その2
「いやああ」
哀しげな淫声を妻は抑えられませんでした。
再び抜き去られてしまうと、不満げな様子で二度、三度としなやかな腰がうねります。
「あっ! あんっ! あぁ、あなた、あぁあ、ねぇ」
コリコリコリッと乳首を捻ると快楽の短い声を上げます。
しかし、乳首から生み出される快感は「満たされない不満」を増大させるだけなのです。
不安と、イキかけの欲求不満に満たされている、潤んだ瞳を覗き込みます。
「ほら、ちゃんと喋るんだよ。君の経験を全部」
「あぁあ、あなたに、知られちゃったんだ。あれを…… あぁあ、私…… あああ! 」
グッと背中を抱き締めている細い手に、力が入ったと思った瞬間でした。
「お願い、あなた! イカせてください。あなたのおチンボを入れて! 」
『え? いったい、何でそんな言葉を? 』
ウネウネと、いやらしく怒張を求める動きをかわしながら、驚きでいっぱいです。
こんな言葉でおねだりするのは初めてでした。
腹の底からこみ上げてくるものに駆り立てられて、怒張が弾けそうなほど膨んだ苦しさに耐えられず、思わずヌプリと差し入れてしまいます。
「あああ!」
信じられないほどぬかるんでいました。
ヌルヌルの美肉は嬉しげに、一ミリの隙間も無いほど密着して、根本からギュッと掴むほどの力で締め付けてくるのです。
『チンボだ? そんな言葉、どこで聞いたんだ? 』
「あああぁ、いいの、オチンボいいの! あなた、あああ! 」
真面目で、清楚な妻が、なんで、こんなに卑猥な言葉を使うというよりも、むしろ知っていること自体が驚きでした。
『どこからそんな言葉を思いついたんだ? 』
こんな言葉を妻が思いつくには「何か」があるに決まってます。
しかし、そこを追及しようとしたせいで、ついつい抜くタイミングを逃して、一気に弾けさせてしまったのです。
「あん! あ、い、いくっ…… 」
『しまった! 』
「あああ! いくぅううう! 」
ソプラノの美しい声は、淫靡なトーンで、その響きをやや低くして、オーガズムを告げています。
『うっ、何だ、これ、スゴすぎる…… ダメだ、こっちも我慢が…… ええい、もう、こっちもだ! 』
強烈な締め付けの波状攻撃。妻自身の腰遣いは見たこともないほど激しいモノ。
もはや、こっちの我慢も吹き飛んでいました。
子宮口に打ち付けるように、腰を使います。
背中を白い電流が駆け上って、射精スイッチが押されてしまいます。
「美由紀! 」
「あなた、あなた、あなたぁあああああ! またっ、いくっ! 」
強烈なブリッジを作るオーガズム。
ドクドクと妻の胎内に注ぎ込みながら、体中が溶けてしまいそうな快感に耐えなくてはなりませんでした。
激しい快感の名残が収まってきても、妻の顔には激しい羞恥と、そして不安が見えています。
ようやく言葉を出せるようになった妻の声は、震えていました。
「あの…… 全部、話すんですか? 」
いつにない言葉遣いなのは、その告白が深刻なモノであることの前触れだとしか思えません。
「そうだよ」
「どこから話せば良いですか?」
「美由紀が話すべきだと思うところから。夫婦だもの。あったことを、ちゃんと教えるのは妻の義務だろう? 」
「だって…… あああ、あれを読まれちゃったなんて」
妻の目が微妙に動いた瞬間、夫の勘が働きます。
『これは、ファーストキスどころの話じゃないよな。でも、あの時、美由紀は確かにバージンだった』
出血こそしなかったモノの、それは開脚をする競技をやっていれば、処女膜なんて簡単に裂けてしまうものだというのは医師としての常識。
しかし、そうやって裂けてしまった処女膜は、キチンと、その「跡」が残っているものです。美由紀にもそういう処女膜が確かにあったハズ。
だいたい、処女膜というものは、男を受け入れるようになると、すぐにその痕跡までなくなってしまうのですから、あの状態とはワケが違いました。
何よりも、初めて私を受け入れたときの涙は、真面目な妻の性格からして、決してウソだとは思えなかったのです。
「ね、とりあえずは、君が話したいところから聞こうか」
「話したいところ? 」
「うん。君がボクに聞かせるべきだと考えたところだよ。あ、ウソがないかどうか、君の書いたモノを見ながら話を聞くことにしようね」
「あぁああ、そんなこと…… 」
まだ、オーガズムの余韻がある表情なのに、瞳には涙が浮かんでいます。
「だって、君は今日まで、こんなに大事なことを隠していたんだろ? 当然だと思うよ 」
「それは謝ります。恥ずかしくて誰にも言えなかったの…… ね、軽蔑しましたか? 」
その目には、確かに不安が満ちていました。
「いいんだよ。君がボクのそばにいてくれるのが大事なんだ。やっちゃったことはどうでも良い、でも、ちゃんと話せないなら、それは、ダメだよ。許せない」
我ながらわけの分からない理屈を並べながら、さっき枕の下に隠しておいた妻の携帯を取り出します。
「じゃ、君が話すべきところを開いて」
「私が、これを?」
「そうだよ。君自身の手で、ボクに見せるんだ。今まで黙っていてゴメンなさい、って気持ちを込めて貰わないと、だからね」
そうしてもらえないと、私には開けないのですが、妻は、そんなことは知りません。
コクリと頷くと、何度かためらいの表情を浮かべたまま操作して「お願い。軽蔑しないって約束して」と見上げます。
「うん。それは約束したよ。そのかわり、全部、正直に喋るんだ」
「はい」
「いつのところから話す? 」
「夏です。一年生で、最初の合宿に行ったときに、あの…… 写真を先に見ますか? 」
ドキッとしました。
写真なんてあるんだ?
もちろん、仕事上、ポーカーフェイスには慣れています。穏やかな表情を作ったまま「もちろんだよ」と答えます。
「あぁあ、恥ずかしいっ」
目を合わせずに、携帯を裏返して渡してしまうと、パッと顔を押さえました。
おもむろに画面をひっくり返すと、そこには、まだ、幼い顔した引っ詰め髪で、新体操のメークをした妻がいました。
『おい! なんで、ヌードなんだよ? しかも、これって…… 』
一瞬、言葉に詰まりながらも、何か言わないと格好がつきません。
「これは、うん。綺麗だね。まだ、少女の頃だ」
極めて冷静な言葉にできたのは、職業上の訓練のたまものでした。医師は、患者のどんな症状を見ても、決して驚いた顔や、嫌な顔を表に出さない訓練を積むのです。
しかし、絞り出したのは正直な言葉でもあります。
実際、そのヌードは男の気持ちをグッとつかみ取るような可憐さを持っています。まだ、膨らみかけの胸。そして、まだ腰のくびれもしっかりとできてない細身。
しなやかに、大きく広げられた両脚は、キュッと伸びて、一ミリの脂肪も見せない見事なプロポーションを見せつけていました。
新体操のメークをした顔には、無理に作り出した笑顔。しかし、その目には涙を浮かべています。
裸体を強いられた無垢な少女を見つめるSの悦びと、「妻が、させられているのだ」という夫としてのMの心が、私の中で複雑に絡み合い、しばし目を離せません。
体育館の壇上でしょうか?
それぞれの脚を抱えている少女も裸ですが、こっちは、それほど無理のない笑顔でいると言うことで、先輩なのかもしれません。
そして、大きく広げられた妻の股間は無毛でした。大きく広げているせいで、ピンク色の秘部もクッキリと見えています。
一つ頷いてから、妻を見下ろして「さあ、話してごらん」と静かに言います。
「あぁああ、だって…… 」
「いいんだよ。でも、少しでも、こっちに書いてあることと違っていたら、その時は分かってるね? いや、むしろ、こっちよりも詳しく喋ってもらわないとだ。さ、話して」
その時は分かってるねとは言っても、まだ何も考えていませんが、妻は、怯えた表情でコクリと頷くと、ポツリ、ポツリと話し始めました。
つまりは、女子だけの学校ならではの弊習でした。
度胸作りのためとでもいうのでしょうか。名門である部の伝統である「チョーチン祭り」と呼ばれる闇の儀式があったのです。
顧問の先生は多分知っていて黙っていたのでしょう。
新入生は、合宿の最終日の夜、体育館に突如「演技できる状態で集合」と言われ、急いでメークし、練習着を着込んで集まったのです。
全ての窓を目張りした異様な雰囲気の体育館で待っていたのは、裸の上級生達と「全てを脱げ」という命令だったそうです。
泣き出す子が出ても、先輩達は既に裸ですから、ただでさえ、どこよりも厳しい部活の伝統に逆らえるはずもないわけです。
そこから、一人ずつ壇上に上げられた一年生のあそこを、ツルツルにそり上げたのは三年生。
全員が、股間を広げられ、囲まれるようにして視線を受けなければなりませんでした。
生まれて初めての羞恥と衆人環視で秘部を覗き込まれる屈辱の中であっても、女性の心は不思議です。全員が、やがて濡らしてしまうのだそうです。
しかも、濡らしてしまってから、先輩を指名しなければなりません。女子校ならではのレズ的な発想なのでしょう。指名した先輩によって、みんなの前でイカされ、その後で処女検査をされたんだと言います。
実は、これは三年生も見本を見せるのがしきたりだったそうで「男女交際禁止」が部活の規則ですから、それを身をもって示すと言う意味だったのでしょう。
あとは「お礼奉公」として、先輩が満足するまで舐めることが要求されたのです。
妻は、初めてのオーガズムを、一つ年上の先輩の指と舌で覚え、初めてのレズプレイでイカせる体験をしたのです。
「あれ? これ、×2 って書いてあるのは? 」
「それは…… あの…… 二回、イッてしまったから。先輩が、なかなか、やめてくれなかったんです」
『妻を初めてイカせたのは、オレじゃなかったのか! 』
少なからぬショックがありましたが、そのくせ、無理やり先輩にイカせられたと聞けば、怒張は、破裂せんばかりに巨大化してしまいます。
写真を見た瞬間から回復していた勃起は、かつてないほど硬くそそり立ち、締め付けてくれるものが必要でした。
妻も恥ずかしそうにしながら、貫かれることを望んでいます。
「あうっ!」
気が付いたら、深々と貫いていました。
驚くべき事に、妻も、さっきに劣らぬほど濡れそぼっています。
もう、たまらずに腰を使っていました。
「あっ、あうう、あう、あう、あああ! あなた、また、イッちゃう、あああ、うそっ」
「こんなエッチな秘密を隠してたなんて」
「あぁあ、だって、言えない、こんなこと」
「これからは二人の秘密にするよ、いいね? 」
つかの間、妻の強烈な締め付けを味わって、辛うじて、理性を取り戻した私は、ヌプッと抜き出してしまいます。
「ああん、いやぁ」
クナクナと顔を振る妻の真っ赤な顔は、羞恥と快楽の狭間で、蕩けそうです。
「あああ、ね? 分かったから…… 分かりましたから、あなた、早く、ちょうだい、もう、苦しいの! 」
「いいよ。ほら、このサイトのパスワードを僕の名前にするんだ、変えてくれたら、すぐ入れて上げるからね」
「あああ、もう! します! しますから、はやくっ」
こんなに淫らな表情の妻は見たことがありません。
もはや、正常な思考力はなく、オーガズムを求めるメスになっています。
パッと渡したスマホを、サササと弄ると、お願い、とせがみます。
「あああ!」
ズブリと入れた瞬間、快感に仰け反った白い身体は、次の瞬間、始まらない律動に痺れを切らして、勝手に腰がうねるように動きます。
「ダメ、我慢して」
物欲しげな女体の蠢きを無視して、私の指先は、パスワードを確かめています。
「あぁ、あなた。動いてぇ、ねぇ」
「もう少し我慢だよ。確かめてからね」
さすがに、パスを打ち込みながら、腰を使うようなマネはできませんが、驚くべき締め付けは生き物のように蠢いて、じっとしている私をシゴキ上げてくるのです。
私は自分の名前を打ち込みます。
「kingo」
うん。大丈夫。
山瀬金吾が私の名前。
親の付けてくれたこの名前を恨んだこともありますが、ローマ字にするのはとっても簡単なのが特徴の私の名前。
ちゃんと、金吾でパスは通りました。
ローズピンクのスマホのカバーをパンと勢いよく閉じてから、ホイッと枕の下に放り込むと、私は、ご褒美だ、とばかりに深い律動を再開したのです。
「あああっ」
長い脚が、私の腰を「離さない」とばかりに、後ろに回ります。
しがみつくような動きで、私の動きに合わせて腰をウネウネと左右させるのは、無意識のようです。
「あ、あっっ、あああああ! はうううう! イッ!」
最後は声になりません。
グッと仰け反った身体は、これ以上ないほど突き上げて、私のモノを深く呑み込んでしまったのです。
ガクンと崩れ落ちた妻。
その弛緩した全身とは対照的に、まさに絞りだそうとするかのごとき美肉のケイレン。
ドクン
たまらずに、射精してしまうと、息すらも忘れた妻は、ガクガクと全身をケイレンさせた直後に、カクンと力が抜けてしまいました。
「ん? 美由紀? 美由紀? 」
全身からガックリと力が抜けてしまったようです。
返事が返ってきません。
これこそが、初めて見る、妻の失神でした。
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