その9
『うわっ、ドロドロじゃん…… 』
秘部からヌルッと抜け出たモノは、まだ大きさを保ったまま、白く濁った粘液に覆われていました。
それは、とりもなおさず、この、そそり立つ怒張によって、妻が本気でイカされた証拠なのです。
いえ、そんなことは今さらです。
全身を仰け反らせる姿も、その身体から引き絞るような淫声を漏らしてしまったのも、そしてついには、聞いたことも無いような、猥褻なセリフを叫んでいたのも、普段ならあり得ないほどの強いオーガズムを感じていたのだと、分かっていたはずです。
妻に、そのオーガズムをもたらしたのは、私の怒張ではありません。本来なら、それを悲しんだり、あるいは、身勝手ではあっても、怒るべきなのかも知れません。
『スゴイ。なんてすごいんだ』
秘液にまみれ、湯気が立ちそうな怒張を見てしまえば、戦慄に身体が震えるのをどうしようもできませんでした。
『美由紀のナカに、先輩が精液を出した…… 』
その瞬間、身体が震えるほどの衝撃を受けているのに、不思議なほど実感が湧いていないのが不思議でした。
確かに、強烈な興奮と官能に、身体の中を焼き尽くされています。
しかし、内診台の拘束に身を預けて、大きく広げた妻が、グッタリと力なく横たわる姿が、どこか、別の女性の姿を見ているような、そんな虚ろさを感じていたのです。
『そうか。オレの心は、これを受け入れようとしてないってことか』
医師としての冷静な自分が、別の心となって私を診察していました。
大きな事故で四肢を喪ったり、永久に身体の機能を失ったりした患者の多くは、その直後には、案外、悲しみで取り乱したりしないのです。
それは、悲しみを感じないからではなく、現実を現実として受け止められないということに過ぎません。
喪ったモノが大きければ大きいほど、喪ったモノの大きさを受け止めるまでには時間がかかるのが、人間の弱さなのでしょう。
そんな人々を、医師として何度も目にしてきました。
心理学者は、これを「逃避」と呼びます。
『自分が遭遇した「二度と戻らない悲しみ」を和らげようとする心の働きってやつか。となると、オレは今、途方もない喪失感を味わってるってワケだな』
そんな風に自分を人ごとのように分析しているのも、逃避の一種であるを知っています。
かといって本当に冷静でいられるはずもありません。
『糸を引いてるのは、美由紀の? いや、精液の成分が…… 』
ドロドロになった先端から、ツーッと透明な粘液が糸を引いているのを見てしまうと、大声で何かを叫んでしまいそうな、怯えに似たものが背中を駆け上ってきます。
美由紀のスラッと長い脚は、大きく広げられたまま。
全てを捧げ尽くしてしまったように、内診台の上でグッタリとしています。
その姿を、ただ唖然として見つめていると、背中をゾクゾクとした何かが這い上がってくる気がします。
ゴクッ。
その赤黒く垂れ下がった亀頭は、いかにも「この女に全部注ぎ込んでやったぞ」と言わんばかり。
先輩はゆっくりとした動きで下がると、診察用のイスにどかっと腰を下ろして、天井を見上げました。
「ふぅ〜 最高だな、美由紀ちゃん」
独り言なのか、それとも私に対する感想なのか、いえ、ひょっとして、妻に向けての褒め言葉のつもりなのか。
そして、おもむろにこっちを向くと「いいのか?」と、目で聞いてきたのです。
その瞬間、金縛りがほどけて、美由紀の横に向かいます。
『綺麗だ、美由紀…… 』
眠っているようにも見える顔には、確かな「満足」が浮かんでいました。
その顔を見ていると、腹の底の方から、何かドス黒いものが浮かび上がってくるのを感じます。
診察用のイスにどっかりと腰掛けながら、
「どうだ? 泊まっていくか? 」
「いえ。今日は、これで失礼します」
「うん。そうだよな」
佳奈さんに目配せすると、先輩は、意味深げな笑みを浮かべます。
「金ちゃん、さ」
「はい? 」
「シャワーなんか浴びさせちゃダメだよ。そのまま入れてみな。それが醍醐味だからさ」
ごくっ。
その瞬間の映像が、頭に浮かんでしまった私の中を強烈なスパークが通り過ぎた気がします。
「は、はい、あ、お、えっと、あ、あの…… 」
なんと返事をして良いのか分からず、動けなくなった妻を抱えるようにして帰りました。
あ、あの淫靡な責めの間を利用して、内診も済ませ、組織サンプルを取った先輩のドクターとしての技量も、大したものだと言わなければなりません。
ともかくも、車の中で、ろくに口もきけないほどグッタリしていた妻をいたわろうと思った私です。
助手席で、妻は目覚めませんでした。
落ち着いたワンピースを身にまとって、シートにそっと身を沈めている妻の姿。
つやつやとした唇。
整った鼻筋。
柔らかく閉じられた瞳。
ついさっき、淫靡な嗚咽を上げ、悶え狂った姿が想像もできません。
しかし、妻の身体にシートベルトを閉めた瞬間、ドキンと胸が震えます。
ノーブラの胸の間をギュッと押さえたせいで、胸のカタチが生々し過ぎるのは、まぶしいほどなのです。
「うぅう、触りたい」
言葉に出しながらも、そんなことはできないのをよく分かっていました。
いえ、触ること自体は簡単です。どれほど魅力的な胸であっても、それは自分の妻の胸なのですから、そこに何の遠慮がありましょう。
『でも、触っちゃったら止まらなくなる』
ひとたび触れてしまえば、次の瞬間、猛り狂って、金属の硬さを持った怒張を、この場で「ぶち込む」のをとどめることなどできないはずでした。
『我慢、我慢だぞ、オレ』
辛うじて理性を保ちながらも、助手席の妻をチラチラと見て仕舞う自分を止められません。
そして、バイパスの流れに乗った、ついついたまらなくなって、ワンピースを羽織っただけのオッパイを握ってしまったらもうダメです。
軟式テニスボールの弾力と、そのくせ、どこまでも指がめり込んでしまう、つきたての餅のような軟らかさ。
矛盾する二つの感触を、芸術的な領域で同居させたオッパイは、掌に余りそうな質量の中で、私を魅了してしまいます。
『このおっぱいの感触を、先輩が味わってしまったんだ』
掌の中心で、乳首がコリコリと跳ねています。
指先を根本にめり込ませるように絞りこみながら、掌が乳首を転がすと「あん」という小さな声。
チラッと横を見れば、ネットリした目が、私を見つめています。
『こんなにエッチな目ができたんだ』
女の欲望を隠せない妻が、そこにはいました。
もはや、理性など吹っ飛びます。
気が付けば、バイパス沿いのラブホに突入していました。
「脱げ! 」
「ぁん、いやっ、あなたぁ、ああん」
乱暴にワンピースをはぎ取ります。
激しい動きに、衣の裂ける音が聞こえましたが、そんなことでひるむ「余裕」などありません。
電気を全て点けっぱなしにしたままのラブホのベッドに、裸に剥いた妻を押し倒しました。
「んっん…… ん? んっんっ」
奪うように唇に吸い付けば、怖ず怖ずと、しかし、熱烈な動きで、妻から舌を差し出します。
朝、出がけにキスしてから、半日もたっていないというのに、ネットリと柔らかい唇の感触が酷く懐かしく感じます。
「んぐっ、んっ、あ、んぶっ、じゅる、んっ、あなた、お願い、シャワーを、シャワーをしてから、ね? え? あぁあん、いやあ、見ちゃ、いやぁあ! 」
ネットリとしたキスの間に、シャツを脱ぐと、次の瞬間、妻のしなやかな足首を掴んで、無理やり広げたのです。
「お願い、見ないでぇえ! ダメぇ! 」
絶対的な拒否を叫びながらも、妻の両手は顔を押さえるだけ。
イヤイヤとしながらも、その両脚は、私の手のままに大きく広がります。
「このオ○○コに、入れたんだな! 気持ちよかったのか! 」
「あぁあ、ごめんなさい、あぁ、あぁあ! あなた、ごめんなさい」
真っ赤に充血した小陰唇は、ついさっきのセックスの激しい快楽を物語っていました。
その時です。
恐らく腹圧がかかったためでしょう。
小さめのヒダに包まれた膣口が、クニュリとイソギンチャクの動きをしたかと思うと、トクンと、白っぽい粘液が流れ出したのです。
「いやああ、見ちゃイヤぁ」
絶叫しながら、妻の腰はヒクン、ヒクンと跳ねます。
「出てきたぞ、先輩のだな? 先輩のザーメンを、こんな所から出したな! 」
今さらのことではあっても、他人の精液が、妻のそこから流れ出てきた光景は、私を狂わせていました。
「あぁ、お願い、あああ、シャワーを、え? あ! だめぇえ! ああああ! 」
本気で逃げだそうとした妻の両脚をグッと抱え込みながら、痛いほどに硬直した怒張で、いきなり貫いていました。
「ああん! ああああ! 」
グチュ
ミッチリと包み込む肉壺の中には、経験したことのない、ぬかるみが待っていました。
『これが、先輩の出した…… 』
いつものように、一ミリの隙間も無く包み込んでいるはずなのに、先輩に注ぎ込まれたザーメンが二人を隔てているような錯覚に襲われます。
「あああん、あっ、あっ、あっ、あなた、あなた、い、いくううぅう! 」
早くも上り詰めてしまう妻は、強烈にしがみついてきます。
上に乗っている私を持ち上げるようにして仰け反る、強烈なオーガズムにのたうつ妻ですが、こっちにも腰を蕩けさせる快感が生み出されて、辛うじて耐えられたの奇跡でした。
いえ、奇跡と言うよりも意地です。
『先輩の時よりも、もっと感じさせてやる』
グチャ グチャ グチャ
私が求めていたのは、
そこからは、お互いの欲望と快楽をむき出しにして突きつけ合うような激しいセックス。
声を抑えることもできないほど、のめり込んだオーガズムの中で、妻は、激しく精液をもとめ、私もまた、妻の子宮を求めていました。
文字通り「朝まで」やり続けて、なお足らずに、家に帰り着いて、またセックス。
二人とも、何かのスイッチが入ってしまって、止まりませんでした。
ただひたすらに、妻と結びつき、快楽の声を絞り出し、ケイレンする美肉を味わう。
そして妻のナカでドクドクと出す瞬間、肉体だけでなく、心まで一体となっているかのような快感が身体を貫くのです。
中学生が覚えたてのオナニーに狂ったのよりも、もっともっと激しい、狂ったようなセックスです。
妻の快感も、かつてないものだったようです。
先輩との時に、そうしたように、いえ、あの時以上に激しく、体中をケイレンさせ、白い背中を仰け反らせて、オーガズムを迎えます。
ソプラノで絶叫する淫声は、一切、抑えられません。
恐らく近所中に響き渡っていたはずでした。
しかし、二人とも、止められなかったのです。
寝不足のまま、休みも明けて、病院に向かいます。
これほど、出勤を拒否したくなったのは初めてでした。
妻のことを一瞬も手放したくないほど、愛しくなっています。
仕事をしている間も、ヒマさえあれば妻のことばかり考えて、考えれば考えるほどたまらなくなっています。
そこから、一週間たっても、仕事が終われば、即帰宅は当たり前。夜勤が始まるまでの、わずかな合間を縫って家に帰り、慌ただしくセックスしてからとんぼ返りする始末。
そんな変化を妻は喜んでくれているように思えました。
新婚時代以上にラブラブ状態で、家の外までの朝の見送りも、ギュッと手をつないで出る始末です。
近所の手前、恥ずかしとも思ったのですが反面、妻の手を一刻も離したくないと思えて、私から手をつないでいたのです。
そんな狂乱状態が、ようやく収まったのは、やっと一月ほどたった頃でした。
いえ。
先輩からの電話が、私の狂乱を違った形に変えたと言っても良いかもしれません。
それは「あの日」に浮かんだ疑惑を思い出させてくれたから。
私が、無意識のうちに忘れようとしていた、あの疑惑でした。
「……ふうん。オレはまた、ずいぶん、お仕込みが良いなと思ったんだがね」
「いえ。今まではわりとノーマルでしたから」
「え? そうか? お前も見てて分かったと思うけど、美由紀ちゃんマゾッ気が強いじゃん? 」
「やっぱり、そうですよね」
薄々は、そう思っていましたが、改めて言われると、何だかヘコんでしまいます。
「う〜ん。ほら、高校時代の話」
「あ、え、えぇ」
「あれを含めて考えても、あの時の美由紀ちゃんの反応は、さ、お前がずいぶん調教したんだなって思ってた」
美由紀を抱かせて以来、垣根の低くなった先輩に、この間、洗いざらい喋ってしまったのです。
「いえ…… あ、まあ、それなりにエッチはしてきましたけど、調教だなんて」
「そうか。じゃあ、あのセリフ、お前が仕込んだんじゃないんだな? 」
「セリフって? 」
言われなくても分かっています。
先輩のナカ出しを受けながら叫んだ数々のセリフ。
「セリフだよ。オレが出すときの、美由紀ちゃん、アレ、絶対に、何度も言わされたことがある。お前も、わかっただろ?」
「はい…… 」
「それと、さ」
「はい? 」
「やっぱり、言わない方が良いかな…… 」
その沈黙には、いつもの冗談ではない雰囲気がこもっています。
「ってわけにはいかないよな」
先輩が言おうとしていることが分かる気がして唾を飲み込んでいました。
「あのな。あの時は言わなかったけど、美由紀ちゃん、多分、アナルを調教されているよ」
「あぁ、それですか。それは、この間、話した通り、高校時代に……」
ホッとした私の説明を先輩は遮ります。
「違うんだ」
「え? 」
「アナルってさ、柔軟なヴァギナと違うじゃん? 」
「えぇ、それは知ってます。でも美由紀にヘモはないみたいですけど」
医者同士では「痔」と言うよりも「ヘモ」と言う方が、普通なのです。私は、美由紀にヘモがないことを知っています。
「あぁ、アナルセックスはヘモになるってヤツね。それってセックスのことをよく知らない真面目な医者が、勝手に創った都市伝説だから」
「都市伝説? 」
「うん。ヘビーなクランケだと、そうかもなんだけど、さ」
先輩の声は、症例を話題にする時の医者の口調です。
「ちゃんと調教していけば、少なくとも素人が時々アナルセックスする程度なら、ヘモになることは、むしろ珍しい」
「そうなんですか? 」
「ヘモはないけど、オレから見て、美由紀ちゃんのアナルは、遣われている痕跡があるんだよ。しかも」
「しかも…… 」
「わりと最近までやってるはずだ。すくなくとも年の単位ほどの前じゃないな」
その声のトーンは、真剣そのもの。
「あ、あの実は、この間…… 」
「うん? 」
「美由紀が、自分から言ってきたんで、一度だけですけど…… 」
「何を言ってる。それって、その時の一回だけだったはずだろ? それとも、それ以来やみつきになったか? 」
「いえ。その時だけですけど」
「たった一回で、高校時代のように、アナルが反応するとは思えないよ」
「そ、そういうものなんですか? 」
「ああ。金ちゃんからは見えなかったかも知れないけど、簡単に指を飲み込んで、一気に濡れてきたぜ。あくまでもオレの直感だけど、あれって、相当に、使ってる感じだった」
「え? じゃあ、まさか美由紀が浮気を? 」
違うと言ってくれ。
「わからない。だが、あの時のセリフ、聞いてたろ? 」
先輩の精液を受け入れたときの、あの違和感を感じたセリフが、蘇っています。
「あれって、さ、まあ、美由紀ちゃんにマゾッ気があるにしても、相当仕込まれないと、言えるモンじゃないってのはわかるよな? 」
ゆっくりと息を吸って、深いため息をつきながら、同意するしかありません。
そうです。
先輩に念を押されるまでもなく、あの時の美由紀の叫び声は、男に、念入りに仕込まれない限り、言えるとは思えないのです。
しかも、先輩の精液を受け入れながら「つい、調教されたとおりのセリフを言ってしまった」というのなら、当然の推測が生まれます。
『美由紀は、そいつのザーメンを何度も、子宮に、いやアナルにも受け入れている』
ガクガクと脚が震え、背中に冷たい汗が生まれています。
そのくせ、身体全体から熱が放出され、股間は痛いほどに硬直してしまうのです。
美由紀が見知らぬ男にのしかかられながら絶叫するのが聞こえてくるのです。
「あぁああ、美由紀のナカに、セーシ入れて! あなたのセーシで美由紀の子宮の中を溢れさせて! あああ! いい! 」
あの時、先輩の精液を受け入れながら、快楽にのめり込んでいた、見たこともないほど乱れた妻の姿。
『美由紀…… 』
たまらない。
悔しさと、苦しさが心臓を包み込みながら、たまらなく甘美な何かが怒張を包み込んでいました。
「おい? 金ちゃん? 金ちゃん! 」
「え? あ、はい。はい! 」
いつまでボーッとしていたのか、先輩の叫び声で我に返ります。
「大丈夫か? 」
「えぇ。完全に大丈夫とは言えませんけど、狂わない程度には、正気です」
「そうか。苦しいよな? 」
電話口の向こうで、先輩が真剣にこっちを心配する顔が見えてくるようです。
しかし、心配されているのが分かっていても、目の前が真っ暗になって、言うべきセリフも思い浮かばず、強がることすらできません。
『それにしても、あんなにラブラブなのに浮気ってのをするものか? いや、前は、こんなにラブラブでもなかったし、夜勤も続いてたしな』
中学校の先生をしていると言っても、非常勤の講師です。私の勤務中に何かをしても、気が付くことなんてできそうにありません。
『でも、オレに隠れて男と会っているなんて、そんな気配は…… 』
「なあ、金ちゃん。オレを信じるか? 」
声のトーンはすこぶる真面目。
先輩は、スケベですし、お調子者キャラではありますが、こういう時は、医師の持つ真面目さと後輩思いの親切心が表に出ているのだと、身にしみて知っています。
コクリと頷くしかありませんでした。
電話の向こうに、それが伝わったようです。
「じゃ、これは、マジで言うんだけど、美由紀ちゃんを一晩、オレに貸し出さないか? 」
「貸し出し、ですか…… それって、いったい」
ネットでは「妻を貸し出します」という、本当とは思えないような体験談を、何度も読んでことがあります。
しかし、まさか、それが現実に突きつけられるとは……
「分かるだろ? 美由紀ちゃんだけ、一晩、ウチに泊まるんだ」
「でも。貸し出しって、それも一晩だなんて、そんなぁ」
一晩中、妻が先輩のモノになってしまう。そんなことに耐えられるのか、自分でも分かりません。
「うん。お前が横にいたら美由紀ちゃん喋らないだろうし。一晩、時間があるとなれば、美由紀ちゃんだって覚悟を決めるだろうし。じっくりとせめれば、きっと話してくれるさ」
頭の奥が痺れたようになって、私は化石となります。
「せめる…… ですか…… 」
「あぁ。そうだ、一晩じっくりとせめる。それと、アナル、もらうぞ」
「アナルを? 」
「あぁ。誰かに調教されてるんなら、そこを使わないと、白状させられないだろうからな。お前は美由紀ちゃん、アナルが好きだと思うか? 」
「好きっていうか、なんというか。まだ、それがわかるほど、あんまりしたことが無くて」
ウソです。私が入れた時だって、美由紀は、反応を懸命に抑えようとして抑えきれないほど感じていました。あれだけ反応していたのに、単に「我慢してただけ」だなんて、言えるわけがありません。
「じゃあ、一晩。美由紀ちゃんからじっくり聞き出してやるからな」
私は、戦慄を感じながらも、先輩の言葉に抵抗などできませんでした。
電話を切った私は、早速妻にメールしたのです。
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