ドクン


熱い


ドクン


体が軋む


ドクン


腕のアザが焼けるように熱い





ドクンッ!!











「っは!!!」


あまりの苦しさに私は目が覚めた。
起きた場所は真っ白なシーツと真っ白な布団のある清潔なベットの上。
ベットのある部屋は個室でベットと同じく、真っ白なタイルの床に真っ白な壁の殺風景な部屋だった。


(ここは…?)


ふと目をやるとベットの横にはタオルと水差しがあり、誰かが用意したと思われる。


(とにかくここがどこか確認しないと…)


ベットから起き上がろう立ち上がる。
あまりにも体が重いのでまるで自分じゃないかのようだった。


(…?なんで私…こんなに…)


何とか立ってみると違和感を感じた。
今まで経験した事のない視界の高さ。
自分の腕も足もこんなに長かっただろうか?


「服…が変わってる…」


見覚えの無い服が着せられていたのにようやく気付いた。
本当なら界王神と同じフォークロア。元より戦いでボロボロであるはずの姿であるはずなのだが

白い…羽織?のような…真っ白な服が着せられていた。




自分の姿を確認したくて部屋を見回すと、何とも都合良く大きな鏡を発見。
どんなものかと鏡の前に立つ。


「?」


そこには私は映っていなかった。
そこには白い布団を羽織っている若い女性1人だけ。


「…」


嫌な予感がして腕を上げて、禁術のアザをかざす。
勿論、鏡に映った女性も腕には禁術のアザが色濃く存在している。


「……」

冷静に考えてみよう。


…




「何じゃこりゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!?」







【Heroine's story】
   -目が覚めると-






(おおおおおおおお大人になってる!!!!)





気付けばまな板のような胸も自身の存在を主張するかのように膨らんでいる。



どうしようどうしようと慌てふためいていると部屋のドアがす〜と静かに開いた。
何か視線を感じもそ〜と視線をドアに向けると…



「!?あなた達は…」



ドアの隙間から顔だけを出しているのは見覚えのある少年が2人。
天下一武道会で出会ったトランクスと悟天だった。


「お姉さん…誰?」


トランクスは不信な顔で問いかけた。
無理も無い。
成長したこの姿は彼らには自分()だと気付いてもらえないのは当たり前だ。


「…あ…えっと…『』って言っても信じてもらえませんよね?やっぱり」


それでも一応確認してみた。


「…??」

「トランクス君!ってあの天下一武道会で戦ったあの子を同じ名前だよ!!」

「いや悟天それくらいはわかってるよ!!大体同姓同名なんてこの地球にはいくらでもいるだろ?
大体それ以前にまず『』はオレ達と一緒で子供じゃないか!」


あ
やっぱり
信じてもらえませんか
そうですよね
普通そうですよね



「それよりお姉さんもしかして悪い奴らに捕まってるの?」

「え?」

「僕達気付いたらこんな知らない所につれてこられちゃったみたいなんだ!お姉ちゃんもそうなの??」


「…まぁ確かに。私もさっき目を覚ましたらここにいて…」




の言葉を聞いて表情がパァっと明るくなったのは悟天だった。



「なら一緒に逃げようよ!!僕達今から逃げるとこなんだよ」


「あ!こら悟天!!もしかしたらこのお姉さんだって悪い奴らの仲間かもしれないだろ!!?」



ニコニコしての手を引く悟天。
慌てて悟天の肩を掴む不機嫌なトランクス。
只でさえ肉体の異変に戸惑っている上に2人の行動に戸惑うばっかりだ。


「え〜だってこんな綺麗な人が悪い人な訳ないじゃん!気だってちょっと変な気だけど悪い気じゃないし〜」


「まぁ…それはそうなんだけど…」


本人目の前にして、『悪人かも』なんて口にして少々気まずいのだろうか。
トランクスは私と視線が合うと咄嗟に視線を下に落としてしまった。



「もうトランクスくん〜いいんでしょ??お姉ちゃんも一緒で!!」



少しの間、沈黙が続いた。
トランクスは小さくため息を尽いて



「…仕方ないなぁ」



「ごめんねお姉ちゃん。トランクスくん素直じゃないから」



私の耳に手を当ててコソっと耳打ちする悟天。
悟天の仕草があまりにも可愛らしくつい笑みがこぼれる。



嗚呼、こんなに素直に笑ったのは何時振りだろう?
ふとそんな事を考えてしまった





…



「本当に大丈夫なんでしょうか…」



逃亡同盟を交わした私達は台所にいた。
台所には誰かの為に用意されていた沢山の料理でテーブルが一杯だった。
そこへ大人用の椅子の上にさらに物を置いて、トランクスと悟天の口の中に料理が運ばれていく。
自分達より大きな料理達が2人のお腹に納まっていく様に私はただ圧倒されていた。



「らいじょうぶだよ〜らってこんふぁにあるんだもん(大丈夫だよ〜だってこんなにあるんだもん)」



口を一杯にしながらニコニコしての問いに答えた悟天。



「悟天。食事中は静かにしないといけないんだぞ。それに食べてる時はしゃべるなよ。」



行儀良くナイフとフォークを使い分けて静かに食事をするトランクス。



「…こうしている間に誰かに見つからないでしょうか…」



2人のペースに困惑しながら、思わずため息がでる。



「その時はオレと悟天でやっつけちゃうから大丈夫だよ」


「そうそう!」


平然とした様子で2人が私を勇気付けた。
なんとも頼もしい(?)言葉だろうか…
というよりはとてつもなく不安が湧き上がる言葉にしか聞こえない…


(この子達を見ていると調子が狂います…)


これが普通の「子供」というものだろうか?
そうであれば自分は本当に「子供」とはかけ離れた子供だったのだろうか?

こんな事を疑問に思うのは
『禁術』を使ってコスモ人の『知識』が無くなったから?
いや…少なくともすべては無くなっていない
もし無くなっていたとしたら、私はこの2人を『子供』として見ていられないはず

ほんの少し
ほんの少しだけは残っている
それだけは確かだ。

ならば考えよう
すべきこと
何をすべきか


ここが何処なのかも知りたいが
1番は
さっきから気が感じられないシン様と悟飯さんが生きているかどうかだ
そして私が『生きている』という事はまだ魔人ブゥも倒されていない…


ものすごく嫌な気がする
気がするが



決断してしまったら



してしまえば


きっと私は平常ではいられないから…


だから

まだ

まだ決断はしない






「…ふぅ」

身体の急激な異変と、これまでの戦闘の疲労からか思わず目を閉じてため息をする。
そしてゆっくりと目を開くと


「…?」


先ほどの自信満々の2人の表情が一変、
酷く驚いた表情でを見ていた。いやこの視線は私ではなく私の後ろにいる誰か…



「トランクス、悟天、、見つけた」



恐る恐る声のするほうを向くと、黒い…とにかく真っ黒な肌でターバンを巻いていて…
とにかく地球人とは違った。


「にげるぞ!」


トランクスの言葉にハッと我に返ると悟天。
すかさずの手を引いてトランクスと悟天は猛スピードでその場を逃亡…のはずが















FIN






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長く間が空いてしまい申し訳ございません…
はて?
間が空いてが文体がばらんばらん…
わかりずらくてごめんなさい(涙)



H22.06.03
















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