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その7

  
 さっきまでの甘い絶叫が過ぎ去ると、一転して、不気味なまでの静寂が支配していました。荒い呼吸音さえ聞こえてきそうです。
「さてっと」
「んっ、あん」
「いったん抜くからね」
「あぁん、あっ、はふ〜」
「さ、こっちに、ほら、そうだ」
 ハアハアハア
「なんだい。ずいぶんと名残惜しそうだね」
「そんなことっ、ハァハァ、んっ、あり、ませ、ん」
 途切れがちな声に含まれた微妙に潤んだ成分は、鈴木さんの言葉の正しさを証明しているようです。
「ほら、教えたろ? 頑張らないと」
「はい。わぁ、私、こんなになっちゃってたんですね、んっ、んちゅ、んっ、んっ、チュブ、んっ」
 微かにヌチャという湿った音。
「おお、美味しそうに舐めるねぇ。どうだい、ドロドロだろ? うん。さ、こっち。そうだ。目だけはこっちを見たまま。そうだ。オレを見つめて。そうだ。そのままヤらしい目で見ながら、じっくりと舐めるんだ。なんだ、言われるまでもないか? 本当に欲しそうだもんな」
『一体何を? あ! まさか、お掃除フェラというやつか? 抜いたばかりの怒張を舐めさせられてる?』
「ちゃんと、綺麗に舐めるんだよ。そう。舌を使って、そう、カリの所と、ほらほら、下まで垂れてるだろ? 袋の方まで。ぜんぶサッちゃんのヤらしい液だからね。そう、いいぞ」
「あぁあ、オジさんは、あの、ジュプッ、ピチャ、ジュルジュル、ああ、もう、顎が外れちゃいそうですよぉ、んっ、ジュブ、ジュブ、これで、ジュブ、ひぃでふかぁ? ジュブ」
「そう良いぞ」
「ね、オジさんも、ジュブ、出してもっ、んっ、ジュブ、ジュブ」
「ん? オレはまだ出さないよ。それよりも、サッちゃんと面白いことをしないとね。よぉおし、とりあえず、このくらいでいい。おや、舐めただけで、また垂れてきたじゃないか」
「ああん、見ちゃダメですぅ、これ、ちがいます、さっきの、ですからぁ」
「お掃除フェラで濡れるってのは、相当にエッチな証拠だよ。また、すぐに、オレのチンポを入れて欲しいんだろ?」
「違いますぅ、ああん、エッチだからぁ、オジさんの手、すっごくエッチですよぉ、あああん、だめぇ、あん、それ、すぐには落ち着かないからぁ、さっきのですぅ、違うぅっ、ああ!」
「さあて、じゃ、こうやって、そう、そのまま待っててね」
「ああん、もう〜 オジさんの言うこと聞いてると、ヘンなことばっかり教わっちゃうみたいですよぉ」
「さて、ここに取り出したるは、特製の紐でね。ほら、サッちゃん用に赤いヤツを選んだよ。ははは、驚かないでいいんだよ。ちょっと動けないようにするだけだから」
「え? 何? いったい、何をするんですか?」
「はい、いいよ、手を後ろに、そう、そうだよ、素直で良いね。何だ、自分から、脚まで広げてるじゃないか」
「あぁん、そんなことしてません」
「ははは。縛られたことないって言ってたけど、期待してたんだね」
「んっ、そんなこと、ない、です…… ね? オジさん、こんなにすると、サナ、ホントに動けなくなっちゃいますけど?」
「そうだよ。サッちゃんは、これから動けないように縛られちゃうんだ。サッちゃん、こういうのスキみたいだしねぇ」
「あんっ、そんなこと、んっ、ないですよぉ。恥ずかしいだけですっ」
「大丈夫。たっぷりとキモチ良くして上げるから。これをすると、サッちゃんは、この後に何をされても、絶対に拒めなくなるってだけだよ。どんなエッチなことも、されちゃうんだ」
「そんなのぉ、あぁ、ちょっと怖いです」
「そうだね。怖いだろ? メチャメチャにするからね。どんな恥ずかしいコトをされちゃうかなぁ。だけど、ほら、縛ったら。うん、これで、こうしちゃうと、もう、一切、何をされても拒否できないからね〜」
「オジさん、そんなこと、言っちゃイヤです、あん、こわい、そんな、あ、ホントに手が」
「うん、うん、そう、ホラ、オッパイの下をくぐらせて、と。うん、どうだい? さっきよりも乳首が飛び出しちゃってるじゃん」
「あん、イヤぁあん、恥ずかしいんです、なんだか、すっごく恥ずかしくて、オカシクなっちゃいそうですよぉ、あぁ、どうしよ」
「感じるだろ? ダメダメ、ちゃんと声に出して言わないと」
「ああ、意地悪。もう〜 ああぁ、言うんですか? あぁあ…… か、感じます。なんだか、感じちゃうんです。お腹の下の方がゾクゾクします」
 ホンの数秒の沈黙。
「ああん…… もう〜 エッチですよぉ、ヒドいです。こんなこと言わせるなんてぇ」
「ってコトは、縛られて感じてるわけだ? ほら、言わないと、どうなるかなぁ?」
「ああん! もう〜 エッチですよぉ! ああ…… 感じます! 動けなくなって、そんな風に見つめられちゃうと、何だか恥ずかしくて、感じちゃうんです。ああ、私、ヘンです」
「そりゃ、こうして動けなくなったら、どんなに恥ずかしいコトだって、逃げられないんだものなあ。この後は、何をしてもオレの自由になったからね」
「そんなぁ」
「これでオシッコに行きたくなったら、面白いんだけどねぇ」
「えええ! ウソ! そんなの、ダメですっ!」
「なあに、オシッコしたいときは抱っこして連れてって上げる。ちゃんと、後始末は、オレの口で綺麗にして上げるからね」
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメですからぁ、そんなのダメぇ〜」
 驚いたように、その声は急に大きくなりましたが、その声に「拒否」の色が全く感じられないことに、唖然としてしまいます。
「じゃあ、その代わりに、ここを、ほら」
「ああん!」
「グショグショの、ここを、ほら、オレの知り合いに使わせてみようか?」
「ええ! ウソッ! ダメです! そんなの、絶対にダメです! ダメッ、そんなこと、できません! ダメぇ〜」
 言葉では拒絶していますが、その声には、何ともいえない「甘え」を含ませているせいで「ダメ」が、ちっともダメに聞こえません。むしろ「そんなことをさせられたら感じてしまう」と言わんばかりの色っぽいオーラが醸し出されていました。
「さ、うん、そのまま脚を持ち上げて、ウン、良い子だ」
「あん、ダメぇ、見ないで、ごらんになっちゃ、いやぁ〜」
「なんだ。また溢れてきたじゃないか。縛られてじっくりと、こうやって見られて、こんなに濡れるってのは、本当に、エッチな証拠だよ。いやあ、すごいねぇ、とっても、エッチだ」
「違いますよぉ。そんなのぉ あぁ、でも、何だか、身体の奥がおかしいです。ね? ウソですよね? オジさんの知り合い、だなんて」
「オレの前で、誰だか分からない男に、ここを使われるんだよ? 感じちゃうんじゃないか?」
「ダメですよぉ、お願い、オジさんだけに、ああぁ、してぇ。あぁん、お願いですよ。絶対、止めてくださいね、他の人だなんて」
「でも、ほら、考えたら濡れちゃうんだろ? それに、こうして縛られちゃったら、何をされても拒めないからね。おやおや、それなのに、どんどん垂れてきてるじゃないか?」
「違いますってばぁ。そんなのぉ、ダメです。ああん、そんなに、近くでご覧になっちゃいやあ〜」
「ほら、うん、そうだ。とっても協力的だったね。こうやって縛らて嬉しいみたいだね〜 このまま、知らない男に、オマンコを使われちゃうのに? 縛られたら、逆らえないんだぞ?」
「そ、そんなこと、あるはずが…… あぁあ、だめぇ」
「ほら、最後に、縄をここに通して、っと。うん、素直で良いぞ。他の男にオマンコを使われちゃうのに、実に素直に縛らせてくれるんだね」
「ああ、オジさん、これじゃ、サナ、本当に、全然、動けなくなっちゃいましたよぉ」
「うん、そうだよ。動けなくしてあげたよ。さぁて、本当に誰かを連れてきちゃおうかね?」
「あんっ、あぁあ、オジさん、お願い、そんなの止めて。怖い、何をしても良いから、オジさんだけにして」
「ダメダメ、縛られたら、その身体と心は、ぜ〜んぶ、オレの自由にされるんだよ。この、ぐっちゃぐちゃに濡れたオマンコに、オレが入れたいモノを突っ込むからね」
「あぁ、そんな、怖い……」
「大丈夫だ。サッちゃんはエッチだし、新しい世界を見せる約束だろ? それに、怖いって言いながら、腰がモジモジしてるんだけど?」
「そんなぁ、エッチだけど…… エッチだけど、他の人なんて…… イヤぁ」
 拒絶の声なのに、ネットリとした気配を濃厚に含んでいました。この瞬間、サナの本当の気持ちは、ちっともダメではないんだと、思い知らされたのです。
「だって、自由を奪われたんだ。どんなにイヤらしいことをされてれも逃げられないからね。思いっきり淫らにしてあげる」
「あぁあ、いやぁ…… んっ、え? あ! イヤイヤ見せないで!」
「ほら、糸を引いてるよ」
「いやあ、そんなことしちゃいやぁ」
「どうだい? イヤらしいことを想像して、しっかりと濡らしてるんじゃん。ほら、また、垂れてきた。こんなに垂れてる。ほら、ほら」
「あぁん、あんっ、ち、違うの、違うのぉ」
「いいんだよ。いっぱい濡らして。ここから先は、どんなに淫らになっても、それはサッちゃんのせいじゃないんだから。大勢に犯されて感じちゃっても、サッちゃんは悪くない」
「私のせいじゃ、ない…… 大勢に? 犯される…… あぁあ、ダメぇ、そんなの……」
 そこから言葉が途絶えました。ジリジリとする時間は、たっぷり五分は経ったはず。
「さて、これで、一切逃げられなくなった。脚だって閉じられないだろ? これで今からは、もう、どうなっても、普段のサッちゃんじゃないよ。こんな中年男に、全てを差し出したエロ奴隷ってなわけだ。さて、何人にやらせようか? 今日が初回だから、二人? 三人? それとも四人にする?」
「いやあん、怖いです。そんなことぉ、言わないでぇ〜」
「どんなに怖くても、オレが満足しない限り、お前はこのままだ。たっぷりと、イヤらしい所を見せてもらうぞ。ほら、舐めろ。そうだ。美味いだろ? ホラ、滴も吸って、飲め」
 いささか芝居がかった口調の鈴木さんに、妻は無言です。またフェラをさせているのでしょうか?
「よし。じゃあ、次に、このまま目隠しで完成だな。ほら、これで見えない」
「ああん、オジさん、なんか、怖いです。目隠しは取ってもらえませんか? あ、んっ、んぅ、もう〜」
「さて、っと。じゃ、いよいよ、これでドアを開けちゃったら、どうなるかな?」
「キャッ! ダメ! オジさん、ダメです、本気ですか? ホントに、誰かを? いやああ! お願い、やめて! 開けないで!」
「じゃ、ドアを開けちゃうからね、さ、ほら」
「ダメぇええ!」
 いきなり目の前で開かれたドア。
 中からは、愛妻の、生の声が響きます。本当にドアが開けられたのを察して、切迫しながらも、抑えた悲鳴でした。
「さぁて、いらしゃ〜いっと」
「オジさん、ホントにダメ! お願い! 閉めて! 閉めてください!」
 抑えているけれども、本気で上げている悲鳴は、イヤホンから聞こえている声と、生の声との微妙なズレを持ったハーモニーが、信じられないほどのイヤらしさを増幅させています。
 そして目の前に、鈴木さんがいました。湯気の立ちそうなほどに、そそり立つ、巨大なモノと、にこやかに微笑む顔を往復してしまう私の視線。
 パチッ
 鈴木さんの茶目っ気たっぷりのウインク。ユーモラスな表情の人物の股間には、男でもドッキリしてしまうようにグロテスクなまでの異様に迫力を持ったモノ。
『こんなものを紗奈は入れたんだ……』
 確かにデカイ。太さなら私の二回り、長さなら比較するのもムダと言うほど。しかし、その威容はデカさだけのせいではないのです。グッと左右に張り出したカリのせいで亀頭の部分が、まるでマムシの頭のように見える凶暴な姿になっています。
「いやあぁ、ダメぇ、ダメです、閉めて! 閉めてください! お願い、オジさん!」
「ドアを開けたままにして、もっと大勢入れちゃおうか? ちょうど通りかかった人に声を掛けたら、悦ばれるぞぉ、きっと」
 切迫した声を放つ紗奈の方を振り向いて、さっきまでよりも、のんびりした口調で声をかけます。
「ダメ! お願い! 早くっ、早く閉めて!」
「さ、見てばっかりいないで、中に入ってよ」
「え? ウソ?」
「うん、ちょうどのタイミングだね、どうだい? 綺麗だろ?」
 合図に合わせて、私はわざと乱暴に靴を脱いで、足音を立てて見せました。
「え? え? え? オジさん? オジさん、だけ…… ですよね?」
「さあて、どうかな? 目隠ししてるから、何人いるか、分からないだろ?」
「ああ、いやあ、お願い、お願いします、なんでもしますから、何でもしますから、お願い、他の人は…… 他の人は、お願いです。いやぁ、見ないで! いやぁあ!」
「どうやら、お客様はサッちゃんの身体が気に入ったようだよ。縛られて、乳首が立ってるしね〜 グチョグチョのオマンコを皆で見ちゃってるから」
「いやぁあ、見ないでぇ、お願い、いや、いや、いや」
 縛られた身体を震わせて、本気の拒否の姿を見せる妻。鈴木さんの声は、のんびりしていますが、サナを絶望へと追い込むには十分すぎました。
 声の調子とはかけ離れた「脅迫」は、正常な判断力を奪うのに十分なのです。
「あああ、お願い! ヒドいです! あぁあ、お願い、見ないでぇ」
「仕方ないんだよ。な? サッちゃんは縛られてるから拒否できないんだ。それに、なんでも言うこと聞くって、自分で言っちゃったんだからね?」
「ああ、お願いです、なんでもしますから! お願い! なんでもするから、他の人は、いやぁあ、嫌なのに! お願い、見ないで!」
「さてと、ゆっくり楽しんでもらおうかね」
 言いながら、ガチャンと閉めると、悠々と、ドアチェーンをかける鈴木さん。その間も、懸命に身体を縮こまらせようと、縛られた身体を捻る紗奈です。
 そんな姿を見つめながら、ようやく息を吸うのを思い出したような、そんな気がします。
『わっ、この匂い』
 異様な姿の妻を現実に目にして、私もテンパっていたようです。この瞬間、初めて、激しいセックスの匂いと、嗅ぎ慣れた妻のほのかな香りが入り交じっていることに気が付いたのです。
『すごい、グチャグチャなのもそうだけど、縛るってのはこうなるのか』
 改めて妻に向き合えば、赤い紐でMの字に脚を広げられ、後ろで手を縛られている裸身がすぐ目の前。たわわなオッパイの上下を紐が横に通って絞り上げ、大きさを強調しています。その白い膨らみの先端では、乳首がコリッと飛び出しているのが、妻の官能を物語っている気がしました。いえ、閉じられないように膝裏に通した紐のせいで、女芯が全て見えています。
 ツルツルにしてしまった秘部は、ボッテリと赤く腫れていて、グショグショに濡れていました。おまけに尻の方へと続くヒフには、ナメクジのはった跡のような、幾筋もの流れが見えています。
 こんなにイヤらしい秘部を、私は見たことがありませんでした。そして、何よりもこれは私の愛妻の秘部なのだと思えば、腹の下の方にずーんという重苦しい衝撃を受けてしまいます。
 夫以外に見るはずのない、こんなに淫蕩な姿になってしまった秘所は「鈴木さんの次に」見たことになるのだと、頭のどこかが、囁いていました。
 懸命に首をすくめ、息すらも潜めようと、縛められた身体を縮こまらせている妻。
 それを見つめることしかできない私。
 思わず、ゴクリとつばを飲み込む瞬間の音が、とても大きく聞こえてしまう、そんな空間でした。
 ドアを閉めてきた鈴木さんが、部屋の敷居をまたいだ瞬間、妻のトーンが変わります。
「オジさん? ウ、ウソですよね? ほ、ホントは、誰も、いませんよね? おじさん?」
 目の前の気配を感じながら、鈴木さんの足音を感じて「二人」の気配をしっかりと認識してしまったはず。しかし「もう一人」という現実が、ウソであって欲しいと思うのも自然なのかも知れません。
 鈴木さんが私の横を通り際に、ポンと渡してくれたのは極薄の革手袋。柔らかな風合いを見せる皮手袋を着ければ「慣れた夫の手の感触」は、たちまち他人のものへと早変わりということなのでしょう。
 妻から目を離せないまま、キツイ手袋を手探りではめていきました。
 その間も、鈴木さんの言葉による「責め」が続いていました。
「誰かいるかなぁ〜 実は誰もいないかも? でも、ツルツルにしたマンコを、これだけイヤらしく濡らしてるんだ、さっちゃんが、こんなにエッチだって、バレちゃうね。貞淑な人妻のフリして、本当は、とっても淫らなマゾっこだって、ね」
「あああ、いやあ、やめて、見ないでぇ」
 クナクナと力なく首を振っていました。
 しかし、私は知ってしまったのです。妻の両脚は、少しも縛めに逆らおうとしていなかったことを。つまりは、広がったままの両脚を、閉じようとはしていなかったことを。
『見られて、感じてるんだ? 紗奈は、見られて、感じてる……』
 それは恐るべき話でした。鈴木さんとの秘密のエッチではなく、他の男に見られているというのに、それを本気で隠そうとしていない妻の姿が、そこにあるのですから。
「おお、うん、どうやら、あんまりにもスケベすぎて、驚いてるってさ」
「ホ、ホント? ホントに誰かが?」
「ウソ」
 あからさまに、妻の身体から力が抜けた瞬間「ほら、そこにいるだろ?」と妻の両肩に手を置いた瞬間、私は眼で促されて、広げた膝にポンと軽く手の甲を乗せました。
「いやあああ!」
「大丈夫。オレが許可しない限り、入れたりしないから。ま、時間の問題だけどね」
「だめえぇ、お願い、許して」
 その声には、全く力が感じられません。
 こっちを見てニヤリと笑った鈴木さんは、少しも慌てることなく、妻の後ろ側から、その手は、縄に絞り出された胸に向かいました。
「だって、他の人なんて、んっ、そんなぁ、恥ずかしくて、あぁあん! ダメぇ! ですぅ!」
 ギュッと絞り出した乳房を揉み上げながら、両乳首を器用にコリコリと転がしています。
「あれ? 恥ずかしいって言ってるワリに、感じてるね? おやおや、お客様はビックリしてるってよ。サッちゃんがあんまり、エッチ過ぎるって、さ」
「他の人なんてぇ、あああ! だめっ、見ないで!いやあぁ 」
 両方の乳首をコリコリと転がしながら「でも、感じちゃうね? 我慢できない。ほら、イクところ、見せちゃおうか」
「あうう、え? あ、え? うそっ、あ、い、いやああ、やめてぇ」
「ほら、このまま感じて。イクところを見てもらおう」
「ダメぇ、見ないでぇ、あぁああ、いや、いや、イヤよ、お願いぃ」
 紐にくくり出された乳房をギュッと握りしめながら、器用な人差し指と中指が乳首を挟み込んで、クリクリと転がしました。
 赤い紐でくくられた白い裸身はビクンビクンと反応しながら、キューッと仰け反りました。
「イケッ」
 それは命令でした。
「え、あ…… いやっ、あ、あ、あぁ、い、イクッ!」
 細い身体がビクンと仰け反らせ、悪霊にでも取り憑かれたかのように、全身を震わせて、イッてしまった妻。
 あっという間の出来事に茫然とするしかありません。オッパイは確かにビンカンですが、胸だけで妻がイク、それも、いじり始めて一分とかからずにイクだなんて場面を見たのは初めてです。胸を弄られただけで、こんなに反応をするだなんて、思ってもみないことでした。
『それに、テクニックって言ったって、乳首を、ホンの少し、捻っただけだぞ?』
 唖然とする私に、ニヤニヤと笑う鈴木さんは、妻の頭越しに、またもやウインク。
「なんだい、知らない男に見られながら、イッちゃったのか。これは、本格的に、マゾさんだねぇ」
 耳穴に息を吹き込むように、ささやきかけます。
「違うのぉ、あぁ! だ、だって、オジさんが、エッチな触り方をするからぁ、あああん、もう〜 ね? あの、本当は誰も、いないんですよね?」
 私が手を引いたからでしょう。妻は、まだ一筋の希望をつないでいるのでしょう。あるいは、そうあって欲しい、という切ない願いなのかも知れません。
「さあ、どうかなあ。本当はどう思う? でも、知らない男に見られてるって思ったら、こんなに感じちゃっただろ?」
「あぁあ、違い、ま、す、あっ、あっ、だめぇ、オジさん、だめぇ」
 縄で絞り出された二つの乳房をゆっくりと揉みながら、アイコンタクト。深い色を浮かべた瞳に操られるようにして、妻の股間にしゃがみ込みました。
 接触しないようにしてはいても、恐らく、体温のようなものを感じたのでしょう。動けぬ身体で身じろぎしながら、本気で脚を閉じようと力が入っているのが分かります。。
「え? ね、あの、ホントに、誰か、いるの? ホントに?」
 目隠しの下の顔が、驚愕のカタチに変わります。その後ろで妻の胸を揉み続ける鈴木さんのニヤリと笑った顔が、私に無言の指令を出しました。
 ゆっくりと手を伸ばします。
 M字に固定されているせいで、さっきまで鈴木さんの巨根を飲み込んだ妻の大陰唇が開ききっています。その中心で指に本文口を開けたままの、ヌルヌルと蠢く小さなラビアを両手でくぱぁと広げてしまったのです。
「いやあああ」
 かすれた悲鳴をあげる妻。呼吸すらままならない様子で、唇をパクパクとさせるだけ。
 両胸を揉み続ける「手」は、二つ。そして、羞恥の場所を弄ぶ「もう一人の手」。
 もはや明確になってしまった「もう一人」という存在に、悲鳴を上げるレベルでは追いつかないショックを受けたことは間違いありません。
「ほら、俺が命令したからね、弄られてるぞ、サッちゃんのマンコ」
 声も出ない顔を左右に振りながら、激しく腰を動かすサナ。それは快楽のためではなく「未知の手」から逃れようとしているせいです。
 その瞬間、トロリとこぼれてきた濃密な秘液。
「いやぁ、あぁ、やめて、んっ、やめてっ、お願い、いや、んっ、いや、あっ、いやぁ、あああ、やめてぇ、いやぁ」
 トローッとした蜜が、すみれ色のすぼまりに太い筋となってこぼれてしまいます。それこそが、サナの中に生まれた「答え」なのです。
 左右の小指と薬指でしっかりと広げています。ヌルヌルと滑る大陰唇は、何度も、何度も指を内から外に動かさねばなりません。しかし、それ自体も、強烈な快感を生み出すのを、私は知っていました。
 おまけに、コリッとした姿をむき出しにしたクリトリスを、手袋をはめた手で、ゆっくりと弄べば、快感を防ぐのは不可能なのです。
「あああ、あぅ、やめてぇ、んっ、ああ、あうぅ、あう」
 動かせぬ身体を懸命にひねてって脱出しようとするサナ。
 それを後ろからガッチリと固定している鈴木さんは、口元に微笑を浮かべながら「これでもかい?」と乳首をコリコリッと指先で捻りました。
「はうぅう!」
 ビクンと身体が震えました。
 縄で絞り出された乳房をやわやわ揉み上げれば、白い裸身が震え出します。
「んっ、ダメぇ、お願い、あぁああ、お願い、オジさんだけなら、オジさんなら、何しても良いからぁ、でも、ダメなのぉ、知らない人はだめぇえ、え? あっ、いやん、あああん、ああぁ! あっ、ダメぇ、あううう! ああああん!」
 甲高い嗚咽を響きました。
 私の知っている大きさよりも一回り肥大したクリトリスを親指で強く弾いた瞬間。こらえきれないように腰がキュッと捻る動き。
 おそらくは、決して小さくはないオーガズムに、またもや飲み込まれたのです。
「ほら、サッちゃん、動けないんだから仕方ないだろ?」
「だけど、ダメなん、で、すっ、あんっ、やめ、あっ、だめ、あぁ、オカシク、なっちゃうからぁ、あぁあ、だめぇ」
 革手袋越しにクリトリスを左右に、ゆっくりと撫でさすれば、ビクンビクン、白い身体が震えます。
 後ろからは、鈴木さんが、白い耳たぶをハムハムと唇で囓りながら「あまり、ワガママを言うと、このままの写真を撮ってもらって」と囁いて、私に向かって、両目をバチバチ。
 ウィンクのつもりなのでしょう。
「彼に、この写真を送ってしまうよ? ちょうど、写真だけでも見たいって言ってたしね」
「ウソッ!ダメです! そんなことぉ。それだけはダメぇえ! 絶対に、ダメなのぉ!」
「じゃあ、大人しくするんだ」
「だって、こんな、あっ、お、オジさん、あっ、やめ、あうっ、てぇ、知らない人なんてあああん、あぁ、やめてぇ」
「あれもダメ、これもダメなんて、ワガママだよ。よし。じゃあ、あと五分だけ耐えてごらん。声を我慢できたら、帰ってもらおう」
「え? 我慢? 五分?」
「そうだよ。五分だけ、声を我慢できたらね。でも、五分と保たずに声を出しちゃったら、大人しく言うことを聞くんだ。この人に、自分でおねだりして犯されるんだ」
「だって、そんなことぉ」
「ほら、どうする? もしもダメっていうんなら、おい、スマホ、持ってるだろ? 出してくれ。うん、言うことを聞かないから、このまま写真撮っちゃって」
「ダメっ! 撮っちゃダメ!」
「じゃあ、言うことを聞く? 五分だけ耐えてみるか? まあ、スケベなサッちゃんが耐えられるはずないけど」
「ああぁ、そんなことぉ、だめぇえ」
 悲痛な声を上げながら、そのくせ、こみ上げてくる快感を押さえられずに、全身を震わせている、サナ。
「よし、じゃあ、勝負だ、いいね? 我慢できたら、お客様に帰っていただく。代わりに、もしも声を出しちゃったら、サッちゃんがおねだりして、お客様のチンポを入れてもらうんだよ」
「そんなことっ、ダメぇ、できません」
「サッちゃん、これは、提案じゃなくて命令だ、わかるね? 命令だから。約束だろ?」
「やくそく…… あああぁ」
 ヒクンと腰をしゃくったのは、もはや、この快感を手放せなくなっている証拠でした。
 鈴木さんに身体を預けるように顔を仰け反っているのは、やめてもらう言葉を探すよりも、こみ上げてくる肉の欲求に身を浸す「理由」を探そうとしている姿にしか見えませんでした。
「命令だ。約束を守ってもらうからね。さもないと、この写真を、本条君だけじゃない、もっともっと、大勢に見せることになるよ」
「ああぁ、そんなの、だめぇ」
 消え入るような声を上げた紗奈は、そこで大きく、一つ呼吸をしました。
 トロリ、トロリ
 またもや、幾筋もの秘液がこぼれています。
「あああぁ、そんな…… 私、言うことを聞くって…… 約束しちゃったから……」
「そうだ。言うことを聞くんだったよな? しかも、サッちゃんが、どうしてもイヤなら、五分間、イヤらしい声を出さなきゃ良いだけだ」
「だけど」
「よし、じゃあ、今から、開始な」
「そんなっ」
「スタート」
「ヒドいです」
 そんな言葉を出しながらも、サナは、次に訪れるべき「衝撃」に耐えようとしているのが分かりました。
 そして、私は、目で誘導されたとおり、指先をツンと突き立てて、柔らかな脇腹を、優しく、優しく、突いたのです。
「はう!」
「なんだい、一秒も持たなかったね」
「ウソッ、だって、そんな所を。だって、くすぐったかっただけなのに!」
「だが、約束は、声を出したらだったよね? さて、約束を守らないなら、二人がかりで入れている写真を撮って、送っちゃうけど?」
 クナクナと頭を振る妻が「ダメです」と言葉をつなぐのだとばかり思っていた私が目撃したのは、コクリと頷いてみせるシーンです。
「あぁあ、お好きなように、なさって」
「それは、ちゃんと言うことを聞くって意味だね? 自分からおねだりして、誰とも分からない男のチンポを、グッショグショのオマンコに入れるってことだね?」
 ビクンと身震いしながらも、意外なほどハッキリした言葉で「紗奈は、約束しちゃいましたから」と答えながら、白い身体を震わせていました。
 両脚をM字に広げた形で縛られています。むき出しにされた美肉が、ヒクヒクと震えているのが丸みです。赤く腫れぼったくなった陰唇が、ゆっくりと、物欲しげなイソギンチャクのように蠢いているせいで、今のサナが感じているのが恐怖でも、嫌悪でもなく、こみ上げてくる快楽のウエーブなのだと、ハッキリと分かります。
「よしよし。そうだね。どんな約束をしちゃったのか、もう一度おさらいしてごらん、ほら、紗奈のお口は、フェラするためだけにあるんじゃないだろ?」
「あぁん、もう、ああ…… 紗奈は、本当はとってもエッチな女です。オジさんの命令したチンポを、おねだりして、入れてもらいます。ああぁ、何でも言うことを聞く約束をしちゃいましたからぁ、あぁあ」
 コクリと何かを飲み下した妻の喉。それは、屈辱でしょうか? それとも、貞淑な妻という立場なのでしょうか?
 今すぐ、それを確かめたくて、それでいて、恐らく、生涯、聞けない決断をした妻は、大きく息を吸いました。
「お願いします。おチンポを、紗奈の、エッチなオマンコに、入れてください」
 天を仰ぐように上を向いたまま、意外なほどハッキリと、そしてスラスラと言葉を吐き出すしたのです。 
 そして、それから一瞬遅れて、妻は全身を震わせました。
「ああ、だから、オジさん、紗奈を……  可愛がってください。エッチなこと…… ああああ! 何でも、してください! オジさん、あああ、い、イッちゃいます、あぁ、イク、イッちゃう、ああああ、あ、ダメぇえ、イクッ!」
 ビクンビクンビクン 
 縛められた不自由な身体をケイレンさせながら、うっすらと汗をかくようなオーガズムを迎えてしまった妻の姿に唖然とさせられるばかり。
『こんなに淫らだったなんて』
 縛られたからなのでしょうか? 淫らなセリフを言わされたからでしょうか? それとも、この後の他人チンポへの「期待」からなのでしょうか? 全てが複合したものかも知れませんが、身体を嬲られてもいないのに、あまりにも易々と快楽に貫かれてしまう姿は、これが本当に愛妻なのかと思ってしまうほど。
あまりにも崩れてしまった妻の姿に、いつの間にか自分の股間が縮みきっていることを自覚します。
『いくらなんでも、どこも触られてなくて、エッチの言葉を口にしただけで、それも、知らない男に入れられるおねだりをしたんだぞ? これだけで、イクって、本当かよ」
 ヒクヒクと震える美肉、尻孔にむかって幾筋もこぼれている透明な液体は、今まで知らなかった妻の本性を見せつけていました。
「これが、サナの本当の姿なのか?』
 男への服従を誓いながら、オーガズムを得てしまう女。
 目の前にいるのは、ずっと付き合って、お互いの心の中までわかり合ったはずの清楚な妻ではなく、AV女優でも見ないような、淫乱な女でした。
 あちこち身体をヒクヒクと震わせる女体の前に立つ鈴木さん。声だけは、いささか芝居がかった口調にしていても、表情は、相変わらず飄々としています。
「さあ、目の前の人に、サナの本当の姿を教えてあげなさい」 
 クナクナと首を振るのは、拒否ではなく、甘える姿です。
「サナは、この一週間で、何回オナニーをしたんだ?」
「あぁ、ご、ごかい、です……」
「ウソをつくな!」
 低い声で叱ると、ヒクンと身をすくめて「すみません」と怯えた声。
「それは、オレに命令されて、した数だろ? それ以外に、こっそり自分でしたはずだ。しっかりと、本当のことを言え。飾るな。本気で淫らになれ」
「あぅう! ごめんなさい」
「何回した?」
「あああ、さん ……さんかい」
 切なげに首を振りながら、目隠しの下に浮かぶのは「陶酔」です。
「三回、しました。オジさんに言われた以外に」
 秘唇が、イソギンチャクの動きで、ゆっくりと動いています。
「昨日と今朝。それと…… あああ、すみません、この間、オジさんとしちゃった、翌日です。彼がいるのに、その横で…… オジさんを思い出しちゃったら、たまらなくて…… あああ! ごめんなさい! 」
「そうか。オレの何を考えながら、したんだ?」
「オジさんの、大きなオチンチンを、入れて、もらうって考えました」
 ゆっくりとですが、よどみのない、ハッキリとした口調。
 鈴木さんは、ゆっくりとサナの後ろ側に回ると、背中を支えながら、仰向けにしていきます。
 まるで、そうされるのが分かっていたかのような表情が目隠しの下に見えていました。
「さて、これを舐めたら、入れてもらえるぞ」
 次の瞬間、顔を持ち上げるようにして、自ら怒張に口を付けてしました。全くのためらいもなく、上側から唇にくっついた怒張に舌を使っています。
 ヒクリと、ボテッと腫れた美肉が動きました。
「お願いします、だろ? 入れてくださいと言え」
「ああ、わた、し…… あぁ、おっ、お願い、し、ま、す。入れて…… 早く、いれてください。ああああ、イヤらしい、サナのオマンコに、早く入れてください! お願い!」
 ゆっくりと下がりながら、紗奈を仰向けにする鈴木さん。
 ゴクリとつばを飲み込みながら見つめていると、縛められた両脚が「来て」とばかりに、自らの意志を込めて、わずかに広がったのです。
 数え切れないほどセックスしたはずの愛妻の美肉は、まったく見覚えがないほど、充血し、ぬれそぼり、獲物を捕らえるイソギンチャクのように蠢いています。
 一度立ち上がって、慌てて下半身だけ裸になってから、それでも注意深く妻の身体に触れぬようにしながら、下半身を近づけました。
「ああぁ」
 クナクナと力なく顔を振る妻は覚悟を決め…… いえ、期待に満ちているようにも見えます。
 ガチガチに硬くなった怒張を、童貞のように震える想いで秘唇にくっつけると、次の瞬間、一気に奥まで挿入していました。
「あああ! いい!」
 思ってもみないほど、素直に響いたクリアな淫声。
 淫らな快感に貫かれる「告白」の声をあげて仰け反る顔を見ながら、ピッチリとした美肉に締め付けられる私です。
『なんだよ、これ? サナの中が、こんなになってるなんて』
 肉自体は、とんでもなく締め付けているのです。飢えた身体が肉を求める姿を想像させてくれるかのように密着しています。
 ついさっきまで巨大なものを入れていたのがウソであるかのように、隙間無く、いくつもの段になって、キュッと締め付けています。
 そのくせ、濡れ過ぎたその場所は、こする抵抗など全く感じさせません。
『こんな、まるで、ジェルが締め付けてくるみたいじゃないか』
 不思議な快感に包まれながら、降りてきた子宮口に届く感触。
「ああん、あうぅ、い、イイ! あああん! あああ、イイのぉ、イイ!」
 縛められた腰は、いつしか私のリズムに合わせてうねり始めています。
 こすっている感触など感じないのに、猛烈な快感が送り込まれてくる怒張。それは妻の体内でも同じのようです。
 馴染んだ「妻」の美肉とは全く違う感触に、私は狂ったように腰を打ち振っていました。
 それは、まるで、初めて女を知った、若き日のセックスです。ブレーキなんてモノが付いていることすら知る術もなく、急速にこみ上げてくる射精感。
 秒単位の「発射」が迫った、まさにその瞬間「止まれ」という低い声の命令が降り注いで、反射的に動きを止めてしまった私。
「紗奈は、イキたいか?」
 クナクナと首を振る妻は、腰をモジモジと動かしながら「あああぁ、イジワルです」と甘えた声を上げました。
 それはまさに「イカせて」というのと同じです。
「このままだと、お客様も、紗奈の中に出してしまうよ。いいのか?」
「それは、ダメです。本当にダメ」
「だが、出したいそうだ。どうする? 一人に出してもらったら、もう、止まらないだろ? 何人でも、ナカ出しし放題だ。そんなことになったら、本条君には、なんて言ったらいい?」
 思わぬタイミングで私の名前を出されて、射精三秒前だった私は、途端に冷静さが戻ってきます。
「どうする? 本条君に言った方がいいか? これから、何度も呼び出して、セックスするコトになったよって。オレが気の向くままに、呼び出して、ナカ出しセックスするって、言うかい?」
「ああ、それは、ダメです」
 当たり前です。セフレと言うよりも、それじゃ、まるで性奴隷です。そんなことを妻が許す訳ありません。
「あああ、言えない……」
 その瞬間、心臓がギュッと鷲掴みされていました。
『紗奈が、ダメだと言ったのは、セックスするコトじゃない?』
「こんな快感を知ってしまったんだ。淫らになった自分を、紗奈は受け入れたな?」
 コクリと頷いた紗奈は「私、本当は、エッチなんですね」と、まるで自分に言い聞かせるように言葉にすると、一度キュッと唇を噛みました。
「お願い。いっぱいセックス、して、ください、でも……」
 息を呑んで、言葉の続きを見守ってしまう私です。
「ああぁ、お願い、言わないで、彼に…… 捨てられたら、生きていけない、から、でも、ああぁ、なんでなんだろ…… 私、オジさんに命令されたら、また、来ちゃうと思うんです」
「違う。またじゃないだろ。オレが望めば、いつでもセックスしに来るんだろ? 紗奈? 本当の自分になれ。それを本条君も望んでいるんだ」
「あああぁ、だって、こんなに淫らだって知られちゃったら、きっと。あぁ! ああああ、私、どうしたら」
 何かを振り払うように顔を振る紗奈です。
「紗奈」
 ピタッと顔を止めて、次の言葉を、言え「次の命令」を待っている姿でした。
「命令だ。今、自分がして欲しいことを正直に、言いなさい。お前とセックスしている男に、正直な気持ちを言うんだ」
 その瞬間、私を包む美肉が、ケイレンしたように震え始めたかと思うと、白い身体が仰け反ったのです。
「あああ、イクうぅう! あぁあぁ、お、お願いです!」
 不自由な腰をグッと持ち上げながら、見えぬ目で虚空を見つめていました。
「お願い! 紗奈を犯して! 子宮に精子をください! ナカで出して! お願い! いかせせてぇえええ!」
 それがスイッチになったかのように、腰を律動させていました。
「あう! あう! イイ! イイの! あああ、イク、イッちゃう! ください、中に、紗奈の中に、出してえ!」
 もはや堪えることなど、できませんでした。駆け上ってくる痺れるような射精感。
「出る」
 堪えきれない声を出しながら、頭の中が真っ白になる白い放出。
 ドクンドクンドクン
 いくつもの塊になった精子は、連続して子宮口を直撃していました。
「あああああ!」
 部屋一杯に響き渡る声は、少しかすれながら、長く響く余韻を残して、激しいオーガズムを物語っていました。
 鈴木さんのデカブツに及ばなくても、普段では考えられないほど硬く、大きくなっていた怒張は、子宮口の感触までも味わいながら、蕩けるような射精の快感を生みだしていました。
 ハアハアハア
 二人とも荒い呼吸をしながら、私がズルリと抜くと、小さな「あん」という声。それは、満たしてくれるものが無くなった、女の不満が思わず声になったに違いありませんでした。
『紗奈は、これじゃ物足りないと思ってるんだ』
 その瞬間、黒い稲妻が私の中を貫いていました。
 もはや計算も何もなく、私は「お願いします」と鈴木さんに向かって声を出していました。
 その「声」を不審に思う余裕が果たして妻にあったのかどうかは分かりません。しかし、私と交代するのが分かったかのように、妻の脚は再び広がりました。
 デカイチ○ポの先端が届く前に、妻は「あぁ」と小さく呻きます。それが期待の声であるのだと一々、考えずともいいほど、わかりやすい声でした。
「あああ!」
 澄み切った淫声が噴きこぼれた瞬間、私では届かなかった場所まで、紗奈は貫かれていたのです。
「ああああ、イイの、イイ、ああん、オジ、サン、やっぱり、イイの、これが、いいのぉ! 一番イイのぉ! 感じる、ああああ! 全然、違う! あああん、深いの! イイ! こんなに、ああん、オカシクなっちゃうからぁあ! あああ! すごいの! イイ!」
 このチンポが一番だと叫んでいる妻は、この瞬間、夫に対して「おまえは鈴木さんに負けた」と宣言したのだと、妻は知るよしもありません。いえ、だからこそ、妻自身の口から「負け」を判定されてしまえば、私の悔しさは数千、数万倍となったのです。それなのに、妻への愛おしさも、同じだけ膨らんだのがなぜなのか、自分でも分かりません。ただ一つ言えるのは、妻が淫らになってしまえばしまうほど、妻への愛情が深くなるのだと思い知った瞬間でもありました。
 おそらくは、そんな心の動きを鈴木さんは見つめていたはずです。大きく、ゆっくりと腰を使って甘やかな悲鳴を紡ぎながら、私に一つ頷きます。
『え?』
 穏やかな笑みを浮かべる鈴木さんの手は、妻の頭に伸びていました。
「あああん! また、イクっ、あああん!」
 またもやオーガズムに見舞われて仰け反る身体。クタッと力が抜けた瞬間、その手は、目隠しをあっさりと剥がしてしまったのです。
「え?」
 その声は、私と妻と、どっちのものだったのでしょうか?
 目隠しが外された瞬間、暗闇から光の世界に放り出された眼は、まぶしさに、何度も激しく瞬かれ、少しだけ寄り目になった瞳は、すぐ横で覗き込んでいる私に向かって、しだいに焦点を結んでいくのがハッキリと分かりました。
「あぁん、あうっ、え? え? え?」
 黒目の部分が、グッと広がって、妻の唇は、かすれた声を絞り出しました。
「あ…… あ、な、た?」
 これ以上ないほど、見開かれた眼。広がる唇が震えます。
 次に聞こえてくるはずの強烈な悲鳴を想像した刹那、カクンと仰け反って「ああああん!」と甘い声を上げたのです。
 ついさっき、私の精子を受け止めた子宮に届くほど、深々と、巨大な怒張が貫いていました。いえ、あれだけ深ければ、子宮口すら広げて侵入してしまったかも知れません。
 目では私を見つめたまま「あうううう」と生臭い淫声をあげる妻。
 あの巨大なものを飲み込んでいるとは、とても思えませんが、深々と貫かれたまま、妻の身体は、さらに腰を持ち上げ、もっと奥まで犯して欲しいと訴えていました。
 ヘソの辺りにまで届いているはずの怒張に貫かれて、妻は悲鳴を上げるよりも、これ以上ないほど淫靡な声を上げてしまったのです。
「あぁ、ウソ、あぁ、何で、ああぁ、ダメぇ、あああ、そんな、あなた、あああ、ああ、あなああああ!」
 おそらく、心は大混乱のはず。
 夫に、けっして見せてはならない淫乱な姿。何度もイキ狂いながら、夫に秘密にしなければならないような恥ずかしい告白をしてしまった自分があるのですから。
 そのくせ、ついさっきナカに出されてしまった精子が、見知らぬ男のモノではなくて、愛する夫のモノであったと言う安心。
 しかし「他人の精子」を受け止めながら、女の頂点に達してしまった、ついさっきの自分。
 あろうことか「夫に秘密で、何度でもして」と、私の前でしてしまった約束が、心に突き刺さっているはずです。
「ほら、イケ、夫の前で、イクんだ!」
 あの巨大なもので妻を壊してしまうんじゃないかと怖くなるほど、一気に加速する腰。
 ヌチャ、ズボッ、グチャ
 秘蜜で満たされた膣は、巨大なものを出し入れされて、粘液質の音を派手に立てていました。
 束の間、泣き出しそうな軽輩を浮かべた瞳は、次の瞬間、閉じられてしまいます。
「あああん、あああ、だめぇ、あぁ、あぅ、い、イイ、イイのっ、ああああん、あああ、イク、イク、イク、いくううう!」
 いくつもの「イク」を並べ立てながら、妻はオーガズムの甘やかな渦の中に逃げ込みます。逝っている間だけが、束の間の平衡を保てる場所なのだと、本能が悟ったのかも知れません。
 しかし、オーガズムも永遠には続きません。全身をケイレンさせて、プツンと糸が切れたように、脱力してしまった妻。
 文字通りに「気を遣って」しまった紗奈。
 白い身体を夢幻の世界に落ち込ませて、グッタリと紐に縛められたカタチのまま脱力していました。
「この紐は、よじってあるだけだから、ほぐすと裁ちばさみで簡単に切れるんだ」
 眼で誘導された先には不似合いなほどゴツい挟み。
 何をするべきなのか、もう分かっていました。
 パチン、パチンと太股の上で紐を切り裂くと、ドサリと伸びる長い脚。
 それを抱えるようにして、まだ意識の戻らぬ妻の身体に覆い被さって、鈴木さんはゆっくりと腰を使い始めました。
「はぁあぁ」
 ゆっくりと、長く伸ばした声が漏れたのは、子宮を突き上げられたから。
 子宮が生み出す快感に、次第に浮上してくる意識が、一体私に何を告げてくれるのか。
 期待と焦燥と、不安と、そして興奮とが渦巻きました。
「あぁあああ」
 グッと引き抜かれながら漏らした淫声は、妻の意識がこの世に戻ってきた証です。
 ヒクンと身体を震えさせたのが合図であるかのように、ゆっくりと鈴木さんの顔が寄せられると、妻は、目を開けもせずに頭を持ち上げて、唇を差し出したのです。
 もはや何もいりません。
 二人の舌は、求め合うように絡み合っていました。
 違います。
 差し出された舌を絡み合わせながら、妻は流れ落ちてくる唾液をむさぼるように飲み込んでいます。まるで、それ自体が快感であるかのように、舌を絡ませ、唾液を求めているのは妻でした。
「んっ、んぐぅ、んぐっ、ん、ん」
 舌を絡めながら、突き上げられる快楽に耐えきれないず、くぐもった淫楽の嗚咽が漏れていました。それを恥じ入るように目を閉じたまま、そのくせ、もっとと言わんばかりに白い腰を突き上げている妻が、そこに増した。
『ああ、紗奈、オレだけを求めてる君がいたはずなのに……』
 快楽を教え込まれれば、鈴木さんの言われるがままにセックスを求めてしまう女なんだという真実がありました。
 その切なさに、腹の下の方が千切れそうになりながら、一方では、鈴木さんが妻の子宮の中にドクドクと白い毒液を注ぎ込む瞬間が待ちきれない私です。
 一瞬、目を開けて、乳房を握りしめている私に焦点が合った妻は、深い光を眼の中に浮かべながら「あぁああ」と、快楽の嗚咽を噴きこぼしたのです。
「紗奈!」
 瞳の中の光を一瞬だけ戻した妻。
 その瞬間を狙い澄ましたかのように「出すぞ」という声が聞こえます。
「あああ! 出して、出して! イッちゃう、イッちゃうからぁ! いくうう!」
 フット光を失った眼は閉じられて、オーガズムに全身を仰け反らせてしまう妻。しかし、その瞬間、私に向かって差しのばされた手を硬く握り合っていたのも真実でした。
「紗奈、愛してる」
「ああああ!」
 快楽に全身を硬直させたまま、深々と差し入れられた怒張から、トドメのように精子を受け入れている妻には、私の声に応える余裕などないはずでした。
 けれども、握りしめた手だけは、紗奈の意志を込めて、決して緩めようとしなかったのです。
 私たちの世界は、この日、広がったのです。
fin

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