140 Communication Library

 


2012 ギイ HappyBirthDay♪


5つの指 令





0.8 デート計画


「えええ〜。真行寺君。すごく強い〜!」
「スミマセン。葉山サン・・・」

『だから呼んだんだよ。真行寺は将棋の相手にはちょうどいいんだ』
「真行寺君が強いってしってたの〜!?」
『聞かなかったろ。葉山。試合は有効。葉山の負け。』
「うーん。わかった。僕の負け。」

そこで三洲君はすごく楽しそうに笑った。
(真行寺君は凍りつき、僕はしばらくこの笑顔を忘れられなくなる…)

ベッドとベッドの間に座り込んでいた僕と真行寺。
それぞれのベッドに座りなおし、デスクの椅子に掛けた三洲を見る。

『葉山にも悪くない案だと思うぞ。まあ結構頑張らなきゃだけどな。』
「え?どういうこと。」

三洲御用達の手帳をひらひらと振って、そのページを一枚切った。

『まあ決まってるだろうけど、相手は葉山に任せるよ。』
そう言って紙を僕に渡す。どれどれと覗き込んだ僕はそのまま凍りついた。
その手から紙を抜き取った真行寺も凍る。

「アラタさん・・・。これ・・・。」

『一日デートに行ってきてくれ。条件は書いてあることを相手に言って実行すること。』

ルールはこうだ。

1.まるまる一日君をちょうだい!
2.君が選んだ服を着るから。
3.海に連れてって!
4.ぜ〜ったいイタリアン!(あーんしてね)
5.

の、セリフを必ず相手に言うこと。まあ内容があっていれば、そのままいうことはない。
(その辺は興味がないんだって。)

そして、

『デートだから写真。とってきてくれるんだろ?葉山。』
「え?あ。あああ!だからいいよって!」
『まあ、崎の写真だからうるさそうだな。デジカメで撮って葉山か崎が見せてくれればいいよ。』
「ううう。そこまで・・・。」
『崎の写真を崎が持ってる分には問題ないんだろ?』

僕は真行寺君から戻ってきたメモをじっと見つめた。
言葉を変えればなんとか。でも、あーんて!ううう。

「・・・。あれ?5番は?」
『ああ。そこはな。・・・。』

顔をすっと近づけていつもの顔のまま三洲君はとんでもないことを言い出した。

「み・・・みみみみみ三洲くんっ!!」
「なんすか!?5番。気になります!」
「い。言えるわけないだろっ!!」

しばし錯乱する僕の様子を楽しげに見ていた三洲が口を開いた。


『わかった。じゃあ、俺も真行寺とその指令に従おう。それならいいだろう。葉山?』
「え・・・?ええええ?あ。アラタさんっ!?」

ぽかんとした僕の代わりにあわてたのは真行寺だ。
『あーんはなしだぞ。当然な。それから。服は俺が選んだのをお前が着ろ。』

「え。は・・・。」
『不満か?真行寺?』

もちろん。真行寺君に「NO」はなく・・・。
三洲君が言い出したデート計画はうごきだしたのでした。





 





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