| ・・・なんか、寝心地が悪い。なんでだろ・・・・。
それに・・・・なんか、揺れてるなァ・・・。今、どこで寝てるんだろ、私。
寝ぼけながら、私は体を起こした。すると・・・そこは、船内の古い倉庫だった。隣には、サリーが寝ている。そうそう、私達はこの船に侵入したのだ。後は、この船がトロピカル島へ着くのをまつだけ―――なんだけど。
「全く、昨日は困った。ウィルソン夫人に、ワインをこぼす悪ガキどもがいて」
「その通りだ。どこの客の子供だろう。叱ってやらねばな」
倉庫の丸い窓からは、船内の廊下を見ることが出来た。客員の男達が、私とサリーの事を言っている。
「サリー、起きて、サリー。大変、見つかっちゃうのも時間の問題よ。トロピカル島まで着くのに、後30分もないわ。早く、支度しなきゃ」
サリーは、寝起きがすっごい最悪。「う"う”〜ん」とうなって、支度を始めた。私は、リュックサックの中から、パンを取り出して食べることにした。
「・・・ねえ、エリー」サリーが話しかけてきた。
「今頃、ミスデイビスたちは、心配してるかしら。な〜んにも置き手紙とか書かなかったしね。警察に捜索願いでも出してるかしら」
「どうかな・・・?」と私は言った。
「あの夫婦、私達のことジャマ扱いしてたし。喜んでたりして」
私は、ちょっと笑いながら言った。あの夫婦、どうしてるだろう。そう思いながら。
―――とうとう、トロピカル島に着いた。私達は、倉庫のドアをそっと開けて廊下に出た。・・・よし、誰もいない。大丈夫ね。
「じゃ、出発!!行こう、エリー!!」「うんっ!!!」
私達は、一気に廊下を走った。そして、出口の方へ一直線!他の客を押しのけて、ズンズン走って行った。
「きゃ〜!何よ、この子供は」「ジャマなガキだぜ」「おい、ぶつかっても何も言わないのか!?」
客員の男達が、私達を見るとたん、「コラ!!待て!!」と怒鳴ってきた。サリーは、走るスピードをグングン上げて出口に向かって行く。私はそれに付いて行くのがせいいっぱい。
とうとう出口!!船着場へピョン、とジャンプをして、私達は、トロピカル島へ着いた・・・。
「さ、あの人たちに気づかれないうちに、この町へ入って行こう」「うん」
「トロピカルタウン」と書かれた看板が、橋の前にたっていた。私達は、その橋を一気に走った。さあ、トロピカル島へ到着だ!! |