| 「劇団アジサイに入団した、『赤坂のの』さんです。皆、仲良くしてね」
松本涼子に連れられて、ののはみんなの前で自己紹介をした。この前会った、笹山裕子もいた。
「よかったね、ののちゃん。一緒に頑張ろうね」
裕子は、すぐ話し掛けてくれた。ののは「うん」とうなずいた。すると、この前ののをにらみつけてきた「美香」と言う少女がやってきた。
「赤坂さん。あなた、劇団アジサイに入団するのが、遅すぎるわよ。あたしは、小1からだけど。小5だなんて、アイドルなんか、なれっこないわ。裕子でさえダメなのに」
「美香はすぐイジワルするんだから。ののちゃん、この子は『江島美香』。美香のほうがあたしよりも遅く入ったんだけど、CM出演がすごいのよ。あたしは今まで3本位だけど、美香は6本もやってるの」
江島美香は、性格は悪そうだがすごい実力者らしい。ののは、ニッコリ笑った。
「よろしくね、江島さん」
すると、美香は、またののをにらみつけて、他の女の子の所へいってしまった。
「では、ダンスの練習をします。赤坂さんや、まだ覚えていない人は、私のお手本を見ながらやってください」
他のみんなは曲が流れ出すと、軽やかに踊りだす。美香は、その中で一番うまかった。
(あんなにバカにされたけど、確かに、江島さんはカンペキ。でも、あたしも追いつかなきゃ!)
先生のお手本を見ながら、ののは踊りだした。美香が、ののをまたにらみつける。でも、ののは、そんなことを気にしないで踊り続けた。
(すっごく楽しい!学校のダンスをするよりも、こうやる方が、ず〜っと楽しい!!)
ののは、もう先生のお手本を見なくても、簡単に踊れるようになった。裕子が、ののを見てニッコリ笑う。
曲が終わった。ずっと見ていた涼子が大声で言った。
「まだまだよ!!うろ覚えの人もいるし、ダンスに切れがない。もっと自信を持ってやりなさい!お手本は、江島美香さん、笹山裕子さんよ!・・・後、赤坂ののさん!初めてにしては、100点満点。みんな、この3人を見習いなさい!」
「えっ」とののは思った。
あたしが、みんなの前でほめられてる・・・?
美香は、信じられないと言う目つきで涼子を見つめた。
(裕子は分かるけど。何で、ののまでお手本になるのよ!ど素人のクセに)
「じゃ、もう一回繰り返すわよ!」
また曲が始まった。ののは、また楽しそうに踊りだす。
その様子を見て、涼子は思った。
(やっぱり、ののちゃんには、スゴイ才能がある。)
美香は、悔しそうにののをにらみつけていた。
=あとがき=
もうFです。後、劇団○まわりとかで、実際にダンスの練習をこんな風にするのかは、分かりませんが、私の物語の中では、こんな風にしています。もし、「こんな練習をするよ!」と知っている方は、教えてください!
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