一枚の小説、思いの記録




  比叡山にて


  仏像と対峙し

  自分自身の心を見つめる

  瞑想している仏像の姿を見ると

  自分の心が鏡のように映し出されているのを感じて

  本堂に正座して

  浮いている気持ちを静めようとする

  僕の心には

  悟りとは程遠い雑念が渦巻いている


  光を求める気持ちが

  子供っぽい願いではなく

  人生を賭けたものになるまでには

  僕の思いはまだ到達していない


  本堂に正座したまま

  しばらく時が過ぎた


  心定まらぬまま

  本堂を降り 山道を歩く


  自分の人生を生き切ろう

  全ての気持ちを受け入れて

  自分自身を生き抜いていこう


  夢を見るより 情熱のままに

  この情熱が枯れ果てるまで

  この人生を生き抜いていこう