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文集を作る時間になった。先生が、かわいい子ランキングとかかっこいい子ランキングとかいってたけど、全然耳に入っていなかった。
もう、イヤ。あたし、何で「ナツカ」なの!?
ううん・・・。わかってる。あたしが全部、悪いことは。あの運動会のことは、ナツカのせいなんかじゃない。あたしが、こだわりすぎていただけなんだ・・・。
文集の時間は、すぐに終わった。あたしは、ずっと作業をしていたけど、カナはあたしのほうを見ながら、ぎゃははは、と笑ってた。
もう、下校時刻になってしまウ。あたしは、すぐに帰ろうとした。でも、カナがいきなりあたしに近づいてきた。
「ナ〜ツ〜カ!!何でお前、文集のグループにいんのさ?いなくなれよ。ブス。死ね!中学校に入るなよ!!」
そういうと、あたしのランドセルをカナは床に投げつけた。そして、それを思いっきり踏み潰していた。
「お前、親から捨てられたんだろ?ざまーみろっっ!!」
―――あたしが・・・ずっと、ナツカに言い続けてきたこと―――
すると・・・その瞬間!!ナツカ(見た目はチカ)が、カナの頬を思いっきりたたいた。
パンッッ!!
「・・・なんで・・・そんなこと言うの?」
「はぁ?最初にナツカいじめようって言ったの、チカでしょ?いきなり、何よ!!」
「そうだったわよ!!確かに、私はそういったわよ!!でも私、最近よーやくわかったの!!私がナツカに対してやってることのひどさが。・・・私はバカだったの。どんな理由があっても、人のことはいじめちゃいけないのに・・・私が悪かったの。もう、ナツカのコトいじめないで。いじめたいなら私をいじめていいよ」
カナは「最低ッ」と叫ぶと、走って教室を出て行った。
・・・ナツカ!!あんた、いいヤツじゃん。ッて言うか、ナツカは、優しい子だったよね。どんな人のわがままにも付き合ってあげててさ・・・。
あたしが、そんなナツカのいいところに気づいてなかっただけなんだね。ごめんね・・・。
「・・・ナツカ。じゃない、チカ。・・・私、この姿だから強くなれた。チカのこと、私許せない。・・・私のコトいじめてたの、後悔してくれればいいな」
―――ごめんなさい。
ナツカの言葉を聞いたとたんに浮かんできた言葉はコレ。コレが、あたしの頭の中をぐるぐると回っていた。
ゴメンナサイ、ごめんなさい、ごめんなさい・・・。
ナツカは、いつの間にか強くなっていた。もしかしたら、あたしにいじめられているときも、こんなに強かったのかもしれない。
そのとき、涙がぽろっとこぼれた。
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