欲望の行末 〜愛しのアンドロイド〜 08


「はあ……あん……あん……っ」

 何度も角度を変え、執拗に突いてくる祐二に、絢は我を忘れて泣き叫ぶ。

「もっとお……もっとほしいの……!」

「もっと……? 何をです? 言って頂かないと、私にはわかりませんよ」

 祐二はそう冷静に返し、絢に言葉にすることを求める。
 一体どこでこんな知識を得たのだろうと、絢はぼうとした頭の片隅で訝しがるが、すぐに「またAV見たな」と合点した。
 なかなか言葉にしない絢に、祐二は最奥まで穿つと、動きをぴたりと止める。


「いやぁん、意地悪しないで……」

「いやらしくて可愛い絢様。どうしてほしいのですか?」

「触ってっ! クリ、触ってぇ……」

 頬をつるりと撫でられた手を必死に掴んだ絢が、そう淫らに言い募る。

「ああ、絢様。すごく卑猥で、凄く素敵です」

 祐二は感嘆すると、望み通り二人が繋がった上にある秘芯を指先ではじく。

「………っ!!!」

 絢のそこは、動きを止めて最奥まで受け入れた祐二の欲望をぎゅうぎゅうと締め付けると、声にならない声を上げて達してしまった。











 一度緩んだ箍(たが)を締めなおすのは、容易なことではない。

 絢は生理が来るまでの一週間の間、毎日祐二に抱かれた。
 祐二はいつでも、絢が満足するまでいかせ続けてくれる。
 そして生理が始まってしまった絢は、常にイライラしていた。


「絢ぁ……なんかあったの?」

 授業が終わっても微動だにしない絢に、直美は心配そうに声を掛ける。

「え?」

 はたと我に返った絢に、直美の顔が曇る。

「絢、ずっとここ一週間、ふさいでる感じだったからさあ……生理痛酷かったの?」

 後半は声を押し殺して、直美は尋ねる。

「生理……そうだ、もう……」

 生理は昨日終わったところだった。

(祐二さんにまた、抱いてもらえる――!)

「ごめん、直美。用事思い出したから、早退する。先生に上手く言っておいて!」

 引き留める直美を振り切り、絢は一目散と家に帰った。

「ただいま!」

 まだ四限の時間なのに帰ってきた絢を訝しがりながら、祐二はいつも通り扉を開いてくれる。

「絢様? まだ学校の時間では……」

 そう言いかけた祐二の形の良い唇を、絢は自分のそれで塞ぐ。
 もう何度交わしたか分からない深いキスをすると、絢は祐二の腰に纏わりついた。


「ねえ、あれ……終わったの」

「存じ上げております」

 祐二は絢の頭を撫でながらそう言う。

「だから……あの……」

「はい?」

 相手が何を言わんとしているか、いつもなら直ぐに察する祐二が今日に限ってしらをきる。

(もう、意地悪なんだから――)

「して?」

「何をですか?」

「私を抱いて……!」

 絢が決心してそう言うと、祐二は軽々と絢を横抱きにする。

「はい、抱いてあげます」

 そう笑いながら上から目線で言う祐二に「ばか」と絢は小さく返した。
 祐二は苦笑すると何を思ったのか、一階の父親の部屋にずかずかと入っていく。


「え……? ここ?」

「はい。家の中でまだセックスをしたことのない場所は、ここだけですので……」

 その言葉に絢は顔を染める。
 セックスに目覚めた絢はそれこそ獣の様に、祐二を求めた。
 休日ともなれば、朝から晩までところ構わず抱かれた。
 それほど二人の身体の相性は良かった。


「で、でも……」

 言いよどむ絢を、祐二が父親のベッドに下ろす。

「父親の部屋は嫌ですか?」

「そりゃあ……」

「では、したくなるようにしてあげます」

祐二はそう言うと、サイドテーブルに置いてあったリモコンを操作する。
 五十インチの画面いっぱいに、AVの映像が流れていた。


「ちょ、ちょっと祐二さん……!?」

『あん……パパ、お願い、入れて……』

「なっ……!?」




















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