猿の惑星: 創世記(Rise of the Planet of the Apes)これは人間への<警鐘>
人間のエゴと危機を描き出す傑作SF映画 作品情報
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■STAFF
監督:ルパート・ワイアット
脚本:アマンダ・シルヴァー&リック・ジャッファ
製作:アマンダ・シルヴァー&リック・ジャッファ&ピーター・チャーニン&ディラン・クラーク
撮影:コンラッド・バフ&マーク・ゴールドブラット
■CAST
ジェームズ・フランコ(ウィル・ロッドマン)
アンディ・サーキス(シーザー)
フリーダ・ピントー(キャロライン・アランハ)
ジョン・リスゴー(チャールズ・ロッドマン)
ジョン・ランドン(ブライアン・コックス)
トム・フェルトン(ドッジ・ランドン)
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作品レビュー

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シリーズ7作目にして、最高と言うに相応しい作品となっている。
中でも、脚本がしっかりとしていて、
ドラマ要素を丁寧に綴りつつ後半へ向けての伏線を敷いく前半は、
猿たちの革命を迫力を持って描く後半を見事に導いている。
その過程を経て、人類のエゴと危機を描き出すことに成功。
こうした物語に迫力を与える演出も素晴らしい。
様々な要素が優れたSF映画を作り出している。
■SF映画に深みを与える脚本
この作品のすごいところは、猿が人間を支配する、というあり得ない設定まで、
現代を舞台とした物語を無理なく導いているところだ。
それは、新薬の開発という、あり得るところから物語をスタートさせたアイディアと、
それを人間と猿のドラマを織り交ぜつつ、丁寧に展開させた賜物。
観る者を感情移入させるドラマ展開の中には、
シーザーがのちの猿のリーダーへと成長する過程が見事に盛り込まれていて、違和感なく進んでいく。
また、後半につながる伏線をちりばめているのも面白く、知的好奇心をくすぐる。
その伏線の多くには、フランコ演じる主人公も含めた人間のエゴや傲りが感じられ、
伏線が回収されていく後半で、そのエゴ、傲りが人類を破滅へ導いていくという形。
人類への警鐘を暗に示しており、興味深く、また迫力を感じる。
■迫力ある革命
中盤から後半にかけては、前半で敷いた伏線を回収しながら、
見事に猿たちの「革命」へと物語を進めていく。
一つの伏線が回収される度、大きく革命へ近づいたと感じさせ、どんどん迫力を増していく。
その迫力の最もたるものが、シーザーが言葉を発するシーンだ。
まるで「2001年宇宙の旅」の骨が宇宙船に変わるその場面のような大きな前進を感じさせ、
迫力と感動に襲われる。
人間と猿の戦闘シーンも、大迫力、且つ、やはりそこでも伏線をどんどん回収していき、
それが感動を、恐怖を、信頼を、感じる要素となっている。
ラストシーンも、シーザーの決意とリーダーとしての器、
そしてフランコ演じる主人公との友情を感じる素晴らしい場面となっている。
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