およそ十五年前から盆休み限定で釣りだしたとして、釣り場が目の前にある条件からに過ぎず、暇潰しと変わらなかった。小学生のときの川釣りの竹竿以外に自前の竿を持ったことがないのだから。いつかマグレで40p超の黒ガレイをあげたけれど、サイズがどうこうという段階になければ、カメラで残すなんて発想もない。仮にその気になっても写ルンデスでは、枚数に限りがあって魚なんぞもったいない。携帯で撮れなかった時代だ。その後デジカメを持ったが、付属ソフトに収め、去年初代パソコンごと失われた(ついでにデジカメ自体も)ので分からない。そもそも、獲物を得意に写すなど、はしたない。このごろはBBS用に、HP準備のため、割り切ってやってしまうようになったが…。
画像が見つかるのは三年前からのになる。仕事をやめた私は七月末、大洗発苫小牧行きフェリーに乗った。無期限の夏休みに心が躍った。
六日。コマイ。カレイはゲットできなかったようだ。このピンクのバケツ、気に留めてたら、先日まだあった。これより以前は夏休みに一、二度、三時間位で、十匹まで届かなかった方が多い。つまり親父が生きてた頃に大漁はない。ただ一度、上に記したカレイだったかは分からないけれど、肉厚のいいのがあがって夕飯に焼いたとき、うまい黒ガシラだと食べてくれたのを思い出す。一世一代のお世辞だった。

七日。頭を落とされたアブラコたち。このころの私はアブラコでさえあれば大小関わらず持ち帰るという釣道の無知だった。フライでおいしかった小さいアブラコたちにはすまないことをした。

八日。ハナサキが釣れてラッキーと喜んだ。一パイでニコニコして、ガメツクなかった頃が良かった。
東京で花咲蟹にはありつけない。時間と金を惜しまなければ別だが、そのために半日潰せない。地元においても、買う分にはタダにならないのは当然。
東京でカニが食べたくなったらどうするか。ズワイの脚ならよくスーパーにある。毛蟹もたまにあるが、まずいくせに何故か高い。タラバの脚も冷凍コーナーなら置いてるが、即食べられないので買う気になれない。ズワイとなる。これとて解凍ものでも、期待なんぞしないから、蟹味を偲べるところから、そこそこうまい。なお、食べ易かろうと、私はムキ身は敬遠したい。すぐなくなってしまうし、殻つきをほじりまわして楽しみたいのだ。生い立ちから逃れられない。ガツイ殻を口内に含むのがいいのだ。
今年カニの件から、タモも許されていたと知る。カニがらみでの規制が誤って伝わったらしい。

10日。まともにアブラコが釣れて釣り師気分に浸った日。オスメスの違いを聞かされ、個体差があるとも知った。この赤紫のはよく覚えてる。初めてと言っていい大物に見え、慌てて巻くと、糸がテトラのどう伸ばしても手の届かないところに引っかかって宙吊りになり、タモを取りに家に戻ったから。タモが禁止とは知らなかったし、知っててもそうしただろう。糸を切るわけにはゆかない。荷物になるので持ち歩かないが、釣りの必需品といえるのに、なくて無理して足滑らし海の藻屑、こっちが魚の餌になるかも知れない。
子供時代、磯でいくらガズナギを釣っても砂に掘った穴に遊ばせておくだけ、持ち帰れる条件はアブラコでなければならなかった。しかし黒いツブを割った餌の岩陰の手釣りには黒いガズナギかヘビガズしかつかなかった。だから子供心に赤いアブラコはワンランク上、別格の魚になった。

12日。こう見ると、外に投げてもまずまずのが釣れてたと分かる。