さくらんぼ

ひまわり☆(小6)

第五話♪「さくらんぼ、失踪事件!?@」

 

くぅ〜ん。くぅ〜ん。

さくらんぼがしっぽを振りながら甘えてくる。

「いや〜もう、さくらんぼを育てて三週間か〜早いねっっっっっ。ん〜と、もうそろそろココで育てるわけにはいかなくなるね」

山村さんがつぶやいた。確かに。一応、雨風は防げるようにすべりだいの下にさくらんぼの家を作っている。家にあった、古い毛布であったかくしている。山村さんは、お風呂シートを半分に切ってさくらんぼのおしりの下にしいてあげた。

「どうしよっか。あたしの家はマンションだし・・・春野さんは?」

「こっちは、普通の家だから大丈夫だけど。でもな〜親がなんて言うか」

「そっか〜親ってこういうのに厳しいよね。まっ、三日坊主になりかねないけどっっ」

さくらんぼがキャンキャンいいながら走りまくっている。あたしは、公園にある時計を見上げた。

「ア、もう帰んなきゃ。今日ピアノだったんだよね、あたし。山村さんは、まだココにいる?」

「ウ〜ン・・・あたしもかえろっかな。今日、留守番なんだよね〜。妹達がうるさい、うるさいっっ!」

「そっか〜じゃ、また明日ネッ!」

「うん。またね〜」

山村さんの髪に結んであるさくらんぼのヘアゴムがキラリと光った。

♪♪♪♪♪

「フゥ〜ン。あいつら、ココで犬なんか飼ってたんだぁ」

その声は、宮野彩乃。それに続いて、笹山奈津子が

「あいつら、嫌なヤツだね。あたし達に逆らったし。・・・エラそ〜にしちゃって」

「コイツ、いいエサになんじゃね?あいつらに復讐すんのに」

田島が笑いながら言った。江口竜一は、さくらんぼをにらみつけて、

「OK」

とだけ言った。そうとも知らず、さくらんぼはキャンキャン鳴きながら喜んでいる。

まるで、江口達が自分と一緒に遊んでくれるのかと思っているのだろう。江口はそんなさくらんぼをギッとにらみつけた。そして、さくらんぼをひょいっと抱き上げ大きいリュックサックにムリヤリ入れた。彩乃はそれを見ると、紙とエンピツを取り出し、サラサラと何かを書いた。そして、さくらんぼの家にそっと置いた。

「よし、じゃあ行くか」

もちろん、このことは桜達には知るはずもなかった。

次の日♪♪♪

あたしはいつもどおりに学校へ向かった。その日は余裕があったから、さくらんぼの家による事にした。

「おっはよ〜!!さくらんぼっっ」

さくらんぼにあいさつをしたつもりだった・・・・んだけど!!!

「クゥ〜ン、クゥ〜ン」って鳴く声は、どこにもなかった。・・・いない!!さくらんぼが・・・・いなくなっちゃった!!!

時計をチラッと見たら、まだ7時45分。今、山村さんの家に行けば間に合う!!山村さんの家の前までなら行ったこともあるし!!

「うっしゃ!!」

わけのわからない言葉を言ってあたしは駆け出した。

♪♪♪

「本当だ・・・いない・・・」

山村さんは、さくらんぼの家の前で立ち尽くしてる。・・・一体、なんで!?

「なんで・・・・?」

山村さんが泣き出した・・・・!

「泣かないで!山村さんっっ。ほら、なんでいないのか、考えてみよっ!!」

あたしは、探偵少女気分で考えてみた。

推理その@―さくらんぼの飼い主が、ココにいるのに気づき持って帰った。・・・

うぅ〜ん。三週間もほったらかしだったしなぁ。

推理そのA―さくらんぼが、あたしたちがいなくなった途端に他の町へ逃げた。・・・違うと思う。小さい町だもん、そこら辺にいる可能性のほう高い。しかも、あたしと山村さんの家の道は、反対方向だからばったりあっちゃっても不思議じゃない。

推理そのB―あたしたちを憎む人が、さくらんぼをさらって行った。・・・コレは、もうマンガの世界だ(汗)大体、にくむ人って誰だろう??

「あれ?何、コレ」

小さくたたんである紙がさくらんぼの家に置いてある。

「なになに・・・・・ぃ?」

『春野桜、山村桜へ。あなた達が、私達にやった事の仕返しよ。犬は私達が預かってる。返してほしかったら、私達にもう逆らわない事ね。』

「・・・チクリ魔三人組だぁっ!!!」

あたしたちは同時に叫んだ。・・・・むっか〜〜〜!!!なんだよ、あいつらぁ!!!!!

「もう、学校いこうッ。あいつらに、決着つけないとネッ!」

続く♪

あとがき♪スゲェ、話になってきましたね(汗)でも、楽しんで読んでやってください

 

 2006/2/26

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