140 Communication Library

 


2012 ギイ HappyBirthDay♪


5つの指 令



6. 五番目の指令


『三洲が教えてくれなかった5番目の指令。教えてくれ よ。』

シャツの裾から滑り込んできた手に僕は一気にあおられる。

「ぎ・・・。もうわかってるんじゃ・・・。」
『言って実行するんだろ?最後まで遂行しようぜ。託生。』

ベッドに腰掛けていた僕を軽々と抱き上げまん中に降ろす。
サイドテーブルのスイッチを操作すると部屋のライトが落ちた。

ほのかに室内が明るいのはパークのライトが消えずについているから。
ギイがシャツを脱いで椅子の背もたれに掛けながらカーテンをひく。

それでもほんのり室内は明るい。
ジンジャエールを両手に持ってギイがベッドに戻ってきた。

ギイが僕を引き寄せてベッドサイドのデジタル時計を見る。
11:59。

『3・2・1』
「誕生日おめでとう。ギイ。」
『ありがとう。託生。』

なぜかグラスを僕には渡さず、ギイは自分だけグラスに口を付けた。
僕の頭に手を添えて、ギイがジンジャエールを口移しする。

そのまま続いた深いキス。

「ふぁ。」
『シャンパンだったら完全に酔いが回るな。』

グラスはサイドテーブルに置いてギイは僕のシャツのボタンに手をかけた。
脱がせたシャツを一見無造作に投げるも、すべて椅子に乗ってるあたり
ギイは只者ではない。

『祠堂のベッドもこれくらい広いといいな。』
「無理言ってる。」
『階段長特権とか。』
「無理に決まってるだろ。ギイの思い付きは現実になりそうで怖いよ。」
『そんな生意気なこと言うのは誰だ。』
「あぁっ。ちょ。ギイっ。」

なんとなく止まっていたギイの手が急に動き出す。

『託生。すべすべだな。』
脇腹から背中に手を滑らせて満足そうに言う。
背中からそのまま手は下に降りていく。

「んん。ぎ・・・。」
『託生・・・。』

ギイの動きを快感が追っていく。
「く・・・。んん。」
でも。最後の・・・。

「ぎ・・・。ぎい。」
『どうした?ここか?』
「ふぁぁぁっ。」

僕のことは知り尽くしているの言葉通り
僕はギイに簡単に翻弄される。

「そ・・・じゃな。くてっ。んんっ。」

僕から手を放してギイが顔を覗き込む。
手が離れると熱を求めて腰が勝手に揺れる。

『なんだよ。どうした?』

「ご・・・。」
『ご?』
「五番目の・・・。」

ギイの目に欲望の炎が・・・。

『五番目ね。聞かせてもらおうかな。』
「た。誕生日だから。と。とくべつっ。」

顔を見られないようにギイの頭を抱き寄せて耳元で

「・・・。」

ギイは僕の腕から抜け出して僕をじっと見ると
『託生にお願いされたら断れないよな。』

熱くキスをして、ギイは僕をいっぱいにする。

何も考えられなくなる・・・。
考えられない頭で、考えるのはギイのこと。

おめでとう。おめでとうギイ。

温室で真っ赤だった。
浮かれすぎて部屋まで来ちゃったギイ。
これからもずっとなんて。願うことすら許されないかもしれないけど。

願うくらいならいいよね。

「ぎ・・・。生まれてきてくれて。ありがとっ・・・」
「らいね・・・も・・・。んん。お・・・。わいっ・・・。ああっ」

うわごとにしか聞こえないだろうと思ったのに

『来年も託生が誘ってくれたら、必ず予定を開けるよ。託生・・・』

そういってギイは僕を抱きしめる

「ぎ・・・。ぼく・・・。も。」

嬉しそうなギイが涙でゆがむ。輪郭を確かめるようにギイの頬を撫でて
僕はそのままギイに溺れていった。






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