:: ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件

ネタばれに近いところもあるので、ご注意ください。

ドS刑事シリーズ3作目。
たぶん、前作のクイズ王連続殺人事件の直後。

クイズ王連続殺人事件直後、都内の複数の公演のゴミ箱から生首が見つかるという事件も、代官山に交換条件の下、マヤが犯人を言い当てて解決。
その打ち上げの後、代官山を伴い訪れた秘密の映画上映会でマヤは中学時代に思いを馳せる。
都内で起こる一見、互いに関係のなさそうな事件に関連性はあるのか。


story/trick

前2作よりもおぞましさが増している気がします。
うーん。不快感スレスレかもしれない。真面目な文体で書かれてないのが救いかな。

今更ですが、タイトルが結構、ストーリーのネタばらしをしてますね。本当に今さらだけど。
現在とマヤの中学生時代の話が相互に織り込まれて、現在の事件との関わりを探って行く話。
作中で出てくるホラー映画の話はマヤの趣味を語るだけではなく、事件の大きな手がかり。代官山は映画の情報から、マヤが掴んだ事件の背景に迫る。
連続する殺人が寓意性に満ちていて、映画「セブン」を少し思い出しました。

真相を当てようとして読めば事件の背景も分かるような気もしますが、過去の話は結構サスペンス仕立てで、どうなってしまうのか、どきどきしながら読む手を急ぎました。
前の2作に比べると、「なぜ?」感が薄れてしまったのは残念。
珍しくマヤが真剣になったりもするけど、最後はやはリマヤでした。

character

マヤの父親が出てきますが、思い出したのは高橋留美子先生の「うる星やつら」のラム親子。
ラムも登場初期は地球人のあたると感覚が違っていて、付いて行けない感に溢れていたし、押しかけ女房なところも同じ感じだし、描写されてる父親の体格、強面等、構類似点あり。

浜田の嫉妬心を煽るマヤと同じ趣味を持つ鑑識の駒田聖二が登場。
マヤに媚びない駒田と姫様命なMの浜田の絡みをもう少し見たいけど、話の方向が変わっちゃうかな。

ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)
ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)

三つ子の魂百まで殺人事件
著者:七尾与史
出版社:幻冬舎(幻冬舎文庫:2014年8月)
2013年8月

2014年8月29日読了