を殺してください」 FIN ------------------------------------------------------ 5話目…。 魔人ブゥ復活で終れました…良かった〜 今回は界王神様目線で行きたいと思ったのですがいかがでしょうか? え?そんなに目線ってないじゃん… ごもっとも H21.12.20 次へ お戻りの際はプラウザを閉じてお戻り下さい。