一枚の小説、思いの記録





  星のない空を抱いて


  星のない空を抱き

  ビルから昇る陽を待つ

  かけがえのない時に流されながら

  無意味な人生を送る


  明日照らす月に

  埋もれた夢を追い

  変わっていく世界の味を

  吐きそうになりながら噛みしめる


  遠すぎて見えないうお座の星を探しながら

  明るくて眩しい金星に唾を吐き捨てる


  変わらない日常を生き抜きながら

  変化の訪れを恐れ慄く


  消えそうに儚い赤子の命と

  眩しく輝く未来への希望

  矛盾する光の存在を感じとりながら

  自分の閉ざされた未来を呪う


  生きる糧は死なせてはいけないということだけ

  別れに対する慄きだけ

  それでも人は生き続ける

  不意に訪れる永遠の安息が訪れるまで