これがトウベツ? 13.7.23

不気味より腹のたるみがいただけない。
ちんこいカレイ。放したいが初物なので…。
コマイは少なく平均サイズばかり。これ位が美味いという声はある。
ボケたのを修整。イソカジカにしてはいつもと模様が違う。トウベツが目ん玉むいてる。
裏口前で母はまな板なんて使わない。右の丸太様に出刃を振るう。下のは内臓にあらずケシの花。
本日脇役の痩せガニたち。そのせいか覇気がない。
48.5p。おそらく今までで一番大きい。
灯台先端に行けなかったのが幸いしたか。

二十日から昆布の前浜漁が始まり、干すのを頼まれ沖根婦まで行っている。干すだけなので三時間足らずとはいえ四日続いての出漁になり、その前から腰の具合はよくなく、体もなまってるので、二日目から腿の裏側が押せないほど痛くなっている。半年仕事をしてない弊害でもあり、運動不足は如実で、とりわけ脚力がないのだ。
 三時近くなって行ってみる気になる。灯台には車が二台、一人と三人組がいるので低くなる手前に座る。

コマイ一匹の後三投目のアタリ。それが巻いてみたら重い。カニにしては重過ぎるので海藻かとも思う。単に重いのと違う抵抗感があった気もする。寄せたらコマイの下に赤みがかったカタマリが。カニ色でない。ウヒョッ、カジカだ。かなりデカイ。千円のミニ竿である。糸をつかんでぶっこ抜く。おおっと声がして三人見に来る。去年のより大きいだろう。
 スカリの入口をはずして逃げられたのを思い出す。まさしくこの防波堤の灯台の先だった。円い口金(20p位)に投げ入れたら外にボチャン。キョトンとした。Cr+Zで戻れないのでポカンとした。ばらしたのならともかく釣りあげておきながら。しかもこれまでで最大なのは明らかだった。写真にも収めていない。
 スカリというのは魚を生かしておくなり活きを保つための袋形の網で、岸壁のヘリに吊るしておく。ただし人が「スカリ」と発するのを聞いたことはない。二、三の本にあったのを便宜上使っている。ビクと言うべきかも知れないが、クーラーが一般的だし、海水に入れるのまで指すかが分からない。今年は使っていない。そもそも活きなんて、釣り場から持って帰る家が見えるのに。

それから十分ほどしてまたカジカ。さっきのより10pは小さい。それがいつか捨てたのと同じ種類で、醜悪は許せても、だらしないボチャリとした腹をしている。一応キープする。さっきのは大き過ぎてクーラーをやめレジ袋に入っていて、可哀そうだが(?)一緒にするしかない。そのうちカニも加わるだろう。

先端にいる青年は、今年まだカレイが寄ってないと言うと、先週友知で十数枚の日があったとか。落石の浜松もいいらしい。これは何と聞きにきたので確かハマオトコと答える。去年自分も魚を卸してる若いのに教えられたのだった。
 三人組の一人はテトラ専門で背後にいて、30pオーバーのガヤをあげた。しかしあとは小さいのと並みのアブラコ一匹ずつで、親身なアタシはテトラにのぼって、秘密の穴園の二か所に案内したが、結果はさっぱりだった。このところコマイばかりで、腰が万全ならアブ狙いだったかも知れないので、いい偵察要員になってくれた。釣れたら釣れたでいい。釣りは遊びであり、その日限りの同好の士とのやりとりも楽しい。ただスポーツフィッシングというのは贅沢に思え、うらやましくても真似ができない。欲はなくてもアタシの釣りの一義は食用にある。

五時半近くなって今年初のカレイ。20pあるかないか。なんとかサンマについた。先客にも二枚あがったし、西防でやってて帰りに立ち寄った人は三枚だったというから、そろそろカレイも接近しつつあるようだ。
 三人組が帰り一人になる。さてどうしよう、気味悪カジカをレジ袋から出す。捨てるにしても写真には残しておこう。だが結局は母に判断してもらうことにする。カニは五ハイ、申し分ない。六時過ぎ竿をたたむ。

さて食えるカジカかである。母はあっさりトウベツカジカと答える。これがナベコワシの次にランクされているやつ?隣の立派なのより格上というのか…。返納したいわ。図鑑やイラストでイメージしてたのと違う。顔の正面がなかったせいもある。丸ポチャでなくゴジラ似だ。もっと触手みたいなのが生えていると想像していた。肌触りも頭になかった。母は続けて、島(志発)ではよく獲れ、普通におかずにしていたそうだ。前回海に返した日に種類の話になって、このあたりの海にも以前はトウベツがいたと母は言っていた。捌かれて焼き用の身だけになり、頭も皮も食欲を損なうが、おろされた身は確かにキレイだ。もし得体の知れない種類だったら、海まで捨てに戻るのも面倒だし、三分割位にして川ぶちと考えていた。ミンクが喜ぶだろう。それともあまりの面相に恐れをなすか。

当然デカいのは汁用につくられた。その前に計ったら48.5p。しかしこの日時間があってもカジカ汁には出来なくなった。導きのようなものだろうか。
 去年も七月に根室トピックスオフ会で会った☆夫妻が数日後にはやって来る。ふた月前のメールにはカニ釣りをしたいとあった。それでパトカーが防波堤先端まで来たカニ爆釣のページを教えた。当然ほかのページも読む。先日ネムトピ掲示板にはナベコワシについて興味を持ったらしく、食べられる店があるかなど書かれていた。続いて管理人から私へ名指しで夏のカジカはうまいかという質問があった。となると「うん、うまいよ」だけでは芸がない。裏付けが欲しい。
 自分のカジカのページが半端なせいもある。舌鼓は打っても、種類と見分け方、それぞれの味、生態など、調べても書き手によって違っていたり分からないことだらけだからだ。いい加減なことは書けない。体験にしても、三分の一世紀根室を離れていたのだ。東京でカジカなんて食えない(スーパーで売られているのを一度だけみたことがある)。根室人として並み以下のカジカ素養を語れぬまま、次の日昆布干しから帰って、十五年前の盆休みにトーサムポロで釣ったカジカがうまかったと、それでいいのだが物足りない。そして朝が来て昆布干しに出かけて、その午後の釣行だったのである。
 そんな状況(釣り場で頭にカジカは微塵もなし)に大物が降臨したのであーる。そう、私はモッテいる。これが偶然と言えるだろうか(言える)。このカジカは☆夫妻に用意すべく、私が天と海に祈祷した賜物なのだ(…平気で矛盾捏造する○△人かよ)。それで母にそのまま冷凍してもらった。さてどうなるか?

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