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山村さんの様子が、最近おかしい。
なんだか、今まで仲良かったのに、ちょっと無視されてると言うか・・・。なんだか、ヘンなんだ。
「やまむらさんっ。一緒に理科室いこぉ〜」
と最近、菊田由果が山村さんになれなれしくしてるのがすっごい問題なのだ。でも、山村さんは、ソイツも相手にしていない。いつもボンヤリとしている感じだ。
「山村さん、最近どうしたの?元気ないよ?」
あたしはさり気なく話し掛けてみたつもりだった。でも、山村さんはそっけなく「別に」と言っただけだった。
♪♪♪♪♪
「ネェ、やっぱりヘンだよ。どうしたの?」
それから何日間後、あたしは山村さんに切り出した。
「・・・えっと・・・あたしの父さんと母さん、リコンするかも。どうしよう?」
と普通の顔で山村さんが言った。あたしは「ギャ〜〜〜〜ッ」と叫んだ。
「あたし、正直言って両親嫌いだったから。もう別にいいな〜って」
あたしは何にも言えなかった。じゃあ、山村さん、どうなっちゃうの?
「いいの?山村さんは。本当に、いいの?」
「いいよ。別に。あたし、どっちもついていきたくないんだ・・・」
それからあたしと山村さんは黙ったままだった。
♪♪♪♪♪
そしてまたまた一週間。山村さんと話さないで、もう一週間。ずぅっと黙ったままなんてこと、初めてだ。
帰り道。今までは山村さんと一緒だったけど―――でも今は。ひとりぼっちだもん。
あたしは、家に向かった。
次の日。あたしは気になって山村さんの家に向かった。すると、引越しセンターのトラックがきていた。
「山村さ〜〜〜〜〜〜んッッ!!」
あたしは叫んだ。すると、山村さんが駆け出して、あたしのところへやってきた。
「やまむらさんっ!?引っ越しちゃうの?」
すると、山村さんがニッコリ笑いながら言った。
「ううん。あたしたち、杉白町に行くの。父さんの仕事の都合で。親子三人で行くの。両親のこと、大好きだもん」
「ううん。いいの。よかったね、山村さん」
「山村さん、っていうのやめて」
「えっ?どういう意味?」
「あたしのこと、さくらって呼んでよ。あたしも、さっちゃんって呼ぶね」
――――友達のしるしのヘアゴムがキラリと光った。
「うん。呼ぶねっ。・・・元気でね、さくら」
「うん。これ、住所。あと、今週の土曜日に会いに行くから。絶対、ず〜〜っと、大親友でいるんだからね、さっちゃん」
「・・・うん!」
春野桜と山村桜。さくらとさくら。
性格も、見た目も、成績も、全部違うけど・・・。あたしたちは、大親友だよ。
これからも、ずっと。
=あとがき=
とうとう終わりました。今まで読んでくださった皆様ありがとうございました!また、新しいのを書くつもりです。その時はよろしくお願いします。ひまわり☆
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