あなたの瞳に映して





              カーベルニコフの夜の海は、本当に美しくて、穏やかだった。


              桜はコンラートの足の間で座り、先ほど贈ってもらった指輪を月にかざしている。


              銀色をベースにして、蔦の模様が細かく入っている。

              宝石は入れないのを選んだ。だって、結婚指輪は宝石が入っていないと聞いたから。


              もし、桜が俺に人生を託してくれて・・・

              ウェラーの姓を名乗ることを許してくれたら。


              そうしたら、改めて指輪を贈ろう。


              地球では、婚約指輪はダイヤモンドが主流だと聞いたけれど、男性が女性に指輪を贈る習慣がない眞魔国で、

              果たして桜を喜ばせられるものが手に入るだろうか?


              いや、きっと何を贈っても彼女は喜んでくれるだろう。

              恥ずかしそうな笑顔で。


              早く、その時が来ればいい・・・


              コンラートは桜の体を抱き寄せて、首筋に顔を埋めた。


              そして、その細い首筋に唇を落としていく。

              最初くすぐったそうな声を上げていたが、舌を足して舐め上げれば、その声は艶めいてきて・・・


              「あ、ああ、駄目・・・誰かに見られたら・・・」


              「大丈夫、誰も来ないよ。今はシーズンオフだから」


              そう言ったコンラートの言葉通り、誰も来ない、静かな砂浜。


              彼は自分の上着を脱ぎ、砂の上に敷くと、そっと桜の肩を押した。星の明かりに照らされ、桜の表情が赤くなるのまで分かる。

              コンラートは優しく微笑んで、桜の柔らかい頬に手を当てた。

              その掌を感じ、目を瞑る桜。

              コンラートの顔がゆっくりと降りて・・・二人は重なった。



              コンラートの唇が、桜の顔の至る所を啄ばみ、そして再び首筋に降りた。

              桜の弱いところである首筋を、何度も舌を使って往復する。


              「あぁ・・・あ、お願い、は、はずか・・・しい・・・」


              「どうして?ここには俺ときみしかいないよ、サクラ。だから・・・」


              そう言ってコンラートの唇は、耳を食み、ピアスをはめた周辺にも優しい愛撫を。

              次は、ここに俺の色を飾ってもらおう・・・そんなことを思いながら。


              コンラートの手が、スーツの上から桜の胸をまさぐっていく。

              上着のボタンを片手で器用に外し、シャツのボタンを外していきながら、桜の鎖骨に唇を這わせる。

              体を震わせて、彼の頭を抱えてくる桜が愛おしい。


              もっと、もっと感じさせたい。


              手を背中に差し入れて、胸を覆う下着の留め金を外して・・・コンラートの目に晒されたのは、美しい球体の胸。

              その胸を、まるで壊れ物に触れるかのように優しく揉み抱いて・・・


              指先で、頂を撫でると、桜の腰が弾けたように浮く。その腰を開いた左手で押さえ込み、コンラートの唇は、もう痛々しいほど起立した先を含んだ。


              「ひゃぁ・・・あ、あ、ん・・・」


              舌先で舐め、吸い上げていくと桜は可愛らしい声をみだらに上げていく。


              彼女と体を重ねていく度に、ますますのめりこんでいく。

              この、肉感的な美しさに。


              桃色の頂を口に含みながら、コンラートの手はさらに下へ伸び、タイトスカートの中へもぐりこませた。


              小さな下着に包まれたそこは、すでに熱く湿っていて・・・

              我慢できず、するりと脱がせてしまった。


              「ちょ・・・やだ、や・・・・お願い・・・これ以上・・・」


              「ダメ、サクラ。ここは嫌だっていってないよ?ほら・・・」


              そうわざと意地悪に言えば、さらに桜の潤いが増し、コンラートの指が撫ぜる所から音が立つ。


              ぴちゅ・・・

              びちゅ・・・

              ぐちゅ・・・


              「聞こえる?波の音よりも強く俺には聞こえるけど」


              「やだよ・・・やだ、恥ずかしいよ・・・・」


              「恥ずかしくないよ、俺に感じてくれているんだから。嬉しいよ、サクラ。可愛い・・・」


              コンラートは唇を胸元から外すや、一気に下に顔を下ろした。

              大きく桜の足を持ち広げ、口元を密部へあてがう。


              「ああっ!まだ・・・やだ、お風呂に入ってない・・・」


              必死でコンラートの頭を押しのけようとする桜の手を、そっと外して、彼は顔をわずかに上げた。

              胸越しに、真っ赤になっている可愛い顔がある。

              そして、今も耐えなくひくついているこの秘部を、コンラートは堪らなく愛おしく思う。


              「サクラ、今は俺だけを感じて・・・?ほら、星を眺めて・・・俺を感じて欲しいんだ」


              そう言うと、再び唇を濡れて止まらない秘部に落とし・・・


              舌を尖った場所へまとわりつかせて、吸い上げ、また蜜の坩堝へと指を挿入して・・・

              もう片手で、胸の頂を摘めば、桜の体は痙攣して。


              何度彼女を絶頂へと導いただろう。


              それでも、足りない、まだ。

              サクラを、いくらでも感じさせたい。


              だが、桜が涙目で懇願して・・・


              「もう、お願い、気が狂いそうだよ・・・」


              そんな言葉を桜からもらうのは、初めてで。コンラートは身震いをした。

              そして、改めて顔を上げて、桜を抱きしめて、その頬に唇を落とした。


              「今は、狂って・・・俺に。サクラ、愛してる。おかしくなりそうなくらい、愛している」


              「コンラート・・・私も好き。大好き。来て、・・・あなたを感じたい」


              桜の震えた声での懇願は、コンラートを止められなくさせそうで。


              コンラートは桜の体を反転させて、腰を抱き、後ろから一気に挿入した。

              顔を跳ね上げさせてびくびくと震える桜に、一瞬の口付けを贈って、後はもう止まらない。


              ヌチャ、グチュ、グチュ・・・


              まとりつく、いやらしい音と、桜の喘ぐ声、コンラートの吐息が浜辺を流れる。


              「サクラ、サクラ・・・感じてる?」


              そう聞くコンラートに、桜はただ頷くしか出来なくて・・・

              コンラートは手を回して、自分が今突き刺している場所のすぐ上にある蕾を摘みあげた。


              「ひゃあぁ!あ、あ、あ、ダメ、駄目、また・・・」


              「ああ・・・すごい・・・締め付けだ・・・いって、サクラ、俺ももう・・・」


              その次の瞬間、サクラは今までで一番大きく体を震わせて達し、コンラートも自ら全てを彼女の中に放出してしまった。

              抜きさるのが、間に合わないくらい。

              それほど、彼女の中での煽動が心地よくて・・・


              「・・・ごめん、サクラ」


              「・・・大丈夫よ、安全日だから」


              桜は失態に落ち込むコンラートの髪を撫でて、微笑んだ。

              よかった、許してくれた。


              それが嬉しくて、コンラートは子供のように、彼女の胸に顔を埋めた。


              「ずっと、俺から離れないで・・・離さないから」


              桜は、そんな彼の髪を撫で続け・・・星を見上げた。


              満天に、瞬く星。


              でも、一番美しい星は、あなたの瞳に輝いている。そこから、私は逃げられない。囚われてしまった。

              その美しい星が瞬く瞳に、私が映っている。

              それが、何よりも胸がときめく瞬間。

              それに、気づいている?コンラート。


              だから、ずっと私を見ていて。私をその瞳に映して欲しいの。


              一番貪欲なのは、自分かもしれない。


              そうくすりと笑って・・・




              二人は、しばらく互いの体温を感じ、幸せな時間を過ごした。