| 「ののさんっ!もっと、楽しそうな顔で!!」
ののと裕子と美香は、ハードなレッスン(のの以外は、みんな慣れているが)を続けていた。のの達がチャレンジするCMは、新発売のドリンク「まっちゃん」である。
みんなでダンスをしてから、美香が自動販売機に行き3人分のまっちゃんを買う。それをみんなで美味しそうに飲み、最後美香の顔のアップで終わる。
先生との練習が終わっても、のの達は自主練習に励んだ。
(たったの15秒の出演だけど・・・あたしにとってのこの15秒は、大切にしなきゃ)
ののはそう思い、汗をぬぐうとまたダンスのレッスンを始めた。ただ、みんなの動きとののは動きがずれてしまう。美香が、たまんないというように叫んだ。
「のの!あたしと裕子の舞台を汚さないでよ!ののなんかがいるから私達が迷惑するんじゃない!!」
「ちょっと、美香。言いすぎよ。ののだって、頑張ってるんだよ!?」
「裕子は黙ってて!!」
「・・・・」
ののは、言葉を失った。―――アタシ・・・。アシデマトイダヨネ。
「ごめん。足手まといだったね。あたし、他の所で練習してくる」
裕子の声が追いかけたけど、ののは止まらなかった。ガマンしてるはずなのに・・・ナミダが止まらない。
(泣いちゃダメ。泣いちゃ・・・)
「アレッ?のの???」
ハスキーな声が聞こえた。そう、この前会った「哲人」が立っていた。
「ど〜した・・・?」
泣いてるのを見て、少しあせったようだった。ののは、少しずついきさつを話していった。哲人は、こう言った。
「んじゃ、俺と練習しよう」
ののと、哲人の練習が始まった。哲人は以外に厳しく指導してくれた。ののは、何とかダンスがうまくなったようだった。
「今日はこんくらいにしとくか」
2時間以上ダンスしていた。でも・・・ののは、楽しかった。
「ありがとう、哲人くん」
「お・・・う」
ののはそういうと、一気に駆け出した。
(こんな調子で、頑張っていけばいいよね!)
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