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トロピカルタウン―――とうとう、私たちは、ここに着くことができた。サリーは、ペンダントの裏側を何回も見つめてから言った。
「ねえ、この文字、日本語で書いてあるんじゃないの。この前学校で、日本人の先生が、日本の文化を授業で教えてくれたじゃない。そのときの文字に、これそっくりよ。おばあちゃん、日本語知ってたのかしら?」
私も、ペンダントを見てみる。たしかに、くねくねとした文字は、日本で使う「ひらがな」とそっくりだ。学校でもらったあいうえお表を持ってくればよかった。そうすれば、たからもののありかが、解読できたのに・・・。私は、思わずうつむいた。
「ねえ、エリー。おなか減らない??私、ペッコペコなのよ。どっかでお昼にしよう」
がくっっ。私は、ずっこけそうになった。まったくも〜!サリーったら、こんな重大な時に、何考えてんの!!
と、思いながらも、私たちは料理店を探すことにした。トロピカルタウンは、名前のとおりフルーツがたくさん生産されている。
私たちは、マーケットでサンドイッチを買うと、持ち込み自由の「トロピカル・カフェ」のテラスの部分で食べることにした。
サリーが、オレンジジュースを飲みながら言った。
「ねえ、これからどうしようか。トロピカル島のどこにたからものがあるのかな?」
「う〜ん・・・。もしかしたら、トロピカル島に、たからもののありかが書かれた地図とかがあるのかも。でも、全然分かんないな」
私たちは、「う〜ん」とうなった。その後、する事も無いので、のんびりと町を歩くことにした。トロピカルタウンは、明るくて、陽気で。素敵な雰囲気の町だ。
「もうそろそろ、泊まるところを探さない?夜になっちゃうし」と、私は提案した。
でも、どこのホテルもお客で満杯らしかった。どうしよう。もう、夜だ。私たちは、途方にくれた。
「・・・あれ?もしかして、あんたたちはサリーとエリーかい?」
いきなり、知らないおばさんに話しかけられた。私たちは「えっ?」と首をかしげた。だれだろう、このおばさんは。
「私のことを知らなくても仕方ないがね。私は、デミ。あんたたちのおばあさんの幼なじみさ。あんたたちのことは、写真で何回も見たよ。―――ここに居るってことは、たからものを探しに着たんだね、サリー、エリー」
デミおばさんは、そういうと、自分に家に私たちを泊めてくれた。そして、次の日の朝、私たちに、一枚の紙を渡した。
「これを渡してくれって、言われたんだよ。・・・ハンナは幸せだったろう。こんなかわいい孫にも恵まれて・・・。二人で、たからものを探すんだよ」
「うん、ありがとう、デミおばさん」
私たちは、なんだかじ〜んとむねが熱くなった。おばあちゃん・・・。私たち、絶対、絶対に宝物、見つけるからね! |