|
|
| SOS 〜喪われた教室〜 |
美久は、とっくに意識を取り戻していた。実は、ブラウス越しに胸を触られたときに、気づいていたのだ。
意識を取り戻したとき、驚いた。
胸から体中に甘い感触が伝わってくる。どうやら、胸を誰かに触られているらしい。
ビックリしたけど、恐る恐る、そっと薄目を開けてみてもっと驚いた。相手は鹿取さんらしい。
突然、5月に現れ、クラスメートになった留年生。クラスの女子はオタクじゃないのって噂してた。
去年、なんか、急に学校こなくなって、友だちがメールしても返事がこなくなったって。引きこもってたって言う人もいる。
現に、中学時代を知ってる子は、またかって言ってた。ネットゲームにはまって、朝から学校に来た日はほとんどなかっんだって。
それまでは、結構できる人だったみたいなんだって。その子にとって、憧れの先輩だったって言ってた。
でも、他の落第者と少し違うみたい。なんだか大人の雰囲気を持っているもの。
美久は、鹿取が気になっていたのだ。
気になったというより、初めて恋した相手といっても良い。
じつは、男の子とつきあったこともない。噂ばかりが先行したせいか、男の子から告白されたことも、実はない。
噂では、美久は何人もの男の子をにダメ出しをしてることになってるらしいけれど。真面目な優等生を絵に描いたような美久にはそんな雰囲気があるせいなのかもしれない。
おかげでますます、敬遠されていることになってしまった。
でも、本当は、美久も恋愛に興味があったし、それ以上に、恥ずかしいことにも、興味があったのだ。
本当に恥ずかしい秘密。美久は毎晩のようにオナニーをしてしまう。ちょっぴりこわいから、そっと、大事な場所をそっと上から押さえるだけのおとなしいやり方だけど。
そのオナニーの時に浮かぶのは、今では、なぜか鹿取さんだった。
クラスメートだけど年上。だから鹿取さんって呼んでいる。ちょっと陰のある顔で教室にひとりでいることが多い。
一人でベッドに入ったまま、美久の頭に自然に浮かぶのは鹿取さんとのこと。
放課後、偶然2人っきりになったら急に鹿取さんが獣のように襲いかかってくる。美久を無理矢理脱がして、あんなことや、こんなこと。いつか、こっそり読んだレディコミのストーリーのような恥ずかしいあれこれ。
毎晩想像しながら、あのふわっとする感触を味わっている。
終わった後は、なんてHな子だろうって自己嫌悪になるけど、また次の夜には、手が大事な場所をいじってしまう。
さっき、目覚めかけて、ぼんやりしていたときに感じてしまって。
ここはベッドの中なのかって思った。また、自分でしているんだっけ。
触られてる。男の人に。それなのに、キモチヨクなってる。
そうとわかって恥ずかしさで動けなかった。相手がわかって恐怖はなくなったけど、自分以外の手ってどうしてこんなに感じるのかわからない。
声が漏れてしまった。
胸を触られるのは恥ずかしい。だって、男の人に触られるのは初めて。
ううん、男の子とつきあったこともないもの。だって、横山さんはまじめだからって言って誰も相手にしてくれなかった。本当はこんなにエッチなのに。
ああ、胸の上の手から逃げたいけど、起きているってわかってしまう。
声が出ちゃったもん。
『本当は起きているのに何で黙ってたの。君ってエッチな子だね』
そんな風に思われてしまったら恥ずかしい。しかたがないの、私は気を失っているから、本当の私が感じているんじゃないの。
いつ起きようか。今、気が付いたフリをすれば、私がエッチな子ってバレないよねって思ったら、いつの間にか、手がブラの中に入ってきてしまった。
ああ、男の人の指が私の胸に、直接触れている。どうしよ。すごく気持ちが良すぎる。声が止まらないよう。
指先が、ああ乳首に… あん、こんなに感じちゃうなんて、あん、声が止まらないよお。
「委員長、いいんちょう、起きてるの?」
どきっとした。わかちゃってるの?
だって、起きているのに触らせている女の子って、エッチな子ってことでしょ。
ダメ、そんなのダメ。私は気を失っているの。だから、何されてもしらないの。
「あ、ああん、あん、あ〜」
突然、乳首が柔らかくはさまれた。もやもやした気持ちいい白い雲の中に、ぴーんと光が射すみたい。
乳首が、きっといつもより大きくなってるのね。だから、指の間ではさまって。
あ〜ん、ぷにぷにしないで。声が、声が止まらない。
あ、スカート。
どうしよう、スカート、まくられてる。
『今日はお気に入りのアプリコット・チェック。よかった』
って、違う、違う。下着を見られちゃうのよ。なんだか、まわりは暗いみたいだけど。ここどこなんだろ。え、あん、やめて、そこは、そこは触っちゃダメなの。どうしよ。でも、逃げたら、『起きていたならどうして触らせてたの』っていわれちゃう。
あん、だって、そこ、私の一番エッチなところ。でも、鹿取さんなら…
でも、恥ずかしいよ〜。こんなところ、触ったら。
でも、声が、声が止められないよ。助けて。ううん、すてきな感じだけど。でも、ああん、もう、何がなんだかわからないよ〜
『委員長、絶対起きてるよなあ、でも、黙っててくれるってことは、いいのかなあ、続けて』
頭では悩んでいるんだけどさ、委員長のカワイイ声を聞いて、手が動かないやつは男じゃないよな、うん。断言する。
そういわけで、委員長の「了解」を勝手に得たつもりになって、もっと大胆に触ることにしたんだ。ははは、そりゃ、今でも十分に大胆だけどさ。
もう、ボタンは全部外しっちまう。直接ブラジャーだけの格好。
で、ブレザーと、ついでにブラウスをすっかりくつろげて、触りやすくなった胸を、思い切って触りまくる。もちろんブラジャーの中に手を入れてだ。
本当はブラジャーも外したいんだけどさ、どうやったらいいか自信がなかったんだ。仰向けになっているから、背中に手が届かないもんなあ。
まさか、委員長に『ちょっと背中向けて』な〜んて言えないし。
やわらか〜い。それにさ、女の子っていい匂いがするんだよね。近くに寄っただけでもいいのに、ブラジャーの下からは、もっといい匂いがするような気がする。
親指と人差し指で、硬くなった(それでも、やわらかいんだけど)乳首をコリコリさせながら、おっぱい全体の柔らかい感触を楽しむんだ。匂いを嗅ぐために顔を近づけたら、委員長は、、恥ずかしそうにあっち向いちゃって。本当にカワイイなぁ。
「あん、ああ、ああ、や、ああ、やめ、はあはあ」
イヤイヤをするように、首を左右に振って、なんだか、何か我慢しているみたいだ。
委員長の足の方で、衣擦れの音がする。なんだろう。そっと左手で確かめてみると、委員長は両足をギュウッと重ね合わせたところだった。
で、俺が触れた途端に、ぴたっと動きを止める。
『いいんだよ、落ち着いて』
心の中でそう言うつもりで、足を軽く撫でたんだ。誓っていう。安心させるつもりだったんだ。本当だ。 …最初は、だけど。
軽く撫でたつもりが、スカートの裾に引っかかっちゃったらしい。俺の左手は委員長のすべすべの腿を撫でてしまったんだ。委員長がヒクッと緊張するのが伝わってくる。
一度触っちゃうとさ、この感触がとってもいいんだな、これが。
弾力があって、なんだかツルツルして。その上柔らかいんだ。こっちの感触も良いんだなあ。
で、何度も滑らせたら、委員長の声のトーンが変わってきたんだ。
あふぅというちょっとため息みたいな、低い声がどんどん激しくなってきて、これって、ビデオでよく見る(あれいうのが激しくなってきたみたい。それも、俺の手がスカートの奥に行くほど、息づかいが荒くなる。
そして、奥へ、てことは、スカートがまくれちゃうってこと。
『ええい、ここまで来たら、思い切っちゃえ』
おれは、スカートをまくり上げたんだ。暗くて色はわからないけど、委員長のパンティが、み、見えた。
お、おれは、今、猛烈に感動している。ああ、もう一生の記念にこれ持って帰りたいよ。だって、AVや、エロゲーでは見たことあるけどさあ、ビデオじゃこんないい匂いもしないし、それに、目の前にいるのは女優じゃなくて、クラス1の秀才、マジメっ娘だよ。
そっと、パンティーの中心に触ってみる。気のせいか、委員長、緊張しているみたいだ。 ひょっとして、起きてる?
「大丈夫、やさしくするから」
そっと、ささやくと、上半身から心なしか緊張がゆるんだような気がした。やっぱり起きてるよなぁ。
足をきつく閉じているから、女の子のあの部分のホンの上の部分しか触れない。でも、優しく、そーっと、そーっと触ってみたんだ。
優しい弾力があって、そっとその弾力に沿って足の間に指を入れてみる。パンティーの下の地形が突然落ち込む所がある。こ、これは。
そこから、上の縁へそっと、何度も何度もなで上げる。
指先に、コリっとした何かの感触が伝わってくる。そして、そこを指が通過する度に、委員長の声が大きくなるんだ。ひょ、ひょっとして、クリト…
「はあはあ、あふう、あん、はう、くふぅ、あう、あん、はあはあ」
コリっとした部分を通過する度に、あんって声になって、それを聞く度に、おれも調子が出てきた。忘れてた右手も活動再開。乳首をコリコリ。
パンティーからぬるっとしたものがしみ出してくる感触がする。委員長、濡れてるの?
その時、急に委員長が身体を硬くしたんだ。どうしたんだろう。
「あん、はう、はあはあ、あん!」
突然、硬くしたからだから、ため息のようなものが漏れて、それと一緒に、全身の力が抜けてしまったみたいに、委員長は、はあはあ喘いでいた。
『ひょっとして、これが、イクっていうやつ?委員長、いっちゃったのか?』
聞いても答えてくれないだろうしなぁ、続けていいものやら、どうすればいいのか、悩んじゃうんだよ、ごめんよ。どうせ童貞君だよ。
でも、好奇心には勝てなかったんだ。
委員長は、顔を上に向けて、はあはあ喘いでいた。で、その目の前に顔を持っていって、思い切って聞いたんだ。
「委員長、ひょっとして、よくなっちゃったの?」
きっと、驚いたんだと思うよ。あんまりダイレクトに聞いたモンだから。で、つい、目を開けてくれたんだろう。
で、目を開けたら、すぐ目の前に俺の顔があったってわけ。
「むううう、むっ」
委員長が俺の頭を抱えて、唇を押しつけてきたんだ。
「ごめんなさい、おねがい、笑わないで!ごめんなさい」
俺は何のことかわからなかった。だって、気を失っている女の子に好き放題イタズラしたのは、おれであって、委員長は被害者なわけで。
「お願い、嫌いにならないで、あの、お願いします、誰にもいわないで」
好きな女の子に、こんな風にいわれて、黙っていられるやつっていないよな。俺は、よくわからないけど、委員長がそう言ってくれるならって、甘えることにした。
「誰にもいったりしないよ。委員長。悪いのは俺だよ。スキだよ、今さら言うのも、なんだけどさ」
委員長は、そのぱっちりした二重瞼を、思いっきり見開いて、俺の目を見つめてきた。なんだか、涙が浮かんでいないか。
「う、うれしい、鹿取さん、あの、私、ずっとずっと…」
一応俺も紳士だからさ(まあ、こんなことしといてよく言うよ、だけど)みなまで女の子に言わせないよ。思いっきり俺の唇で委員長の唇をふさいだのさ。
ああ、女の子の口ってほんとうに甘いよなあ。ついつい、その甘さを味わいたくって舌を伸ばしてしまうんだ。
やわらかくってさ、でも、キュウッと引き締められた唇をなぞるように舐め尽くす。そして、キュウッと引き締められた唇の谷間に舌を滑らせたらさ、委員長の唇がおずおずと開いて、舌を伸ばしてくれたんだ。わお!
舌がぬるって重なるって、こんなに気持ちがいいんだ。もう、委員長の口の中に思いっきり舌を伸ばして、口の中全部を味わっちゃったよ。
そして、委員長はけなげに、俺の舌の動きにつき合って、ぬるぬると舌をくっつけてくれるんだ。
でさ、おれが上になって、舌を伸ばしているから、どうしたって、俺の唾液は委員長の口の中に流し込まれちゃうわけで、どうしよ、ごめんって思ってたら、コク、コクって飲んでくれているわけよ。感激。
でも、おれも委員長のつばを飲みたいよ。きっと、甘いんだろうな。
で、さすがに俺の舌も疲れてきて、そっと口を離したんだ。
「おいしい。鹿取さんのキスって」
そっと囁いてくれたんだ。
うわあ、これは、こんな言葉を囁かれたら、もうダメだあ。
この子を大事にしなくちゃって心が震えちゃったんだな。
ギュウって委員長のことを抱きしめてしまった。
「あの、鹿取さん、ここはどこ」
「どこって言われても、俺も気が付いたばっかりだったんだよ、で、そしたら委員長がここに倒れてて、それから…」
「恥ずかしい、言わないで!あの、信じてくれないかもしれないけど、初めてだんたんですよ、男の人にさわられるのって」
「あのさ、正直に言うよ。俺も初めてだったんだよ、女の子に触れるのって。…だから、どうなったのか知りたいんだ、あの、よかった?」
委員長は、俺から目を反らすと、しばらく、はにかんだ後で、一回だけこくりって頷いてくれたんだ。その恥じらいの姿がかわいくて、俺はもう一度委員長にキスしたんだ。今度はほどほどに熱烈なやつをね。
「ね、続きはダメかなあ」
そりゃ、ここまできて、このままで終わったら、蛇の生殺しだあ。でも、委員長がこんなにカワイイと、無理矢理なんてできないし。
「あの、私、鹿取さんなら、あの、い、いいんですけど、あの、どうしても今じゃないとダメですか」
おそらく、俺の顔によっぽどガッカリが出てしまったんだと思う。だから、目を閉じて、俺の手を両手で包み込むようにして、胸の上に持ってきて言ったんだ。
「あ、そんなにひどいこと言いましたか?あの、もし、ダメなら、あの、どうぞ」
目を閉じて、覚悟の顔を見せられると、よけいに無理矢理はできない。
「大丈夫、我慢できるよ」
と、やせ我慢するのも男の意地だ。
ハッと、何かに気づいた顔をした。
「あの、ひよっとして、勃起してるんですか」
カワイイ顔で、勃起なんてセリフを言ってくれるんでビックリしたけど、なんてことはない。保健の時間で習った知識だから、委員長にとっては、そう言うのが当たり前なんだよな。
で、おれは、ビックリしたり納得したりしたあと、今更格好つけてもって思って、彼女に静かに頷いて見せたってわけだ。
「あの、射精したいんですよね。私、したことないから下手だと思いますけど、あの、もしよかったら、あの、お手伝い、させてください」
いや、保健の時間、万々歳だよな。
処女の女の子がこんなに物わかりがいいなんて。でも、こんなカワイイ子に、俺のをしてもらうなんて、罰が当たるんじゃなかろうか。
でもさ、男というのは哀しいもので、ためらいつつも、下をいそいそと脱いじゃうんだよ。ついさ。
で、まだ、胸がはだけたままの委員長が横座りしていて、その前に立ったんだ。さすがに、女の子に直接見られるのは恥ずかしかった。いや、男でもそうなの。だっておれ童貞だモン。悪いかよ。
そっと、委員長の柔らかい手が、俺のに、本当にそっと触れてくる。
「カチンカチン、こんなになって痛くないんですか」
「うん、だから、もっと強く握って、そのまま動かして」
「あの、これくらいで?痛くないですか」
「も、もっと強く」
やっぱり、教科書の知識と実践は違うもので、ほんとうにおそるおそると言った感じで握ってくれるんだ。その頼りない柔らかさが、またいいんだよな。それに、俺の前に触っているわけで、その柔らかい髪の毛から、何とも言えない甘い香りが、立ち昇って来るんだ。
その匂いが、今までで、俺自身も知らないほど大きくさせちゃうんだ。もちろん俺のモノのことだよ。それにこんなかわいい子が握ってくれるんだ、それだけでも、限界だよな。
他人にしてもらうのって、こんなにいいものなんだ。
あ、あ、もう出そう。やっぱ顔射なんてだめだよな、なんてボーっと考えてた時に、不安そうに、委員長が聞いてくるんだ。
「あの、これでいいですか、下手ですみません」
「いや、とっても気持ちいいよ。もうちょっと続けてくれる」
「ごめんなさい、あの、やっぱり、手だとダメですか?」
おれは委員長の勘違いに気づいたんだ。
確かに、教科書には刺激を与えると射精するとは書いてあるが、どれくらいの長さなのかなんて書いてない。ま、そりゃ書けないだろうけど。
だから、ちょっと握って刺激すれば出るって思っているらしいんだ。
で、出ないのは自分が下手なせいだとでも思ったんだろう。ホントいい子だよなあ。
「あのさ、とっても気持ちがいいよ。委員長の手。でも、さっき委員長の舌、柔らかかったなあ」
してくれればラッキーくらいの気持ちだった。ちょっと謎かけしてみたんだ。まさか、処女にフェラチオしろなんて言えないしね。でも、されたら、どうなっちゃうんだろ。きっと気持ちいいんだろうなあ。
ちょっと、手が止まった。動かなくなったんだ。どうしたんだろう。怒ったのかな。
「委員長?」
「あの、笑わないでくださいね、あの、きっと下手ですけど、教えてください」
そして、俺の先端が、突然、暖かくて、ぬるぬるするものに包まれたんだ。
ああ、おれはやっぱり単なる童貞君だった。委員長の健気な言葉にジンと来て、おまけに、なま暖かいベロにクチュクチュと舐められて、たちまち限界が来てしまった。俺の背中を、強烈な射精感が駆け昇ってくる。だ、だめだあ。
「委員長、ごめん、もう、すぐ、出るよ、ぅっ」
委員長は、口を離すと思ったんだ。でも、逆だった。委員長はさらに奥にくわえてくれたんだ。
で、そこが本当の限界。
俺は委員長の頭をぐっと引き寄せてしまって、身体の奥底から解放するような感じで、思いっきり出したんだ。
「委員長ぉ、うくっ」
喉の奥めがけて、俺の精液がびゅくっと飛び出して、次々と、ドクドクと流れ出していった。
委員長は、そのまま、喉の奥だけコクコクって動かして飲んでくれているのがわかった。ああ、委員長〜、なんて愛しいんだあ。
委員長は結局自分からは、俺のを離さなかったんだ。吸い付くように、俺を舌でしごいて、最後の一滴まで飲み尽くしたいみたいだった。
で、射精した後の敏感な部分をレロレロされちゃうと、さすがに腰がくだけちゃうんで、頼んで、やめてもらったんだ。
俺のオトコを口から出した後も、委員長はそのまま姿勢を変えなかったんだ。
で、俺が身をかがめて、チュってキスすると、いきなり我に返ったようにあわててるのがかわいいんだ。
「あ、あの、わたし、なんてことを、あの、すみません」
「謝ることなんて何にもないじゃん、ありがとう、気持ちよかったよ」
そういうと、委員長はうつむいてしまった。照れてるのかな。
うつむいた委員長の前でズボンをあげながら言ってみたんだ。
はっと思い出しだんだ。今なら、何でも言うこと聞いてくれそうな雰囲気だから、思い切ってね。
「あのさ、委員長。さっき君のパンティ見ちゃったじゃん」
「え、何、何のことですか」
思いっきりうろたえているのがカワイイ。
「で、あのとき思ったんだ、俺の生涯の記念にこれが欲しいって」
「あのう、それって、私の下着が欲しいってことですかぁ」
「う、うん」
「そんなことできるわけないじゃないですか、変なこと言わないでください!」
まあ、言葉の調子は強いんだけど、なんだか響きが甘いんだよ。で、ちょっとだけ演技をしてみた。
「そ、そうだよな、ああ、見たときあんなに感激したのに、ああ、残念だなあ…」
まあ、泣き落とし近いと言えばそうなんだけど、肩を落として、さりげく、横を向いてみたんだ。
まあ、そこでじっとしていてもしかたないから、また、手探りで、今度こそ自分の眼鏡を探してみたんだ。幾分暗さになれたおかげで、それらしきものにあたりをつけたら割と簡単に見つかった。
あれ、委員長?
委員長は後ろから俺にぶつかるようにくっついてきたんだ。突然だったから、ちょっとよろけてしまった。
「あの、今度だけですよぉ。恥ずかしいから、明るいところで見ないでくださいね」
そう言いながら、俺の上着のポケットに何かを入れたんだ。
俺は心の中でバンザイを叫んだね。さりげなく、ポケットに手を入れて手触りを確かめる。まだ、委員長のぬくもりがあった。ああ、これだ。これは絶対手放さないぞ。
さて、問題は、だ。
「委員長、あのさ、何で俺達だけここにいると思う?」
「え、授業中に地震が来て、私たちが逃げ遅れたんじゃないんですか?」
「いや、そうなんだけど、というか、そのはずなんだけど、ちょっと様子がおかしいんだ。眼鏡をかけて気づいたけど、時計があの時のままだ」
闇に慣れた目には、時計はちょうど10時15分を指して止まっているのが見える。
「あ、時計が衝撃で壊れて…」
「委員長、窓の外を見てごらん、街の明かりが」
「ひっ」
窓の外に見えるはずのビルや、家から一つも明かりが見えてこなかった。いや、そのビルすら見えない。周囲に見えるのは、ひたすら高く黒い壁のような何かだった。そして、人々がたてるはずの声も、車の音も、何一つ聞こえてこなかったのだ。
いったい、何が起きたんだ。
|
 |
|
|
|