恋人と別れた夕暮れ
遠くで鳴くカラスに 僕はつばを吐き捨てた
人の不幸を笑う気か
そうつぶやいた
君と別れた帰り道
僕は 二度と会えない寂しさと
どうしようもないイライラとした気持ちにつかまっていた
夕暮れの住宅地を歩き
その静けさにカッとなった
静かにしてんじゃねえよ
そう言いたかった
気の合わない恋人と
いつまでも一緒にいられるわけねえじゃねえか
間違いだったのさ 付き合ったのは
思えば 外見で気に入ったんだった
飽きちゃえばそれまでさ
じゃ 悲しむことないじゃないか
なんでこんな別れが悲しいんだ
けっ 結局 好きだったのか
遠くにある高層ビルを夕陽が差している
きれいな夕焼けなんて
受け入れられるか こんなときに
家に帰ると いつもと変わらず親がいる
僕の別れとは全く無関係に生きている
それがしゃくにさわった
と同時に 安心感を覚えた
いつかきっといい人と会えるだろう
窓から夕焼けを見て そう思った