:: ごくせん
山口久美子はその“世界”では一目置かれる任侠一家の黒田組3代目の孫娘。
不良の吹き溜まりの白銀高校中でも問題児ばかりの2年4組の新任教師としてやってきた。
義理と人情に篤い久美子が引き起こす学園(?)コメディ。
story
1巻目から笑わせてくれる。
任侠一家に育った久美子は家のことを内緒にしていても、言葉の端々等、少し変。
教室に入って、一番最初に会うのが慎というのがまたいい。(久保はノーカウントだ 笑)
クラスのまとめ役の慎は早々に久美子のただ者じゃないところを見抜いて、絡んでくるんだけど、巻が進むにつれて二人の間に信頼関係が育っていくのにも萌えられる。
問題児ばかりだから、何をやっても事件を起こしてくれるんだけど、間違った方向に行きそうなところは久美子は体を張って正してくれたり、ほろりとさせてくれる部分もあり。
当然、家の稼業が稼業なので、そちらの問題も起こるわけでバランスよく事件が発生して飽きさせない。
が!何よりもいいのが、久美子と慎の関係。
曲がったことが嫌いで、一生懸命で、少しズレている久美子に冷めた感じで常に一歩引いていた慎もすぐに落ちます(笑)。
全体面白く読めて、笑えるから公共の場で読むのは危険なんだけど、一つのエピソードが一段落すると話が変わっちゃうので、「あれ?あの話の続きはどうなったの?」と扱いが気になる部分も少なくなかったのは勿体ない。
番外編で出てくる久美子の飼い犬・富士と慎のコンビ話も面白い。
特に犬の競技会に出て、フリスビーをやり取りするところ。
何年経っても覚えている印象深いやり取り。
character
久美子の無茶苦茶ぶりが笑わせてくれたり、すかっとさせてくれたり。
そんな久美子を育ててくれた黒田一家の人たちも情に厚い。
久美子のおじいさんである、黒田組長がこれまた渋い。
久美子を目に入れてグリグリしても痛くないほど溺愛している大島もいいよー。久美子への親馬鹿っぷりも面白いし、適当なところも多いけど、愛すべき人物。なにより慎のことも気に入ってくれる。
2年4組の中でも慎とつるんでいるクマたち4人もお馬鹿だけど、慎を中心にまとまりいいし、つるんでいる話は結構好き。
そうそう、白銀の校長、藤山先生を筆頭に意外に個性的で面白くていい人たち。
visual
絵柄は最初と最後では変わったけど、数巻で絵は落ち着いているので問題なし。
慎もあっという間にクールで格好よくなります。
絵もすっきりしているので、読みやすいよー。
TV drama
仲間由起恵さんがハマリ役でしたね。
原作読んでも、違和感ない。
原作ではそこまで出張ってこな教頭役の生瀬さんとのコンビが『trick』に続いて安定の掛け合い。
何回かドラマ化されてるけど、最初の松潤の沢田が原作に忠実に久美子に好意を抱いている感じのラストもよかった。
後は悪くはないけど、金八先生シリーズみたいだったからなー。
『ごくせん』は慎との恋愛要素もちらちら入るのはツボなので、毎回相手が分かるのはちと寂しい。

一括買いの決め手となった久美子と慎の恋愛要素について語りたいので、ネタばれ含みます。開く際にはご注意ください。
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慎は出会いからずっと久美子を気にしているんだけど、決め手は父親に学校を辞めさせられそうになったときだと思う。
父親に家に閉じ込められていた慎を助けに久美子が来るんだけど、ロミオとジュリエットのシーンまんまですわ。
慎はこれで落ちました。6巻です!
慎がツボな私は慎が怪我しているところでもドキドキ(笑)。
久美子と共闘してると更にイイ!。
街でケンカしている京さんこと大島と偶然知り合い、京にお礼として引き回されるんだけど、結構いいコンビ。
赤獅子の若大将なんて素敵な通り名まで貰いました(笑)
7巻の沖縄話で行方不明になったウッチーのことで久美子の寝ているところに覆いかぶさる慎にどんだけ悶えたことか。・・・恰好よすぎる。
慎ちゃん、一途なのに久美子は鈍いのでなかなか報われない〜。でも、そんなところにも萌えるわけです。
15巻でホストになった竹男さんが恩返しとして女を落とすテクニックを無理やり伝授するところでは笑わして頂きました。
竹男さんの洗脳が功を奏して、鈍い久美子も意識してくれる。夏祭りの話はじっと読んでられないくらいイイ。
15巻のラストもそれはそれで十分、慎の気持ちが明らかにかれてよかったけど、その後が気になる終わり方。
が!完結編はイイ!
ちょっと物足りないような気もするけど、こんな感じの終わり方でいいのかも。
ごくせん 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
ごくせん
森本梢子
出版社:講談社(KISS KC)
2000年〜2007年
全15巻+完結編