僥倖
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僥倖

 ある日悪魔が現れて言いました。
 「なんでも一つ願いを叶えてあげよう」と。
 一人狭い部屋に座り込んで悪魔を見上げてる女は若く、しかし不健康そうにその身は痩せ、美しさとはまた違った白さで腕には生々しいリスカの跡が目立つ。
 言っては駄目だと、思っては駄目だと言われても先が見えない彼女は呟く。
 「死にたい」
 ニイと悪魔は微笑んだ。

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