トモダチはトイレの花子さん!?

作:ひまわり☆(小6)

第五話*「バスケが、大好き。」

 

「シュート!!」

味方のゴールが入る。これで、相手と4点の差がついた。

「マミッ、パス!」

アヤミちゃんがあたしにパスを回した。

「OKッ。中野さんっ!シュートしちゃって!!」

あたしは、ゴールに近かった中野サナちゃんにパスをした。でも、中野さんはすんごい運動オンチ。だから、パスをもらい損ねて・・・・。

「あっ・・・」

敵に素早くボールを持って行かれ、あざやかにシュートされた。―――点差が縮まる。

「あと、30秒!!攻めまくるわよっ」

班長の村上陽子ちゃんが叫んだ。あたしはボールを受け取ると、ゴールに向かってボールを思いっきり投げた。

ガコンッ・・・・。

ピピピー―――――ッ。っやった〜〜〜!!はいった!!と同時に、試合終了の笛の音。

「ナイッシュ、大井さん。いい動きしてるわね」

「良かったわよ、まみちゃん」

みんなからほめられてあたしは背中がくすぐったくなった。すると、チームのメンバーのひとりの佐藤千秋ちゃんがこっそりといった。

「それにしても・・・中野サナッ。せっかくパスを何回もしたのに、全部受けそこなるのってどう思う?やる気ないのかしらね」

それにみんながうなずいた時だった。あたしのトモダチの花子がやって来た。

「マミちゃんマミちゃん。昼休みに、トイレに来てね」

そう言うと、花子は、ふぅっと消えた。ずっとこの物語を読んでくれた人は分かると思うけど、花子って言うのはユウレイの女の子なの。そしてみんなも良く知ってる、

「トイレの花子さん」なんだ。でも、全然怖くないから、あたしのトモダチなの。

授業が終わると、あたしたちは話をしながら教室に帰った。すると、クラスでバスケを習っている子達が集まって話していた。

「どうしたの?次の授業は自習じゃない。学級長、早くプリント配ってよ」

「それどころじゃないんだ。昨日、体育館で、バスケ習っている人たちが自主練習してたんだって。そしたら、ユーレイが出たって言うんだ」

「えええええっ!?」

何より驚いたのは、あたしとあやみちゃん。学級長がまた続けた。

「なんか、女の子がシクシク泣いて、こっちに来るんだって。んで、バスケが大好きなのに・・・とか言って消えるんだって」

これは事件だ。花子に知らせなきゃ。

***********

「はなこっ。用ってなんなの?」

いつものように花子は、3番目のトイレにいた。すると、花子はウットリした目つきで

「あのね、あたし最近アイドル歌手の「リーク。」にハマッテルの。だから、リーク。

の最近リリースしたCD「空色のアルバム」を買ってきてほしいのっっ!!ねっ、おねがいっっ!!」

・・・あきれた(汗)リークって言うのは、カッコいい男の子2人と、可愛い女の子2人のバンド。結構良い歌だからあたしも好きなんだけど・・・花子がすきなんて。

ユーレイのクセに〜ぃ。

「それで、あたしたちのほうからも、報告があるんだけど・・・」

アヤミちゃんが長い報告を始めた。花子が難しい顔になって、

「そりゃ、変ね。よし、今日の夜にでも、行って見ましょう、体育館に」

「えっ!?もしかして忍び込むの・・・?」

「ううん。あたしがカギを開けとくわよ。ユーレイには、何でも出来るからね」

・・・・こわいよぉ〜〜〜・・・。

「じゃ、あたしとまみちゃんで行くわね」

アヤミちゃんは怖がっていないみたい・・・(泣)

************

夜。あたしは、あやみちゃんの家から物を借りに行く、といって家を出た。あやみちゃんは、あたしの家へ物を借りに行く、と同じことを言って待ち合わせの場所にいった。時計は、もう7時を過ぎている。アヤミちゃんの家が近所だったのと学校まですぐだったから、助かった〜・・・。

「マミちゃん、アヤミちゃん、行くわよっっ!」

花子の声がした。そして、あたしたちは体育館に入った。

・・・ぽーんぽーんぽーんぽーん・・・

ボールの弾む音がかすかに聞こえる。・・・こわ〜〜いっっっ!!!

「・・・なのに・・・・すきなのに・・・・だいすきなのに・・・・」

つぶやきの声が聞こえる。・・・・なんなんだ〜〜〜〜〜〜っ!?

「誰なの、そこにいるのはっ!!」

花子が叫んだ。すると、女の子がすぅっと現れた。

「あ・・・トイレの花子さんね。あたしは、10年前にこの学校の生徒だったユーレイよ。「中野リナ」。中野サナのイトコなの」

「ふぅ〜ん。で、なんでココにいるの?成仏しないさいよ」

花子が冷たく言うと、リナがぽろっと涙をこぼした。―――――すると、リナの記憶があたしの頭の中に流れてきた。

・・・・バスケの試合中だ。リナにボールが行く。でも、リナは手を滑らせて、受け損なってしまった。

「何よ、せっかくパスを回したのに」

メンバーのひとりがつぶやく。試合が終わると、他のメンバーの女の子達はリナを残して帰ってしまった。

「あたし・・・バスケが大好きなのに・・・試合になっちゃうと、パスを受け取り損なっちゃうの・・・」

そして、場面がまた変わった。リナがひとりで練習をしていた。真剣な目でゴールを見つめ、シュート!!・・・でも、惜しくもはじかれて入らなかった。

「・・・もっと頑張って、みんなと試合をしたい・・・!!」

リナがひとりで頑張っている所は、何となく楽しそうに見える。リナは、本当にバスケが大好きなんだ。

でも。リナは、交通事故で亡くなった。朝休みに体育館で練習をするため、信号がまだ変わっていなかったのに渡ってしまい、はねられてしまった。

「あたし、バスケが大好き。下手だったけど、大好き。この気持ちはみんなには負けない。・・・みんなは弾むようにボールを使えるけどあたしはつかえない・・・。悔しかった。だから、みんなを驚かせて、体育館に近寄らせなくして、ひとりで練習するつもりだった。それに、サナがかわいそうだったから・・・」

あたしはいつの間にか、涙をこぼしていた。アヤミちゃんもだった。あたしは叫んだ。

「ねえ!!花子も入れるよ、4人でしょッ!!ゲームしよ、バスケのゲーム!!できるじゃんっ!!」

パッと目をリナは輝かせた。ユーレイチーム対人間チームだ!!リナは全然下手なんかじゃなかった。むしろ、うまかった。

「シュート―ッッ!!」

がこんッッ!!!負けちゃった〜〜〜〜〜〜(泣)

「ありがとう、花子さん、マミチャン、アヤミちゃん・・・また、やろうね」

リナは笑いながら消えてった。下手でも、大好きだったんだね、リナ。

ちなみに〜あたしとアヤミちゃんは、親にメチャクチャ怒られました☆もう、帰ったときには8時を過ぎていたからです☆☆☆

*************

それから、あたしたちは、サナがどんなに下手でも、パスを回してあげたし、一緒にバスケをした。結構サナは、シュートがうまいし、何よりすっごく楽しんでいた。サナの事をバカにする人もいなくなった。

これで、全部めでたしめでたし♪花子と出会ってから、2週間が過ぎた。

 

あとがき〜

私も、バスケが下手で・・・。よく・・・パスを受け取りそこなっており

ます(泣)

 

 

 2006/3/14

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