さくらんぼ

ひまわり☆(小6)

第二話♪「優しい一面」

 

同じ名前の山村桜は、とっても可愛くて勉強もスポーツも出来る子だった。(くッ、くやし〜〜〜〜い!!!)あたしは、前の席の桜が気になってずっときょろきょろ。

隣の席の松田京子ちゃんに変な顔をされた。

桜が転入してきてまるまる十日が経った。

一時間目。今日は、席替え&班がえの日なのだ〜〜〜〜♪先生は、みんなを見回してからこう言った。

「では、班を決めま〜す。いつものようにくじ引きにしましょう」

ドキドキドキドキドキ・・・・・。くじ引きってドキドキするよね。だって、運次第で何でも決まっちゃう。・・・・アカリンと一緒になれればいいな〜由果とは、絶対なりたくないな。そう考えながら、一枚の紙をあたしは引いた。――――1班。

「みんな引いたかな?それでは発表しま〜す!一班の人、手をあげて〜!」

手をあげたのは・・・岩崎君と大島君と田中さんと・・・山村桜!!!!!

「5人の班ね。・・・じゃ、席を決めなさい」

あたしは、ぼぉーっとした・・・。よりによって桜と一緒だなんて!!やっぱり、同じ名前で、全然性格も頭のよさもちがう人がいるんじゃけっこう落ち込んじゃうよ・・・・。でも、仕方ないよね。協力して班活動しなきゃね。

「えぇっと・・・じゃ、誰班長やる??」

「そ〜だなぁ・・・俺、三年の三学期に班長やったし・・・」

「俺も、学級長やったし〜ィ。たまには女がやれよぉ」

「えっと・・・そうね〜じゃ、私が書記をやるわ。この前班長やったし。桜コンビで班長副班長決めてくれないかな」

「え・・・・!?」

・・・エエエエエエエエええっ!!そんなぁ〜〜〜〜・・・転入してきたばかりの桜は、副班長をやるはずだし・・・

「・・・あたしが班長やるね。確か〜・・春野さん、副班長でいい?がんばろうね、ふたりで」

ふたりで。この言葉にどきっとした。

「うん。いいよ。がんばろう!」

自然にこの言葉が出た。

席も班の中で決めて、あたしは意外にも山村さんと一緒の席になった。田中さんは身長が高いから後ろの席になった。でも、山村さんの事なんて呼べばいいのか分からないし、話しづらかった。つい、山村さんから話し掛けられても「うんうん」とか「ヘ〜そっか」とかしか返事が出来ない。自分でも、山村さんに優しくできてないような気がする。それに、山村さんて頭いいから、冷たい感じがした。よく、一人で早く帰ってるし。

山村さんが転入してきて二週間が経った。やっぱり、山村さんとは仲良く出来ていない。

今日は水曜日。居残り勉強をしてきた(この前のテストの点が悪かったんだ、あたし)もう4時半を過ぎていた。いつもの並木道を歩いてると、公園が見えてくる。けっこう広い公園で、すべりだいとか、ブランコは立派な物。

「・・・・なんだから。おとなしくしててよ・・・・ふふっ。かわいい・・・」

どこかで聞いた事のような声が聞こえてきた。・・・山村さんの声だ。こんな所で何をしてるんだろう???

「や・・山村さん?どうしたの?こんな所で」

見ると、山村さんは・・・小さな犬にえさをやっていた!!!!!

「ア、春野さん。実はね、この捨ていぬずっと元気が無くてあたし、飼おうかなって思ってたの。でも、マンションだからムリなんだ。だからココで内緒で飼ってたの。

かわいいでしょ?」

「うん。かわいいね。」

その仔犬、捨ていぬと思えないくらいキレイで可愛かった。きっと、山村さん毎日お世話してたんだね。・・・そっか。この仔犬をお世話するために早く一人で帰ってたのかも。全然、山村さんは冷たい人なんかじゃないし。

「この犬の名前何にしようかな。春野さんはどう思う?」

「うぅ〜ん・・・」

あたしの名前が桜で、山村さんも桜。うぅ〜ん・・・

「・・・さくらんぼはどうかな?」

「わぁっ!!可愛い名前!!!うん、それにするっ!!」

山村さんは、学校では見せないような明るい笑顔ではしゃいでた。あたしもつられて笑った。

「春野さん、優しいね。名前考えてくれるなんて」

「そんなこと無いよ。・・・あたしも、明日からお世話しようかな、ココでさくらんぼのこと」

「え!いいの??うん、頑張ろうネッ♪」

山村さんはもっと笑った。さくらんぼも嬉しそうにシッポをふりまくった。

続く♪

あとがき♪ 第二話です。桜たち、仲良くなったみたいですね^∀^*よかったね〜

 

 2006/2/11

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