戸田からの客人 13.7.29

タイトルは初め<高橋夫妻を迎えて>だった。どうも地味なので<戸田からの刺客>に変えたが、行き過ぎでふざけてるかと<客人>に抑えた。

一時間もして、らしくなってきた夫妻。御主人は落ち込んでるにあらず、餌をつけている。この写真はネムトピBBSにも投稿。
 二時間半三人でコマイはこれだけ。カニが主眼だからかえってよかったと言える。
 花咲蟹を写真に収める夫妻。御主人の顔を隠すまでもないだろう。逆に美人の奥様の顔を出せないのは残念。このあと母がすぐに茹で、二ハイほど食べ、残りは土産になる。

昨日、もう根室に着いているかもと高橋雅之(ハンドルネーム)さんに電話したら、厚岸でカキを食べてる最中。寄り道せず根室行きにするか決めかねていたが(奥様の意向もあるし)、電話をかけ直してきて、これから向かうとなった。翌日の釣りに備えた買い物のため文化会館横を通ったら機材運搬用のトラックが三台出発しかけていた。NHKのど自慢があったのだ。
 コープ札幌向かいの交番で待ち合わせして沖根婦へ。夫妻に初めて会ったのは去年のやはり七月下旬だった。根室港遠征のページで少し触れている。つまり根室トピックスBBSが縁で友人になった。根室関係者がほとんどの中に以前からときどき現れたが、謎の難敵の気配もあり、東京時代に直接のやりとりには到らなかった。
 港を見たいというので近くまで行っても、すごい霧で赤い灯台さえ認められない。高橋さんは完璧な夏スタイル。おととい暑い東京(厳密には隣接する戸田市)を出た夏休みなのだから、気温そのものより、自分もかつてそうだった感覚が肯ける。
 ともあれ五日前のを母にカジカ汁にしてもらう。いわゆるナベコワシではないイソカジカで、冬場でなくコッコもないと断り、それでも喜んで食べてくれた。たんまりとカキの土産をもらい、元々好きというのでもなく、四、五年生のを食べてなかったが、なかなか美味しかった。泊まるよう勧めたが、車中泊で明治公園に行くのは止められない。泊まれば何のかんの気を遣わせる。それに去年公園で知り合った人と会う予定もあるという。

サッカーの東アジア杯をテレビで見ていて(引き分けのハーフタイムに夫妻は去る)、韓国を破っての優勝に気持ちよく寝たせいか早起きする。もし出漁したら夫妻には昆布干し体験が待っていたが休漁になる。その旨六時過ぎに連絡を入れ、午後の予定だった釣りを早め、九時に来ることになる。窓は相変わらず濃霧に包まれている。降水確率50%。遠方からの客人の釣りだぞー、頼むから雨さん落ちないでくれ、いつか埋め合わせするから。
 夫妻到着。さすが外歩きの旅を心得ている抜かりのない服装で、玄関前で長靴に履き替えていて、晴れてたなら軽快にさせてあげたかったが、この天候では仕方ない。すぐに南防へ歩く。初めてタモを持った。スマートでないガタガタの年代物であるが、もしカニのかかるのが二、三度しかなかったら、客人のため失敗はできない。高橋さんは二か月前カニ釣りをしたいと言ってきていたからだ。月曜午前で誰もいないはずが先客に若いカップル。自分だけなら遠慮するが、先端の灯台脇が空いてるのでつかせてもらう。

二人はビギナーといってよく(高橋さんは子供のとき以来、奥様は釣り掘で一度とか)、まずはリールの扱いと投げ方からだった。三本目の竿の準備をしてると、前二本のどちらかの糸とカラんで隣がカニを一荷したので、まだまだ沖には移動していない。一人の釣りではないので、竿が使えるまでに手間どったがすぐにコマイがダブッた。ただ十分もたつのに前二本にアタリはないところから、おととい同様コマイはいないようだ。ほどなくカニが来た。潮が低く、柄が短くてもやはりタモは楽に取り込めた。
 奥様に二ハイ続くと、後で聞いたことだが、高橋さんは焦りを覚えたそうな。それでもすぐコマイをあげた。慣れるまでは餌つけハリはずしの面倒と、釣りあげ写真にも協力しなければならない。やがて高橋さんにもカニ、奥様もコマイが来て、ホスト役としてホッとした。ホストした?しょむない親父ギャグ使えるか!
 雨にならず、海霧が消えて見晴らしがよくなったのはありがたい。私はけっこう天気男らしい。ノーテンキと紙一重に?あとはなるべく二人に任せた。あわよくばカレイもと、昨日買ったイソメを下のハリにつけさせたが、これは効果なし。もちろん椎名誠も苦手とするイソメをつかむのはできない。まあ二人はカレイに関心はない。かくして正午切り上げ。個人的にはこれからってところも、今日はそういう日ではない。最後に奥様にカニがダブッて取り込んだが、甲幅8p未満はリリースの決まりは話していて「逃がしてあげましょう」と。うむ、いい心がけだ。これが以降の、また来年にもつながるだろう。

夜は緑町でネムトピオフ会。管理人殿のいきつけの店で、高橋さんの要望を知るところからカジカを頼んでおいたらしいのだが、手に入らなかったとのこと。すなわち昨日のカジカ汁は大正解だったのである。二人はウニデス師匠と呼ぶのでコソバユイ。十年も前から私はウニデス潮流がハンドルとして続いている。

十年後も二人は半島を訪れるに違いない。港に立ち寄り、私と母のことを懐かしむだろう。

と抒情めかして締めくくる。

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