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のの達が出演したCMがテレビでよく流されるようになってから、ののは学校や町内でもちょっとした「有名人」になっていた。
ののは、いつものように学校へ登校して行った。すると、通りすがる人たちの大半がののに注目する。
「あ、CMに出てた子じゃない」「案外平凡な子だな」「あたしたちと同い年くらいジャン!」
そんな声が耳に響いてきた。ののは、聞かないようにしてさっさと足を速める。
(ヘンなの・・・。なんだか毎日が変わったみたい)
学校に着いたら着いたで、生徒達の目がいっせいにののに向けられる。低学年の女の子達は、恥ずかしそうに、ののに言った。
「お姉ちゃんってアイドルなの?」「それともじょゆう??」
「えっ!?」 ののは一瞬面食らった。
―――あたしって、アイドルに見える???・・・るのちゃんと同じ、アイドル・・・に。
そんな質問を受けるのは普通のことにもなってきた。ののはちょっぴり「有名人」になってきた自分が誇らしかった。
教室に入ると、朝香がののに元気良く話しかけてきた。
「おっはよ〜!のの!!CM見たよ!すごいじゃん!!」
それに続いて、他の女子たちも集まってきた。
「赤坂さん。すごいね」「いいな〜裕子ちゃん達と撮影できて!」「うらやまし〜!!!!」
その日から、クラスメートの態度はガラッと変わり、ののは一躍「人気者」になった。男子達も、ののをからかったりはしなかった。
(あたし・・・アイドルになれたのかな!?)
ののはランラン気分で、ランドセルを背負いなおすと、スキップしながら家へ向かった。その後姿をギッとにらみつけている女子が1人いた。
彼女は『村井菜穂』。5の1の女子のリーダーだ。菜穂は、ののから視線をはずし、小さな声でつぶやいた。
「・・・あんなブスがCMに出れて・・・なんであたしはムリなのよ!」
あとがき★
久しぶりの更新です!ま〜たキャラクターが増えましたね・・・一体この少女は!?
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