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人体模型からの戦い(?)からさらに何日かたった時。花子が言い出した。
「ねえ、明日学校無いでしょ?三人で遊びに行こうよ!」
あたしたちは顔を見合わせた。花子がまた言った。
「皆で、公園とか言って遊んだりするの♪お弁当を持ってきてね!!カラアゲとウインナーちょうだいね☆」
図々しいユーレイだ(汗)でも、あたしとアヤミちゃんは賛成した。学校を待ち合わせにしてから、公園に遊びに行くことになった。
「じゃ、待ってるよ〜ん」
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「わっ!!あたしの生きてた頃の公園と全然違う!!こんなブランコなかった!この砂場、広くなったなー!」
花子はキャッキャッ言いながらはしゃいでいた。あたしたちもそれにつられて遊びまくった。
「花子って、ブランコこぐのうまいわね〜」
ちなみに言うけど、花子は普通の人からは見えないから、ブランコは勝手に揺れている。だから、もしあなたの町の公園が勝手に揺れてたら、花子かもしれないよ☆(ジョークです(汗))
「うん。あたし、女子の中ではケンカも強くて、体育も大好きだったわ!」
花子は身軽そうに、ブランコから飛び降りた。そして、すべりだいへまっすぐ進んで行った。
そして、ランチタイム♪
あたしたちはブランコに乗りながら、おにぎりやサンドイッチをぱくついた。たまに花子が細くて白い腕を伸ばして、つまみ食いしてくる。
「ねえ、あたしの行きたいところに行ってもいい?」
と言うリクエストにお答えして・・・。CDショップで「リーク」のCDを試聴したり、洋服屋では、勝手に試着をしたりして楽しんだ。
「あ・・・そうだ。あそこにいってみよ」
花子がいきなり駆け出した。あたしたちもそれを追いかけた。
「あ〜ここの横断歩道。あたしが死んだところ!」
「えっ・・・?」
一気にあたしたちは凍りついた。・・・それって・・・?
「あたしね、クラスメイトがいきなり飛び出したから、助けてあげたのよ(第七話を読めば詳しく分かります☆)」
「そっか・・・」
アヤミちゃんがしんみりとしてうつむいた。すると、花子が笑いながら、
「でも・・・アヤミちゃんとマミちゃんに会えて、本当によかったな〜。あたし、ず〜っと忘れないからネッ☆」
え・・・?どういう意味よ、それ。
「あのね・・・あたしたちユウレイは、49日間はこの世をさまよって、未練を晴らすの。50日目には成仏するの。・・・今日で50日目。もうあたし、未練なんかない」
そういった花子の体は、キラキラと透き通っていた。あたしは涙をこらえて、
「花子・・・成仏しても、あたしたちのこと、忘れないで」
「忘れたら・・・呪っちゃうよ!」
「・・・でも、あなた達の記憶から、あたしのことを消去するのが決まりなの。・・・ごめんね」
あたしはまともに花子の顔を見れなかった。・・・そんな。
「生まれ変わっても、あたしはあたし。絶対、会いに行くからね」
そう言って、花子は消えた。青空に溶け込んで、消えちゃった。
(花子・・・・)
二年後。
「いってきま〜すっ!」
あたしは、もう6年生。アヤミちゃんと仲良く登校しています♪4年生の時、なんで仲良くなったかは忘れたけど・・・。でも、とにかく仲良しなのだ♪
「おはよっ。アヤミチャン♪」
「おはよ〜マミチャン。今日から、6年生だね」
そんな風に話しながら、あたしたちは学校へ向かった。すると、横断歩道に差し掛かった。
(アタシハアタシダカラネ)
「ヘンなの・・・ここ来ると、なんか思い出すな・・・」
ポツンとつぶやいた。そして、6の1に向かった。すると、もう朝の会は始まっていた!!
「2人とも!!新学期から遅刻なんて!!ダメですよっ!!」
4年生から同じ担任の千田先生。あたしたちはすぐ席についた。
「それでは、転入生の紹介をしまーす。えっと・・・『野崎花子』さんっ」
(え・・・?花子・・・?)
胸がざわついた。その名前、どっかで・・・。
「は〜い、花子です!」
ドキッと胸が鳴った。おかっぱの黒い髪、白い肌、大きな目・・・。
「野崎花子です!好きなことは外で遊ぶこと!好きな食べ物、カラアゲ、ウインナーです!よろしくね☆」
「花子さん、元気がいいわね!皆、花子さんと仲良くしようね。・・・では、花子さんは、大井マミさんの隣に座って!」
花子が近づいてくる。・・・は・な・こ。あたしのこと・・・覚えてる?
「よろしくねっ。マミちゃん」
あの時のまま。全部。この声も、この笑顔も。
「・・・よろしくね、花子」
あの時の毎日は、もう今はないけれど―――
新しい毎日を、作っていこうね。
=あとがき=長い間、応援ありがとうございました!次回作も頑張ります(^∀^)
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