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| SOS 〜喪われた教室〜 |
とにかく保健室に戻るとキツネちゃんは、反対側の手をほどいているところだった。
入り口に掛けてある白衣をそっとベッドの上に放り投げる。
「ありがと、君、鹿取君よね、2組の」
そうです、と返事をしつつ、驚いていた。あれだけでよく俺のことがわかったもんだ。やっぱり、胸触っちゃったのまずかったかな。いや、あれは事故だし…
「びっくりしたわ、ホントに。いったいどうなっているの」
そう言いながら、背後でベッドから降り立つ気配がする。
「でさ、あの、さっき、あの、見てた?」
応えられるわけもない。その場で凍り付くしかない。
「このこと、誰かに言ったら、あなた確実に卒業できないわよ…。こないだの考査は27点だったわね。3点も足りないわ。これなら落とす理由は十分ね。もっとも、喋っても、誰も信じないでしょうけど」
えー、いくらなんでもさ、センセ、こんなところで、いきなり、それを持ち出すわけ悪かったわけ?いくら何でも性格悪すぎ。
密かなキツネ・ファンとしては、しょぼんとするしかない。
「先生は、今までどうしていたんです?」
「どうなってるのかさっぱりわからないのよ。もう夜でしょ?いったい、あの化け物は何?確か、1年生の授業をやってたと思ったんだけど、あ、地震、と思って、気が付いたら、ベッドの上ってワケ、貴田先生のおかげで、恥ずかしいとこ見られちゃった」
「あ、いえ、なんにも見ていませんから。はい」
「そうそう、よろしい。これであなたは卒業できるわ。おめでとう。パチパチ」
パチパチって擬音効果までセリフにしてくれちゃってさ。先生、そのネタ、今ドキの高校生は知らないと思いまーす。
しっかりわかる俺はいったい何ってことだが。
まあ、どうせ、誰も信じてくれないだろうからいいんだけどさ。
「ところで、あなたは何でこんな夜遅く学校にいるわけよ?」
おれは、ちょっと違和感を持ったんだ。
『何でキツネちゃんは、こんなに冷静なんだ?』
だって、一人、目の前で死んでいるんだぜ。いくら、自分に酷いことをしていた人間でも、目の前でひとが一人、化け物に殺されたぜ。
もうちょっと取り乱してもいいと思うんだけど。
「どうやら、横山さん、いなくなっちゃったみたいね。まず、それを探すのが先かな」
俺は、またまた、仰天した。何で、あんたはそれを「知って」いる?
確かにおれは委員長を連れてくると言った。しかし「委員長」なんてのはクラス委員長から、保健委員長まで、二十人以上いるんだ。なぜ、あなたは、それが美久のことと「知って」いる?
しかも、消えてしまったことを…
「あれ、なんだか不思議そうね。あ、ひょっとして」
そこでキツネちゃんは、片目をつぶって見せた。やっぱりこれってウインクのつもりなんだろうか。
「簡単な解よ。一。あなたはいつも授業中横山さんの方を気にしている。二。あなたは普段、誰も、委員長って呼んだりしない。あなたはいつも相手の名前を呼ぶものね。だから、あなたが委員長って単純に言う以上、それは特別な人。つまり横山さんのことね」
ぎょええー、何でこの人は俺のことをこんなに観察しているんだ。ということは、他のことも知ってるのだろうか。
すました顔の先生は、白衣を確かめるようにしながら、冷静に続けていた。
「それから、あなたは、呼びに行くと言って出ていった。でも、戻ったきたのは一人。従って、何らかのトラブル発生。一番確率が高いのは、探しに行ったら、いなかった。以上」
にやっと笑って、小首をかしげる。
「ね、不思議でも何でもないでしょ?」
うわっ、この人何でこんなに頭が回るんだ。やっぱ、数学できる女に性格のいいヤツっはいないって法則は、合ってるような気がするよ。
で、俺は答える代わりに、職員室へのドアを開けた。
「行きましょう。委員長を見つけなきゃ」
「行くのはいいけど、先に電気つけない?もう、着たから、点けていいわよ」
ああ、そうだ、この人は、まだ、この世界がどうなっているか知らないんだっけ。マッドが何を言ったって、信じないだろうしなぁ。
「あのさ、さっき、貴田先生が言ってたろ」
ペシ!
「痛っ!」
「さっきのことを言わない。忘れる。言ったはずよ」
驚くべき事に、この人はいつの間にか、黒板で使う定規を持っていた。50センチはあろうかという木製の定規でひっぱたかれたのだ。いくら俺だって、後ろからいきなりは、あんまりだ。
「ちょっと待ってよ、大事なことなんだ」
ぶうん。
大丈夫、今度の攻撃は予想のうち。間一髪で、でも、たっぷりと余裕を持ってよける。
そして、今度は後ろから飛んできた蹴りをよけつつ、さっきのマッドのセリフについてしゃべった後で、おまけに電気が使えず、ここが本当の学校かと疑っていることについて話したんだ。
「ふん、そんなこと信じられると思う」
そんなこと言ったって。
「といっても、まあ、確かに、さっきのケルちゃんを見なければ信じられなかったわよね」
「ケルちゃん?」
「地獄の門番、双頭の頭を持つケルベロスよ。」
ベッドの向こうにいる、頭を一つ吹っ飛ばされて、もう一つの頭はグシャグシャのはずの怪物が「ケルちゃん」って…
まるで「ぽち」並の扱いじゃん。とほほ。
一呼吸を置くようにして、さっきと打って変わって真剣な声。
「ひょっとして、かなりやっかいなことになったかも」
突然、キツネちゃんが窓につかつかと近寄った。もし、またアレがって思ってヒヤッとする。
「ほら、ごらんなさい、ケルちゃんがどこから来たのか知らないけど、少なくとも私たちは、ここから出られないわ。」
キツネちゃんの右手は、ケルベロスが飛び込んできた割れ目にさしこもうとして、見えない力に押し戻されるように、そこから表に出なかったんだ。
「結界よ、それも、すごく強力な」
け、けっかい?そんなあ。オカルトは苦手なんだけど。
「信じられないかもしれないけど、昔から、人間が不意にいなくなるなって、それほど珍しくないわ。それも、絶対にどこにも行けない場所からね」
おれの表情はよほど不思議そうだったのだろう。
「納得できないみたいね。でも、マリーセントレス号の事件くらい、あなたも聞いたことあるでしょ、あれだって、船を結界に包んで異世界に飛ばして、もし、乗組員がそこから戻れなくなれば、ああなって当然よ。さしずめ、今度は、学校全体が結界に包まれたってとこかな」
「じゃあ、もとの世界から見れば、学校が消えた、って騒ぎになってるのかよ」
「そう、それなのよ、どうやら、学校に結界を張ったのは確かだと思うんだけど、その結界の囲い込み肩が不思議なのよ。それに、巻き込まれたのは、どうやら、ホンの一握りの人間だったみたいね」
「ホンの一握りって…」
「どうやら、貴田先生は、私と二人、あるいは、協力者だけ取り込もうとしたのだろうけど、そこにあなた達が紛れ込んで、予定外の世界になってしまったってとこじゃないかしら」
「紛れ込んだって、好きでここにいるんじゃないぞ!」
「それは、貴田先生にとっても計算外だったのは確かね、あんなに驚いてらしたし」
って、こんな時まで「らしたし」なんて、敬語でしゃべるのにはどうかと思ったが、ふと気づいたんだ。
「先生、何で、そんなことに詳しいんだ、数学の教師だろ」
「ああ、そりゃ、大学時代、SF研と漫研に入って、コミケで毎年、同人誌、売ってたら、そのくいなら、ショーシキよ。」
『なに〜。ヲタクが、数学の教師やって良いと思ってるのか〜』
俺の白い目に気づいたのか、慌てて付け足してくる。
「な〜んて、嘘よ、ウソ。実家が、四国の古い宮司の家系で、巫女として育てられたから、その程度、常識なのよ、常識。ま、おかげで、古いシキタリ通り、二十三の誕生日まで処女を喪うなって、たたき込まれちゃって、もう、逆らえないのよね、徹底してたからさ。」
「だから、あんなにいやがってたんですか」
「そうなのよ、もう、大学時代だって恋人もうっかり作れなくて、大変だったのよ、それなのに、あんな変なものに…って、何で、そんなことしゃべらなきゃいけないのよ!」
ベキ!
痛っ!
油断していた俺は、もろに後頭部を定規でたたかれてしまった。考えている最中に殴るのは、なしだよな〜。
それに、コミケに出てたってのも、ワリと、ホントぽいし。
俺が考えているのにお構いなしに、先生は毅然として宣言する。
「さあ、行きましょう」
キツネちゃんはそこで言葉を続けたんだ。
「ところで、あの入り口にいる、大きめのクモみたいなのは何かしら?」
俺は、ハッとして向き直る。それと同時だった。音もなく、声もなく(クモってなんて鳴くんだろ?)こちらに飛びかかってきた。おいおい、大きめって、子犬くらいあるじゃん。これがクモか?
体勢不十分。とっさに、飛び込んで来る方向にモップを突き出す。
しゃくなことに、クモは、突きだしただけのモップの先にとまったんだ。さすがの俺も、硬直する。で、そのままモップの柄をたどって俺の方へ。
しゅわーって感じで触覚付きの口がグワって開いたんだ。
『うげぇ、グロ杉』
だから、俺クモが苦手なんだよ!
とっさに、モップに乗せたままベッドの向こう側に放り出す。悲鳴を我慢できたのは俺にしては上出来。爺ちゃん家での修行が役立ったかな。あそこ、クモとムカデがうじゃうじゃいたからなぁ。
あきれたことに、途中でモップから飛び降りたクモは、天井の蛍光灯に飛びついて、すぐにまたこっちの方に飛びつこうという姿勢だった。
『おいおい、クモのくせに三角蹴りかよ』
ってつっこみを入れてる場合じゃなかった。今の俺は素手だ。素手で気をとばせるほどの腕はないんだよ。とほほ。
「これ」
その俺の顔すれすれに、後ろからさっきの定規が差し出される。
『先生、ナイス!』
つかむが速いか、それをそのまま右手首一つでクルリと回転させる。木製ということと、尖った断片を持っていることが幸いしたね。
こめた気が、鋭角にクモにぶつかる。そのまま、まっぷたつってわけにはいかなかったけど、とにかく、クモを真ん中でグシャッと切ることに成功したんだ。
「あ〜あ、これじゃ、この定規、使えなくなちゃったわ」
ネバッとする体液の付いた定規を残念そうに見ている。
ああ、何かこの人、感覚おかしいよな。ま、気にしない方がいいかもしれない。
「でも、クモにしちゃ、でかいですよね」
「クモじゃないもの」
「え?」
「お目にかかりたいものだわね、足が10本もあるクモ」
本当だった。そして、よく見れば、クモとは明らかに違っていた。むしろ、動物に近い感じだった。触るなんていやだったから、手を近づけただけだったけど「体温」を感じたんだ。
「ま、あえていうなら、魑魅魍魎ってやつよね。書ける?みんなオニ偏なのよね、昔、練習しちゃった」
キツネちゃんは、空中に字を書いて得意げだった。
なんで、あなたは、こんな時に、それを自慢するかなあ。
う〜ん、どうせ俺には書けないけどさ、この人、何か方向性が違うような気がする。
なんだか、緊張しつつも、しきれない、しまりのないピンチの間に、美久は大変だったんだ。
そこは、4階の化学実験室。
生徒からは、単に「理科室」と呼ばれている。
全ての窓には暗幕がかっていた。暗幕で隠れた窓には、なにやら小さな紙がそこら中に貼ってあるのだが、室内からは見えない。
闇に慣れた目には、そこはまぶしいほど明るかった。理科室にあるありったけのアルコールランプが灯されているのだ。ご丁寧に、反射板まで手製されている。そして、照らされているのは、中央の実験用の机だった。
机の上には、揺らめく明かりに照れされて、ひとりの少女が縛り付けられている。あたかも、マッドサイエンエティストに解剖される生贄の図だった。
「さ、準備ができた」
楽しそうな、と言うには、その白衣の男は、いささか目つきが怪しげだった。
「騒がないなら、ほどいてあげる」
コクコクと頷く少女。
「じゃ、ほどいてあげる。その代わり、大声を出したら、これで刺すよ〜」
アブナイ目つきをした男がランプの明かりに見せびらかすのは、大型の解剖鋏だった。
少女は、もちろん、解剖用、などとはわからないが、鋭い刃先が光を反射して、おどろおどろしい大型のはさみに恐怖を感じるのは当然だった。
もちろんの、プロ仕様である。
なんと言っても、ここは理科室なのだ。
揺らめく炎の光が、鋭い刃先に、不気味な光を溜めて反射した。
目を見開いて、鋏を見てから、こわごわと頷く少女。それを見て、男はゆっくりと口を覆っていた戒めをほどいた。
「はあ、はあ、はあ、う、うりう先生、なんでこんなことを」
「私の名前は、う、りゅ、う、だ。名誉ある華麗なる一族をなんと心得る。きちんと発音せんか。下郎な術師を監督する身なんだぞ。しかも、いまいましいことに、その下郎が死んだ今、もはや、帰る術がないと来ている。どうせ生きて出られないなら、残る時間を使って、カイボーを楽しんで何が悪い」
「解剖!?」
少女には、相手がいったい何を言っているのか、さっぱりわからなかったが『解剖』という一言におびえが走ったのだ。
「ふふふ、何度夢見たことか。とくに、横山。おまえはいっつもうまそうな、処女の匂いがしていたからな。我慢も限界だったから、ちょうど良い」
「そんな、いったい」
「世が世なら、日本を取り仕切るはずなのだぞ。我が一族はな。その次期当主に身を捧げるのだ、名誉と思わねば、罰が当たるぞ」
「先生、いったい、いったい何を」
理科の教師である、瓜子が、狂気の表情で迫ってくる、この状態。美久にはもちろん、何が何だかわからない。
「ふん、なんで、おまえ達が混じってしまったのかしらんが、こうなったのもおまえ達のせいなんだから、当然の務めだろう」
「そんなこと知りません。私たちは何にもしていないのに、きゃあ!」
鋭い解剖鋏が、ブレザーをあっさりと切り裂く。腕から胸へと切り開けば、後は身体の下から抜き取るだけだ。
「やめてください、瓜子先生、おねがい、先生、やめてください」
「それ以上抵抗すると、この鋏が、おまえのかわいい顔に滑ってしまうかも知れないよ」
そういって、鋭い切っ先で、なめらかな頬をつつかれると、美久は黙るしかなかった。
「さあて、お立ち会い。我が校1の秀才少女は、どんな下着かなあ」
実に楽しそうに、美久のブラウスのボタンを外し始めるのだった。
抵抗しようにも、まだ、切っ先は頬に押しつけられている。痛いくらいだ。
「ほほほ、かわいらしい!ピンクのブラ、フリル付きぃ」
『ちがうもん、アプリコットだもん』
どこか、ずれたつっこみを心の中で入れる、美久だった。
しかし、瓜子は、ブラジャーなどには執着などしなかった。せかせかとはさみを動かしていく。
プツン。
美久のブラが、カップのつなぎ目で断ち切られた。勢いで、はじけたように身体の両側に広がってしまった。美久の形のいい、まだ、硬いふくらみがランプの明かりに照らされる。
『いや〜、やめて、恥ずかしい、助けてえ、祐太さん』
声を出すこともできず、心の中で祐太に助けを求める。しかし、助けはない。美久にできることといえば、顔を背けて、少しでも羞恥を見せないようにすることくらいだった。
「うん、うん、なかなか、いい形だねえ、これなら、下の方も期待できると言うものだ」
そう言いながら、両手で美久のおっぱいの先端をさらさらと撫でまわした。
「きゃうん、やん!」
美久は下の方と言う言葉でつい、胸への意識が疎かになった。そこをいきなりの先端攻撃で、ついつい、甘い衝撃を受けたのだ。
考えてみれば、祐太にイカされてから、まだ、それほど時間がたっていないのだ。その快感の名残に火をつけられたのかも知れない。
「ほほほ、かわいい声を出すね、さあ、パンティーを見せてもらってから、じっくり可愛がって上げるからねぇ」
『ヒィ!』
声のない悲鳴を上げる美久にかまわず、一気に鋏はスカートを切り裂いた。
「なにい!」
瓜子は、理不尽な怒りの声を上げる。
「最近の高校生は、パンティーもはかないのか!」
美久は羞恥のあまり、声も出せない。
恥ずかしい秘密を知られてしまったのだ。それは、身体を見られのとは、全く違った羞恥だった。
「横山、女の子は身体を冷やすと、良い赤ちゃんが産めんぞ。まあ、その可能性もなくなった今となっては、どうでもいいことだがな」
いささか、勘違いして、こんな状態でも教師の説教癖を持ち出しながら、目は美久の裸身を舐めるように見つめている。
必死で、体を隠そうとするが、手足の戒めはびくともしない。
明かりが十分なら、生まれて初めての羞恥に、耳まで赤くなっているのがわかるはずだった。
顔だけを必死で背けることしかできない。
しなやかに伸びた細い手足に、まだ発育途上で硬さを見せている胸のふくらみも、薄めの茂みも、ゆらゆらと揺れるランプの明かりに照らされ、隠しようもなかった。
「どーれ、さっそく味見してみるとするか」
美久には、瓜子の言う「味見」の意味は分からなかった。しかし、いずれにしても、自分にいやらしいコトをするのであろうということはわかった。
瓜子は、無遠慮な手つきで、美久の秘裂に指を伸ばす。
「いやあ!」
腰をひねって逃げようとしても、ムダだった。足首が硬く縛められていては、恥ずかしい部分は、男の思うままに手を伸ばせる。
美久は、自分の恥ずかしい部分を探られるのを我慢するしかなかった。
涙を流しながら、羞恥の仕打ちが早くすんでくれることを祈るしかない。
ぬるぬると指先が恥ずかしい部分に動くのを、身をすくめ、嵐の過ぎる瞬間を待つだけしかできないのだ。
「なんだ、もう濡れてるじゃないか。パンティーもはいてないし、本当はスケベな女だったんだな、横山」
それは、拭く余裕のないままの祐太との名残だったが、そんなことは言えるがはずがなかった。
早くやめてぇと願いながら、じっと耐える美久。しかし、美久の秘密の部分は、思った以上に快感を生み出してしまったいた。
怪しげな教師の魔の手は、とまるはずもなく、じっくりと美久の反応を確かめながら、美久の秘裂の中を探っていく。そして、その指は、ついに美久の敏感なスイッチを探り当ててしまった。
「あふっ」
思わず、ため息のような声が漏れてしまう。恥ずかしい声だと、自分でもわかっているが、止められなかったのだ。
「ほほう、ここは、なかなか敏感らしな。おおかた毎日オナニーをしておるんだろうが、どーれ、反応してみせろ、ほれ、ほれ」
美久をおとしめながら、微妙な手つきで美久のクリトリスを巧みに弄ぶ。
『だめぇ、私の身体、感じちゃだめぇ、あん、でも、あん、ここ、あん、だって、私、そこ弱いの、だめぇ、もうやめてぇ』
「ほ、ほ、ほ、また、奥からとろっと濡れてきたぞ。感じてるな。ほれ、ほれ、ほら、どうだ、声を出してみろ、ほれ、横山、どうだ」
『だめぇ、ぜったい、こえ、なんて、ああ、感じてなんか、でも、わたし、ああ、がまんが…』
「なかなか、我慢強いな。こっちは、もうびしょびしょなのに。ひょっとして、もうセックスしたこと、あるんじゃないか」
「そんな、ああ、ことぉ、ないい、ああ」
一度、口を開くと、我慢していたものが、次々と口からあふれ出してくる。
がまんなどできなくなってしまった。
「ああ、いっ、もう、もう、やめてぇ、ああ、だめぇ」
にゅぷりと瓜子の指が、美久の中に入ってくる。
入り口はヌルヌルなので、意外に抵抗感はない。
「ほれ、指が入ってるんだぞ。どうだ、痛いか?」
「ああん、やめて、やめて、ああ、ああ」
美久は、その細いあごを突き上げるようにして、喘いでしまっている。
痛いどころか、美久のせまい肉筒のなかを指がこすれると、なんだか、今までに感じたことのない気持ちよさが湧き出してくるのだ。
『祐太さん、ああ、ごめんなさい、かんじちゃう、ああ、もうだめんなっちゃうの、ああ』
祐太の顔を思い出したときだった。突然、身体を突き上げるような快感が、腰のあたりから爆発的に生まれてしまったのだ。
「ああ、っだめぇ、いくぅううう」
細い美久の身体が、ぴくんっと背中でブリッジを造りながら硬直する。今までに感じたことのない快感だった。
はあ、はあ、はあ。
ゆっくりと引いていく、快感の波を気だるい身体に感じながら、言葉も出せない美久だった。
「ほほほ、だいぶ、感じていたようだな。それに、これは、処女膜かな?」
瓜子の指先に微妙なヒダが、引っかかっていた。
「ああ、や、ああ、だめぇ」
弱々しく、抵抗の声を出すのがやっとだった。
まだ、誰にも触らせたことのない、美久の身体の秘肉の奥にある、処女膜を、入れた指がするりとなで回してきたのだ。
もちろん、美久は自分の処女膜など、触ったことすらなかったが、それが大事なものだというのはわかっていた。
自分の身体に触って良いのは、祐太さんだけなのに。
そう思いながらも、身体が思いっきりエッチに感じてしまった美久は、あまりのことに茫然となっていたのだ。
『私ってエッチだったんだ。先生にさわられて、感じちゃった…』
そう思いながら、それでも、美久の意志とは関係なく、ヒクヒクする秘肉を見つめられ、いっそう濡らしてしまうのだった。
「ほほほ、だいぶ派手に濡らしているな。それに、処女とは言っても、だいぶ柔らかい肉だからな。じゃあ、そろそろ、本格的に行くとするか」
そういいながら、美久の中に何かを入れてきた。そのヒヤッとする感触に身をすくめてしまう。
一瞬のことだった。
『何か、入っちゃう』
タンポンを入れたときよりもさらに簡単に、恥ずかしい部分に何かが入ってしまった。
それも、案外と、簡単にスルッと入ってしまった。しかし、その感触は明らかに指とは違っている。
確かに、入ってくる瞬間、硬質の冷たさを感じたのだ。
「横山、おまえの中に入れたモノ、なんだと思う?」
ゆっくりと、美久の中のモノを回しながら、瓜子はにやにやと尋ねる。獲物をいたぶる猫の笑いのようだった。
「やめて、先生、何を入れたんですか?お願い、変なモノ入れないで」
「ふふ、これさ」
目の前に突きつけられた。
「それって」
「そうだ、試験管だ、ガラス製だがな」
「きゃー やめて! とって!はやく、とって!割れちゃう!」
美久は、ガラスの実験器具が、体内で割れてしまうことを想像して、パニックになった。瓜子は、左手で陰毛の上から、机に美久を押さえつけた。
指先が食い込んだ痛さに、美久の動きが一瞬止まった。
「騒ぐな。暴れさえしなければ、簡単に割れたりせんよ。さ、大人しくするかね」
そう言われたら、それ以上暴れるわけにも行かなかった。体内でガラスが割れることは、何より怖い。
真っ青な顔になって、それでも、コクコクとうなずく美久であった。
「よし、よし。いったん、足をほどくが、もし暴れると、割れちゃうかもよ〜、大人しくしていれば、多分大丈夫だろうけどねえ」
「え?あ!やめっ!」
やめてという前に、素早く、押し込んだ試験管の上から、ガムテープが貼られてしまった。
前から、ペリッと貼られたガムテープは、おしりの恥ずかしいあたりにまで伸ばされて、胎内に埋め込まれた試験管を押さえつけるように貼られていた。
美久自身には見えないが、試験管は半ばを埋め込まれていたのだ。
我が身の感触だけで、知りようのない美久には、試験管を全部埋め込まれたように感じてしまうのも当然だった。
まるで、体の下から、試験管が内臓を押し上げるような感触が気持ち悪い。
なにより、このままもし割れでもしたらと思えば、身動きできなくなる。
「動くなよ。割れたガラスを取り除くのはチト、面倒くさいからな」
「やめて、お願い、取って、取ってったら、お願い、先生、取ってください」
「取ってやるとも、ただし、ちょっと体勢を変えてからな」
映画に出てくるマッドサイエンティストそのままの表情をして、そう言うと、美久の足を片方ずつ解いては、足を持ち上げ、膝を思いっきり持ち上げて、腕と一緒に縛り変えるのであった。
完成したのは、おむつを替えるのを待つ赤ん坊の姿勢で、やや、ななめ上の方向に、突き出した試験管の先が見えている姿であった。
ランプの明かりが、ガムテープの下に見え隠れする試験管のガラスに反射している。
さっきよりガムテープがたるんでいるのは、ヌルヌルとぬめる美久の肉体が、表面がつるつるする試験管をより、奥へと迎え入れてしまったからだろう。
「さてと、良い子にしてたからな、ちゃんとここを取ってやろう」
いやらしい動きで、尻の方に伸びた瓜子の指先が、ガムテープをはがそうとしたのが美久にはわかった。
一瞬「いや!」と言いかけて、躊躇してしまう美久。
ガムテープをはがさねば試験管がとれないのはわかるのだが、そのテープが、男の目から、恥ずかしい部分を隠してくれているのも、事実なのだ。
だから、ペリペリとはがされていく瞬間、美久の小さな唇から、かすかに「いやあ」と漏れてしまったのも当然だった。
その上、本当に意外なことに、はがされていく瞬間、なぜか、いけない快感を感じてしまったのもあった。
しかし、そのイケナイ快感は、試験管の上をはがれ、前に回った瞬間に、吹き飛ぶことになる。
「痛い!」
テープに張り付いた陰毛が、見事に、数本抜けていた。
その痛がる表情までもが瓜子には、楽しいらしい。にやにやと笑いながらはがしたテープを、そのまま丸めて投げ捨てた。
その瞬間も、美久の、ピンク色の恥ずかしい部分から目をそらすことがない。
「ほほほ、これなら、たっぷり、遊べるぞ。おっと、このままではいかんな。せっかくの」
「ああ、先生、やめて、苦しい、恥ずかしいし…」
ランプの明かりでも、ハッキリわかるほど、美久は真っ赤になっていた。
「先生、お願い、ほどいて、恥ずかしくて」
「ほほほ、せっかく、縛ったのに、これでほどく男がいたら見てみたいものだ」
にたにたと笑いながら、美久の身体に沈む試験管に手を伸ばしてくる。押さえるものがなくなった試験管が、美肉の圧力で、半ば出てきたところだった。
『それも、そうかな』
などと、つい素直に、瓜子の言葉を受け止めながら、自分の中の試験管が抜けていく感触にホッとしたのもつかの間だった。
「え、うそ、やめて、抜いてくれるって、言ったのに、嘘つきぃ」
美久が、慌てたのも無理はなかった。
一度抜けかかった試験管が、また、美久の奥深く目指して、再び入ってきたのだ。
「抜いてやるなんて、一言も言ってないぞ。暴れると危ないとは言ったけどな」
「ひど〜い、やめてぇ、お願いだから、もう、やめて、われちゃうぅ」
「おや、感じてるのか、ヒクヒクしてるぞ。あんまり締め付けると割れても知らんぞ」
そんなことない、と美久は言いたかったのだが、試験管が身体の中を動くときのスルスルした感触が、今までに感じたことのない快感を生み出してるのに気づいていた。
そして、その丸い先端部が、自分の中の、一番狭い部分をスルスルっと通り抜けていくたびに、ヒクンと、アソコに力が入ってしまうのだ。
ガラスが割れることはとっても怖いのだが、身体が反射的に、ヒクンとなってしまうのだ。
「どうだ、横山、試験管じゃ怖いだろ、こっちにしてやろうか」
そういって、瓜子が突然、美久の目の前に突きつけたのが、静電気の実験用の黒光りするエボナイトの棒だった。直径3センチほどのエボナイト棒は、確かに、割れそうもなかったが、ランプの明かりに黒光りする様子は、美久の恐怖をあおるのに十分だった。
「やめて、変なモノいれないでください。もう、ほどいて」
「あらら、せっかく親切で、言ってやったのに。しかたない、横山は、試験管が割れるまで、こっちが良いんだろ」
そう言いながら、試験管を動かすスピードを速め始めた。
一回ずつの刺激はたいしたことがなくても、スピードを速めれば、いつ割れてしまうのか、美久の恐怖は、倍増した。
「やめて、お願いしますぅ。そっちにして、そっちに」
「ふん、そっち、っていうのはどっちのことだね」
わざと、意地悪く笑いかけながら、それでも、動かすスピードがゆっくりになる。
「エボナイトにして」
「うん?エボナイト棒を、どうするのかな?」
そう言いながら、さらに、小刻みに、試験管を動かす瓜子だった。
「し、試験管を抜いてください。かわりにエボナイト棒を入れて」
動きが小刻みになり、試験管が割れてしまう恐怖が、少し薄らいだとはいえ、体内でガラスが割れる恐怖は、何にせよ、耐え難かった。
「そうか、他ならぬ、横山のお願いだから、聞いてやってもいいけどな」
そういいながら、瓜子の度の強い眼鏡がランプの明かりを反射してきらりと光った。
「俺のをしゃぶってもらおうか。もちろん、歯をあてたりしたら、今度は、ガラスが割れるまで、試験管を何本でも入れるぞ」
そう言いながら、美久のアソコから離れ、なにやら、ゴソゴソしたかと思うと、突然、瓜子は実験台の上に乗ってきた。まだ、美久のアソコには、試験管が付き刺さったままである。
ほれ、と美久の顔の前に突き出したのは、瓜子の男のモノだった。
「いやあ!」
顔を背けるが、瓜子は許さない。美久の顔を上からまたぎ、膝で美久の顔をはさんでくる。左のほほに、生暖かい、ぐにゃりとした感触。
瓜子は、右手を伸ばすと、美久の中にある試験管を、そっと動かし始めた。
「ほれ、早くせんと、このまま、試験管、割れっちまってもしらないぞ〜」
楽しそうに、身体の下の美久に話しかけてくる。
「お願い、とって、試験管、とってください」
「それなら、横山も、ちゃんとしゃぶってくれないとなぁ。優等生なら、どうすればいいのかくらい、知ってるだろ?それとも、いっつも誰かにやってるのか?ああ、鹿取か?あの、オタクの留年生にでも、やってるのか?うん?ほれ、早く」
『ああ、祐太さん、助けて、怖い…』
いくら祈っても、助けは来ない。そうなれば、なんとかして、試験管を抜いてもらうのが優先だった。
さっきから、美久は自分の身体が、ヒクンヒクンして、その度に、身体の中の試験管をキュウッと締め付ける力と回数が多くなってしまったことが気になっていたのだ。
このままでは、割れてしまう。身体の中で、パリンという音だけは聞きたくなかった。
割れることが怖くて、少しでも圧力を減らそうと、何も言われなくても、両足は広げきっていた。
もっとも、閉じたくても、広げた形で縛られているので、恥ずかしい部分を隠すことなどできはしなかったが。
「先生、お願いします、早く抜いてください、割れちゃう」
「ほれ、それなら、早く、上を向いて、これをしゃぶるんだよ、ほれほれ」
そう言いながら、試験管を小刻みにまた動かされると、あんという声を小さく漏らしてしまい、また、身体がキュウッと締め付けてしまうのだった。
「約束ですよ、抜いてくださいね」
そう言いながら、恐るおそる、顔を上に向けると、ぐにゃりとしたものが、すぐに美久の唇にくっついてくる。
『いや〜ん、あれ、でも、祐太さんのとずいぶん違う、柔らかいし、あれ、なんだか途中から、変な段差になってる、あ〜ん、変な匂い。祐太さんのより強い、匂い、なんなの、これ、変な味だよ〜 いやあ〜』
美久が、いやいや、口を広げると、ズブッと言う感じ、まだ柔らかいく、異臭のするモノが入ってくる。それを、嫌がりながらも、祐太のと比較してしまっていた。
瓜子のモノは仮性包茎だったのだ。
皮に包まれた部分が、美久の口には変な段差と感じられ、美久の口に入るに従って、その皮がまくれ上がり、何とも言えない恥垢の悪臭が広がってきた。
「うんぐ」
喉の奥まで入れられた瓜子のモノに、涙を流しながら耐える美久。
嫌な匂いがするモノを口に入れ、湧き出る自分の唾液と共に、先端からにじみ出てくる瓜子の何かを一緒に飲み込むしかなった。
一方、満足した瓜子は、そろそろと試験管を取り出し、理科室の端に向かって放り投げた。パリンっという音を聞きながら、それでも、とりあえず、美久はホッとしていた。
しかし、新たに感じたつるつるした感触に、また、慌てた。
「ほれほれ、さっきより、少し太いがね、これなら、割れたりせんから、安心して感じまくれるぞ」
そんなことを言われても、口をふさがれている美久は抗議すらできない。ただ、指よりはるかに太いエボナイト棒を思い出して、ああ、私って、エボナイト棒でロストバージンしちゃうんだろうかと、おかしな感慨にふけっていた。
入り口からわずかに入れたところに、少しだけ抵抗があった。無理に一度に入れようとせず、入り口をヌルヌルしながら、少しずつ奥に入れていく。
『狭い部分は処女膜だろうが、あんがい、こういうタイプの女の方が最初から感じたりするモンなんだよなあ』
勝手なことを思いながら、奥へ奥へと押し込んでいく。
期待はしていなかったが、舌の使い方が予想以上で、普段皮に隠され、敏感な瓜子のイチモツは、背中の方から、むずむずと射精を期待する感覚が上がってきた。
いまや、エボナイト棒は、美久の成長しきっていない、楚々とした小さな部分に10センチ以上も飲み込まれていた。
狭い肉孔が、ピチピチと、強烈にエボナイト棒を締め付けている。
黒いエボナイト棒は、表面がつるつるしている。どれほど肉孔がきつくても、一度飲み込んでしまえば自由に動かすことができた。おまけに、美久の美肉は、びっしょりと潤滑油を出している。
動かすのに苦労もしない。
美久も、痛みを感じている様子はない。むしろ、口を開き気味にあえいでいるのだから、ひょっとして感じているのかと、瓜子は、にやけてしまう。
筑紫馬目が正しい証拠に、エボナイト棒が出し入れされる度に、新たな蜜が湧き出してくる。おまけに、瓜子をくわえている舌づかいにも、ヒクンと力が入ってくるのは、うれしい誤算だった。
『こいつは、処女だな。間違いない。ってことは、フェラさせるのも、俺が最初ってことだ。へへへ。最後の最後で少しばかりラッキーがあっても、罰は当たらねえよな』
柔らかな舌が、ぬらりとウラ筋にあてがわれたり、ぬらりぬらりと亀頭に刺激を受けては、瓜子が耐えられなくなるのはあっという間だった。
「ほれ、出すぞ。こぼしたら、また、試験管だぞ。ほれ、ほれ、横山も、もっと感じて見せろ」
そう言いながら、左手で美久の敏感なボタンを触り始める。
「むぐう、もご、むうううう」
『やめて、さわらないで、感じちゃう』
ふさがれた口の中で、そう叫んだのだが、クリの刺激が最後の引き金となって、また、恥ずかしい絶頂に向かって、美久の感覚が駆け上ってしまった。
『ああ、だめぇ、いくぅ、ああ、祐太、さん、たすけ、あああ!』
美久の腰が、ヒクンとエボナイト棒を迎え入れるように突き上げられたとき、瓜子も限界に達したのだ。
「うっ、飲め、全部」
「むぐっ、ごぼっ」
生臭い液体が、美久の口の中にあふれた。
祐太の時は、心から愛しくて、そのまま喉の奥に滑っていった。それなのに、今は、見ような生臭さが、口いっぱいにひろがり、美久は、さらに泣き出してしまいそうになった。
しかし、口を占領している瓜子のモノは、やや柔らかくなったものの、そのまま、居座っているため、少しずつ飲み込むしかなかったのだ。
『うえ〜ん、さいてー、おいしくないよ〜、いっちゃったよ〜、ああん、祐太さんに、どんな顔して会えばいいの、あうう』
生臭い男の液体を飲まされた屈辱と、逝ってしまった恥ずかしさに身の置き所のない美久は、身を固くして、喉だけを鳴らしながら、こくりこくりと、少しずつ飲み下すしかなかった。
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