一枚の小説、思いの記録



  夏の日の休日


  戻ってきた夏の日差しに

  セミが呼応している

  駅の前を

  夏祭りで集まった人たちがごった返している

  子供たちの顔が見える

  町の中学の吹奏楽部が演奏している

  僕はその中を歩いて病院に向かう

  静かで閑散としている病院へ

  先生はいつもと同じように診察する

  いつもと同じように薬をもらう

  外へ出ると街は祭りで一色だ

  なにかのステージが急造されているのが見える

  僕は祭りには興味を持たずに帰る

  でも夜には花火があるらしい

  花火は恋人と見る約束にしてある

  僕は部屋に帰り

  恋人が来るのを待つ

  少し掃除をして 散らかっているものを片付ける

  あとは自分ひとりの時間を過ごす

  恋人は土曜も仕事がある

  ひとり部屋で携帯にメールが入るのを待つ

  僕は恋人のことを思い

  詩を書いて時間をつぶす

  幸福な時間をかみしめて

  ひとりパソコンに向かう