一枚の小説、思いの記録





  愛の通い合う小鳥


  君はいつも笑顔だけど

  たまにふっと淋しい顔になる

  そんな瞬間に僕は

  自分の愛の足りなさに悲しくなる

  もっと多くの愛を もっと多くの優しさを

  君の心にそそぎこみたいと願っているのに

  僕の愛は 堤防を越えて行く波のような勢いしかない

  もしこの堤防がなく

  僕の思いが素直に君に届いたとしたら

  君は永遠に淋しい顔なんてしなくていいはずなのに


  わたしはいつも淋しい顔をしてしまう

  嬉しいことがあると 思わずふっと悲しくなってしまう瞬間がある

  わたしにはそんなに愛をかけなくても

  わたしはとても幸せな気持ちでいられるのに

  それなのに いつも一生懸命なあなたは

  わたしが悲しくなるくらい いつも愛をくれようとする

  もしわたしがもっと幸せな様子をあなたにしてみせてあげられたら

  あなたはもっと気楽にわたしのことを愛してくれると思えるのに

  わたしは堤防に堰き止められた川のようにしか

  あなたの愛にこたえてあげられない

  もしもわたしの愛が百分の一でもあなたに通じるのなら

  あなたはきっと安らかに寝息を立てて

  赤子のようにわたしのひざの上で眠っていられるでしょうに