欲しがっていたのは 3





    ぐったりとした桜を抱えあげ、コンラートはベッドに横たえた。

    しばらく髪を優しく撫でていると、あの美しい黒瞳が、開かれる。


    「ん・・・コンラート?」


    桜はそう囁くと、コンラートの首筋に手を回した。そして、自分へと引き寄せる。


    「お願い、欲しいの・・・・」


    もう、我慢の限界だった。

    コンラートは、桜の両足を両腕で抱え上げ、体を寄せた。


    「サクラ、ごめん。無理させるかもしれない」


    「大丈夫よ、早くきて・・・」


    桜は紅潮した頬で笑みを浮かべて、コンラートの頬を撫でた。

    コンラートは音を立ててキスを贈り、そのまま中へ突き入れた。


    「うう・・・ん、はぁ・・・!」


    一気に中に差し込むと、桜の体が跳ね上がる。

    そして、両腕でコンラートを求めた。

    それに答えるように、体を前に屈めると、更に奥まで・・・


    「あっ、すごい、こんな・・・」


    「サクラ、最後まで入ったよ」


    コンラートは、苦しそうな微笑みを浮かべた。

    嬉しかった。

    ずっと、望んでいたこと。

    だけど、桜がこの行為を求めていなかったと思っていた。

    だが、今日彼女から自分を欲しがってくれた。


    「サクラ、動いても大丈夫?」


    あくまでも気遣ってくれるコンラートに、桜は首を縦に振り、苦しそうな顔をした。

    両足を抱えあげたまま、コンラートはゆっくりと律動を始めた。

    桜の中の壁を擦りあげ、往復していく。


    「あっ、あっ、ああ・・・あん!?」


    桜がある一部分で、急に反応を変えた。

    ・・・ここか?


    コンラートは、そこを中心に突き上げていく。

    桜は自らも体を揺らし、その場所にある快感を求めてきた。


    「サ、クラ・・・辛くない・・・?」


    「ん・・・あ、や・・・気持ち・・・いいよ・・・あん、はっ・・」


    その返事に満足し、コンラートは腰の動きを強く、早めた。


    桜は気が狂ったかのように啼き、卑猥な水音が室内に響き渡る。


    動きを変えて、再び桜の奥まで侵入させる。速さは先ほどのまま。


    「あ、あぅ・・当たってる・・何、これ・・・いや・・・」


    「奥、に当たって、る・・・」


    コンラートも苦しそうに声を絞り出す。


    奥まで突き上げた男性と付き合ったことのない桜は、初めての快感に全身で震え上がった。

    もうそこの一箇所が、体の性感帯の全てになってしまったような凄い感覚・・・

    コンラートのものが来るたびに、軽く達してしまっている。もう、頭の中が真っ白になってしまった。


    その度にきつい締め付けを受け、コンラートも限界になってきていた。

    桜の中は、気持ちよすぎる。


    体を持ち上げ、桜と自分が繋がっているすぐ上の蕾を、片手で撫で上げた。

    高い嬌声が上がる。

    片手で桜の足首を掴み掲げ、蕾を摘んで擦れば、彼女の体はすぐに痙攣を始めた。

    その衝撃は、直接コンラートにも伝わってくる。


    もう一動きすれば、確実に爆発しそうな瞬間、素早く分身を引き抜き、桜の白い腹の上に放射する。

    ぐったりとした桜の顔に、飛沫が当たる。

    全てを出しつくし、コンラートは深く溜息を付いて、目を閉じたままの桜の顔を、慎重にティッシュで拭いていった。

    疲れ果てたはずなのに、彼女をそのままにしておくのは嫌だった。


    それに気付き、桜はうっすらと目を開けた。

    コンラートの大好きな、気の強そうな黒瞳の光も、今はぐったりしている。


    「・・・いいよ、コンラート。またシャワー浴びるから」


    「サクラ、サクラ・・・愛しているよ」


    急に頭を抱え込まれ、頭がぼんやりとしたままの桜は、腕を上げてコンラートの髪を撫でた。


    「私もよ。ずっと愛しているし・・・愛してね」


    コンラートは体を持ち上げ、桜に誓いのキスを贈った。

    優しく、とろけるような。


    唇を離した時のコンラートの瞳は、桜をまるで包み込むかのような暖かい銀色に輝いていた。