あいどる★でいず

作:ひまわり☆(中1)

S

 

美香は、それからは何も話さずにレッスンに出ていた。ただただ、リズムに合わせて元気なく踊っているだけだ。ののと裕子はそれを心配そうに見ていた。

美香は、複雑な気持ちになっていた。お母さんが帰ってきてくれた。あたしと、また暮らせるんだ。すごく、嬉しい気持ちだった・・・・のだが。お母さんと目が合った瞬間、お母さんに捨てられた悲しさが思い出された。

オカアサンナンカ、ダイッキライ―――――

そんなの、ウソだ。大好き、大好きだ。言葉では表せないくらい―――。

お母さんは、よく美香にぬいぐるみを作ってくれた。うさぎ、クマ、ネコ、犬。いろいろな動物が美香の部屋に勢ぞろいした。あと、毎晩絵本を読んでくれた。お気に入りだったのは、シンデレラ、白雪姫、不思議の国のアリス―――

そこまで考えていると、涙がこぼれそうになった。美香は、決心した。お母さんと一緒に暮らす、と。不自由があるかも知れない。でも、お母さんと一緒なら。

レッスンが終わると、とびっきりの笑顔で美香は、のの達に話しかけた。

「あのね、あたし、やっぱりお母さんと暮らすよ。劇団アジサイを休む事になるかもしんないけど、すぐ戻ってくるから。お姉ちゃんは戻らないかもしれないけど。その分、あたしがCMにたくさん出演して働いて、お母さんを助けなきゃ」

「おっ、そのイキそのイキ!」と、裕子。「頑張れ!!何かあったら相談してよ」と、のの。

美香は、思わず2人を抱きしめた。大好きだよ、2人とも!!そう思いながら。

美香は、入り口の所で待っているお母さんの元へ駆けつけると、嬉しそうに今の決意を話した。美香のお母さんは、美香を抱きしめると、のの達におじぎをしてから車に乗って、どこかへ走って行った・・・。

「ねえ、のの」裕子がポツリと話しかけた。

「あたしね、今まで美香が苦手だった。勝手でワガママでイジワルで。正直、キライだった。でも、ののと出会ってからの美香は、すっごく素敵な女の子になってると思う。ののが来てくれたおかげだよ」

その頃――――松本涼子の元へ、一通の手紙が届いていた。涼子は、封をきると、手紙を読み始めた。その中には・・・。ののと、裕子と、美香をドラマに出演させて見ないか・・・という内容だった。涼子は、少し考えてから、うなずいた。期待の新星、のの、裕子、美香。それには、菜穂も加わる事になった。

この事は、のの達はまだ知らない。―――アイドルへの扉がまた開く。

 

コメント!

ウッシャア!!おわったぁ!!あいどるでいずが終わったから、次は、「ツインアドベンチャー」を書いてみま〜す。頑張るぞ〜〜〜ぉ!! 

 ひまわり☆

 

 2006/7/1

第1部終わり★