| (そんな・・・。美香ちゃん、そんなことがあったの・・・?)
ののは、思わずうつむいてしまった。何も言葉が出てこなかった。美香はソレを心配そうに見つめた。
「だいじょ〜ぶ?マネージャーさん呼ぶ???」
「ううん、大丈夫」
それから丸まる10日後。とうとう、のの達の出演したCMが流れる事になった!ののが、お母さん達に話したとたん、朝からお母さんとお父さん、おねえちゃんがテレビに熱い視線を送っていた。
「ビ、ビデオ録画したほうがいいかしら???」
「お母さん、頭ジャマよ〜。あたしが見えないじゃん!!」
「のの、良く頑張ったな!!!このまま、大女優を目指したらどうだ!?」
家族全員が、ののを誉めちぎっている。いつも誉められるのはおねえちゃんで、ののは誉められるようなことはしていなかった。怒られるような事はしたけれど。
(CMが流れたら・・・。今、テレビを見た人は、あたしのこと覚えてくれるかも・・・!)
ののは、自分の胸が高鳴るのがわかった。でも、落ち着いた気分でもあった。
―――その時だった。リズミカルな曲がテレビから流れてきた。
美香、裕子、のの。その順で、画面に3人が現れた。3人は、曲にあわせてダンスを踊り続ける。美香が、そばにあった自動販売機で、3人分のジュースを買ってきた。
「みんな〜!『まっちゃん』買ってきたよぉ!!!」
「ありがとう!!」(裕子とののが言うセリフ)
みんなで美味しそうに飲む。そして、美香が笑いながら、「まっちゃん新発売」といって終わり。
お母さん達は、感動の涙を流しながら、の野に抱きついた。
「のの〜すごい!あたしも、アイドル目指したい!!!」
「ののッ!もっと、がっぽりもうけなさい!$$$$$$$」
「この調子で頑張れよ、のの!!」
ののは、世界が変わったような気がしてきた。
でも、心配な事もあった。―――美香は、大丈夫かな・・・。
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