トモダチはトイレの花子さん!?

作:ひまわり☆(小6)

第四話*「口裂け女に気を付けて!」

 

「うふふふ・・・♪」

こんにちは!あたし「大井マミ」小学4年生!レイカンが強くてみんなから気味悪がられていたんだけど、とうとう友達が出来たんだ!

「はぁ・・・シアワセェ!!」

あたしは、机の上に置いてある小さなマスコットを見つめた。・・・これ、林アヤミちゃんからもらったんだよ!!うれしい!

「ホラ、あたしたちってユウレイ見えちゃうでしょ?だから、オバケのマスコットなの。可愛い?気に入った?」

ということで、可愛いオバケのマスコットをもらったの。・・・嬉しい♪

でも!あたしには、もう一人大切な友達がいる・・・。生きていない女の子の・・

「トイレの花子さん」!!ナのです。ちっとも怖くないし、明るい性格の花子とすっかりあたしたちは仲良くなったの。

「マミーっ。早く学校行きなさい。遅れるよーっ」

ハッとして、時計を見ると・・・もう7時50分!!

「やっば〜〜〜っ。行って来ます!!」

******

教室に着くと、みんながざわついていた。アヤミちゃんがあたしのそばに来た。

「葉山さんが、昨日ピアノの帰りに口裂け女に会ったんだって。そう言ってるの」

「ええっ!?本当?」

口裂け女の事、みんなは知ってるよね。文字通り口が裂けてて、いつもは大きなマスクで口を隠してる。そして、子供達に「私きれい?」って聞いて答えると、包丁を持って襲ってくるお化け。でも、ベッコウアメが大好きでベッコウアメをあげれば許してくれるとか・・・。

「それでね、みんなが葉山さんの話し聞くことにしたんだって」

「ふぅん・・・どんな話だろうね」

あたし、正直言って興味なかった。ばからしーもん。あたしからしてみれば、オカルト話は、嫌われる原因作った物だしね。

葉山実香。この子が口裂け女を見たらしい。ただ、この子はよく嘘をつくからあんまり好かれていないし、すぐ人に暴力を振るので有名。

「あたしは、本当に口裂け女を見たの。怖かった。本当に、口が裂けていて包丁を持っていたわ」

すると、今川モエが叫んだ。

「嘘でしょ!?そんなことあるわけないじゃん。証拠はないの?口裂け女のマスクとか。それとも、ビビって逃げちゃった?」

「違うわよ!!あたしは、たまたまベッコウアメを持ってたのよ。あげたらおとなしくなったわ。これからは、みんなも持っていたほうがいいわよ」

すると、学級長が

「お前、学校にアメ持ってきてたのかよ!?ダメじゃん。先生に怒られるぞ!」

クラス全体が騒ぎ出した。・・・ふわっと風が通り過ぎた。花子だった。

「うるっさいわねーこのクラス。静かにしてほしいわ」

「花子っ。大変な事が起きちゃったの・・・」

あたしとアヤミちゃんでさっきのいきさつを話した。花子は、難しい顔をするとあたしたちにこう言った。

「これはちょっとやばいわね。口裂け女がココにいるなんて。異常だわ。ユウレイ界に何か異変が起きたのかも」

「何それっ!?」

「まず、それはいいとして・・・今日いって見ましょ、その口裂け女が出たっていうところへ」

花子はそれだけ言うと、どこかへ行ってしまった。

*****

あたしとアヤミちゃんで、葉山さんのところへ行った。すると、葉山さんは疑わしそうな目で、

「あんた達もあたしのこと、バカにしに来たの?レイカン少女」

むっかぁ〜〜〜っ!でも、ココはグッとこらえて・・・(汗)(汗)

「ネェ、葉山さん。アナタ、どこで口裂け女を見たの?あたしたちも、放課後そこに行って見たいと思うの」

アヤミちゃんが冷静に言った。葉山さんは目を輝かせて

「なぁんだ。2人ともあたしの仲間じゃない。あのネ、あたしが行ってるピアノ教室の名前が『ぴあの♪クラブ』って言う所なんだけどね。そこへ行く通り道にコンビニがあるの。知ってるよね?そこのコンビニの裏の、空き地の通りなんだけど・・・ほら、いっつも暗くて、静かな住宅街」

「あぁ。そこなら分かるよ。じゃ、あたしたちで行ってみよう」

あたしがひとこと言った後にチャイムがなった。

そいでもって放課後。ちゃんとベッコウアメを持って、あたしたち3人は空き地の通りへ行った。確かに暗くて、何か出そう・・・(涙)

「それで・・・ここら辺にいたの。ココの茂みの前に立ってて・・・」

震える声で実香が言った。すると!!!

大きなマスクをして、髪の長い女の人が近づいてきた・・・。どうしよう!?

2人の顔がこわばる。・・・逃げられない!足が・・・しびれてる。

「ねえ、私ってきれい?」

細くて高い声で、口裂け女がいった。・・・ほんとのほんとにどうしよう!?!?

そうだ、ベッコウアメ・・・ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!これ・・・「月光アメ」!!

お月様の形をしてるレモン味のキャンディーだった・・・(涙)

他の2人は、何も持ってきてないみたいだった。神様〜〜〜っ!たすけてぇ・・・・

「口裂けおんなっ!許さないわよ、あたしの友達いじめて」

助けにきたのは、神様ではなく花子だった!!

「はなこぉ〜〜〜〜〜・・・」

半分泣きながらあたしは叫んだ。花子は口裂け女をジィーっと見てからゆっくりと優しい声で言った。

「やっぱり。あなたは、あたしの学校の大先輩ですね。ユウレイ界の学校の・・・。どうしたんですか?」

「・・・。私、失恋しちゃったのよ、好きな人には彼女がいて・・・それで、人間界にいるの。だから、適当に小学生捕まえてウサバラシにしてたかったの。情けないわネェ・・・こんな先輩で」

「・・・戻ったらどうですか?あたしはまだ、この人間界に未練があるんです。だから49日はいようかと思うんですが・・・先輩はもう大丈夫じゃないですか?」

「私のワガママなのよね・・・全部。ごめんなさいね、そこの女の子達。ユウレイ界でも、恋はできるわよね」

口裂け女は、優しい瞳をしていた。そして、ゆっくりと消えてった。花子は何となく寂しげな顔をすると、あたしたちにこう言った。

「もう大丈夫よ。もう家に帰ったら?」

そう言うと、すぅっと消えた。実香には見えていなかったようだ。

それから。葉山さんは、みんなから嘘つきといわれるようになった。・・・ま、自業自得かな。おおげさに話してたし。

ただ・・・花子の言った49日って?なんだろう・・・

 

 2006/3/8

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