| (劇団アジサイに入れば、あたし、本気でアイドルになれるかも・・・!)
ののは、松本涼子からもらった劇団アジサイのパンフレットを読み返した。
『入所金・・・中・高生30万、3歳〜12歳25万、月謝、中・高生3万、3歳〜12歳、2万5千円』
ののには、考えられない金額が書いてあった。お年玉でやっと月謝が払えるかどうかだ。
ののは、涼子にあいさつをして、アジサイを出ようとしたときだった。
「あなた、この前のオーディションにいた人?もしかして、アジサイに入るの?」
振り向くと、ポニーテールの髪形の少女がいた。ののと同い年のようだ。
「入るかどうかはわかんないけど・・・。でも、入りたいなって」
「ふ〜ん。あたしは、5歳の頃から入ってるんだ。笹山裕子って言うの。よろしくね。あたしはアイドルになりたいんだ。あなたは何て名前?」
ののは、ビックリした。5歳からアジサイに入ってるなんて!!きっと、すごいお金持ちなんだろうな。そう考えていた。
「あたしは、赤坂のの。あたしも、アイドルを目指してるんだ」
「へぇ〜っ。ののちゃん、歌うまかったもんね〜。あたしは、歌ヘタだからな〜」
裕子が言った時だった。かん高い声が後からした。
「裕子〜〜〜っ!!早く来てよ、練習よ!!」
そこには、この前、テレビのCMに出ていた女の子が立っていた。ただ、キレイだけど目がつり上がっていて、ののはあんまり好きじゃなかった。
「ゴメンゴメン〜美香は厳しいな〜じゃあね、ののちゃん!」
「のの」と聞くと、美香はののをギッとにらみつけた。ののは、足早にそこを去った。
家に帰ると、早速ののは、お母さん達にお願いをしに行った。
「おねがいっ。あたし、劇団アジサイにスカウトされたの!!絶対入りたいの!!!」
「ス、スカウトォ???誰からよ」
「松本涼子さんって言う人」
『松本涼子』の名前が出ると、2人は、パンフレットを見ながら少し相談をした。そして、なんと「入ってもいい」と言う答えがでたのだった。
「松本涼子はね、そこら辺の劇団にいるような人材じゃないのよ。もう、すっごい有名で、松本涼子が選んだ子供とかは、将来輝いているスターになってるのよ」
(・・・ってことは・・・。あたしにも、望みはあるってことかな)
ののは、松本涼子に電話をした。「入団する」と意気込んで言うと、
「ののちゃん。私と一緒に、アイドルを目指そうね」
赤坂のの。小学5年生。アイドルを目指す、女の子。
あとがき
ちょっと都合が良すぎるかな・・?でも、ま〜いっか♪ |