平常心

平常心でげずよ




心を落ち着かせて、純粋にお茶を楽しむ

それは茶道の基本中の基本





【ジェットコースターロマンス 】




「お抹茶美味しいね藤吉くん!」



三国財閥特製の茶室に響いた声の主は、チームメイトのちゃんでげす。

わての趣味が『茶道』だと言ったのがきっかけで今こうしてお茶会をしているんでげすが…



「でも茶室の出入り口って本当に小さいのね〜」


「…」


「何か秘密基地みたいでワクワクするね♪」


「…」





アメリカ暮らしが長かったちゃんはとにかく落ち着きがない

茶室が珍しいのは良くわかったんでげすが…


「さま?茶道というのは静かにお茶を楽しむものなのですよぉ?」

「げっ!?チイコ!!何時の間に!!?」


気付くとちゃんの隣にちゃっかり座っているチイコ…。



「チイコちゃん。お邪魔してます♪」

「はい♪私、さまが来ると聞いて楽しみにしていましたのよ」

「チイコ!兄を無視するなでげす!!」



チイコはちゃんをとにかく気に入っている

元々、外国の学校に通わせてるのもあってかチイコには日本で女子の友達が少ない

同じ海外の暮らしをしていたちゃんは、チイコにとってとても貴重な存在なんだろう


…とは思うのでげすが…。。。



「お兄様が意地悪なさるからいけないのですわ。さまを独り占めなさるから!」


「なっ!ななな何を言ってるでげすか///!!」



今日はたまたまビクトリーズのメンバー全員が予定あってこられなくて…

結果的に2人っきりになってしまっただけでげすのに…




「チイコちゃんそれは誤解だよ。藤吉くんはホントは男の子達も呼びたかったんだけどみんな予定があったから…」


「さま!!」



わての気持ちを代弁してくれようとしたちゃんの口を塞ぎ、チイコはぴしゃりと言い放った。



「そもそもさまも警戒心が足りませんわ!そんなあからさまな誘い文句、淑女なら見抜けなくてはいけませんわよ!!」


「へ?」


「な!チイコ!!!もういい加減に…」



ピピピピピピ



「あら?電話ですわ!申し訳ありませんさま。私、これでお暇させていただきますわ。また是非いらしてくださいね♪」



チイコは優雅にちゃんだけに手を振って嵐のごとく去っていってしまった。


「…」


き
気まずい。
あんな事言われてそれこそ2人きりにされるなんて気まずくて何を話せば…



「いや〜今日は本当に楽しいね?藤吉くん。誘ってくれてありがとう!」



ちゃんは普段どおり、のほほんと笑顔で残っていた抹茶を飲み干した。
いつも見る笑顔。

いつもと一緒のはずなのに


ジェットコースターのように胸がドキドキしてしまった…でげす。



FIN


























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