いつか悲しみの川も

  悲しみの川で               

  君はいつも遠くを見ている

  いっそのこと川に飛び込んでしまえば

  もうここへ来ようとは思わなくなるかもしれないのに

  君はいつも傍らに座り

  遠くを見ている

  その瞳は

  自分でも知らないうちに 川を映し

  透き通った冷たさを体に取り込んでいる

  いつかこの川が

  春の匂いを感じさせ

  君がこの川の一部となっても

  川が君の一部となっても

  君が輝いていられるように

  僕は独り 

  川縁に種を蒔いている