「、お前はもうアメリカには戻らないのか?」 仲間だった少女にオレは質問した。 お前がNASAの研究所から去って2年。 楽しい事も沢山あったが やっぱりお前が居たらもっと楽しかったと思える。 「お前が日本代表になっても…オレは手を抜いたりしない」 「うん。わかってるよ」 違う。 そんな事が言いたい訳じゃない。 「ブレット。『私たち』を甘く見ないほうがいいと思うよ?」 「そうだな。何たって『元NASA研究員』のお前がいるチームだ。油断はしない」 「だからそれが違うんだよ」 普段の柔らかい印象の彼女からは不敵な笑みが浮かぶ。 それは『少女』とではなく『ミニ四レーサー』の顔とも言えるだろう。 「みんなすごいんだから♪」 不敵な笑みから一転、いつもの彼女らしい明るい笑顔をオレに向ける。 彼女のこんな掴みどころのない所につい惹かれてしまう自分がいる。 「…オレ達は負けない」 つい本音を出したくなる。 こんな一緒にNASAに居た頃と同じような空気になると。 あの頃から何も変わっていないお前を見ると。 【もう一度戻りたい】 FIN --------------------------------------------------- H21.10.26 戻る