| 「あ〜あ〜っ。掃除当番めんどくさ〜〜〜っ!!」
ミサは、ホウキでごみを掃きながら思いっきり叫んだ。教室に残っていた人たちが、ビックリして振り返る。
(美緒ったら、すぐ帰っちゃうんだから〜〜〜!手伝ってくればよかったのにぃ)
そう言いながらも、ミサは掃除の手を休めずにせっせと進めていく。
・・・それでも。それでも、掃除は全然進まない。ミサが、ゴミを捨てに1階までいっている間に、もう一人の掃除当番の男子が帰ってしまった。
「ちょっと〜ぉ!あたし一人で掃除やれっての!?最悪〜!!!!!」
仕方なく、ミサは一人で、誰もいない教室の床を吹き始めた。キュッキュッと自分のシューズの音が響く。
「アレ?残ってるの、宮田さん」
声を掛けたのは・・・・地味な男の『真田周人』だ。ミサは振り向きもせずに、答えた。
「男子の方に帰られちゃったの。最悪」
「じゃ、俺が手伝うよ。2人なら、まだマシだろ?」
えっ、とミサは心の中で思った。でも、それで早く終わるのなら、それでいい。そう思った。
「うん。ゴメンネ、手伝って」
それから2人で、もくもくと床を拭いていく。あっという間に掃除が終わった。
「もう暗いから、宮田さんはもう帰ったら?後片付けは、俺がやっとくから」
「ア・・・ごめん。ありがとう」
ミサは、カバンを持つと、そそくさと教室を出た。
(掃除を真剣にやってた時の顔・・・ちょっと、頼りがいあったかも)
ちょっとミサはどきどきしていた。・・・でも。
(でも、顔は好みじゃないのよね〜・・・)
・・・恋心には、ほど遠かった。
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