|
花子が消えてから、もう一週間。合わせ鏡の中にいた女の子に、とりこまれてしまった。
それから、モエとあたしたちは「怒られた」ってレベルじゃない。すごい大問題になり、反省文を3枚書かされた上、居残り勉強に説教1時間をくらった。
給食を食べていた時に、アヤミちゃんが疑問そうに言った。
「あの、マミちゃん。花子、49日が何とかかんとかっていったんでしょ。それって・・・成仏って意味じゃない?」
あたしはガ〜ンと頭を殴られた気分になった。―――それって、花子ともうあえなくなるってこと?
アヤミちゃんがキッパリと言った。
「今日、あわせ鏡をしよう。また忍び込む事になるけど・・・バレナキャいいんだから」
*******
夜の8時半。幸い、晴れていたから前が見やすかった。もしこれが曇りだったり、雨だったりしたら・・・ブルブル。
「よし、じゃ、4の1に行こうか」
4の1は、この前来たときよりも、もっと暗い感じがした。昼間は何てことない鏡が、今はすっごいコワイ。
「んじゃ、合わせ鏡にするよ」
あたしとアヤミちゃんであわせ鏡を作ると・・・。キラリと光って、女の子が映った。
「きゃっ・・・・・!」
叫びそうになった。でもあたしは必死でこらえる。すると、白くて細い腕がスゥッと伸びて・・・。
「マミちゃん!!!!!」
(あたし・・・死ぬの?)
と、その瞬間、花子の声がした。
「割って!この鏡を割るのよ、マミチャン、アヤミちゃん!!!」
女の子はビクッとした顔であたしを見た。初めて正面から、その女の子の顔を見たけどすごく、悲しそうな瞳をしていた。そして、ガリガリにやせて、青白かった。
アヤミちゃんが近くにあった棒を掴むと一気に鏡に振り下ろした。
ガッシャ―――――ン!!!!!
すると、女の子の腕の力が抜けた。女の子は泣きながら言った。
「・・・2人は・・・いいな・・・仲良くて。あたしも・・・友達・・・ほしかった」
その女の子は、スゥッと消えた。何となく後味が悪かった。すると、教室のドアが、ガタッと開いた。そこには、クロネコが一匹。クロネコはあたしたちを見て「にゃ〜お」と鳴くと、くらい廊下を走って行った。 |